2021年3月20日(祝)に中京競馬場で行われる『ファルコンS(G3)芝1400m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた12頭の追い切り評価となります。
- ファルヴォーレ
- ホーキーポーキー
- ラングロワ
アスコルターレ 57.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。クビの可動域は狭めも推進力ある走り。一定のリズムを刻み力強く登坂した。特筆すべきは体幹の強さ。走りの軸の安定度が極めて高い。ラスト1Fで手前を替えたが、いつ替えたのかが分からないほど。一切ブレることなく、スピードを殺すどころか更に伸びた。高く評価したい。
インフィナイト 54.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。併せた相手は馬場の真ん中側を走り、ビッシリ馬体をならべての併せ馬。活気は十分なのだが少し力んで走っているようにも見える。ラスト1F過ぎたあたり、相手を1馬身交わした後に右手前に戻した走りは割引。そこからの動きは緩慢で少しバテているようにも見えた。
ヴィジュネル 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。線が少し見え、クビの振り幅が一定ではないものの、チップを高々と蹴り上げ活気十分に登坂。ラスト1Fで少し苦しくなり重心が右に寄ってはいたものの、前後の脚を真っ直ぐ前に出して走ることはできている。ただラスト50mで手前を戻した際、フッと力を抜きアタマが高くなった動きは割引。舌がハミを越す悪癖がある点も割り引きたい。
1週前はCWで併せ馬。外目を回りG前強めに追って、追い出しを待った相手と併入という内容。評価を付けるなら【B-】。1週前も終始舌を出していました。
グレナディアガーズ 57.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
1週前にCWでビッシリと追われ、最終追い切りは坂路でサラリという内容。ラチ沿いを走る相手を1馬身追走し、ラスト1Fを過ぎてからの坂の一番キツイところで、手前を替えてギアチェンジ。クビ差先着した。鶴クビ気味にカチッとクビを固定して低い姿勢で体幹しっかりの走り。個人的に内股の女の子が走るような走り方があまり好きではなく、一つ評価を下げた。
1週前追い切りは3頭併せの内。着差は僅かであったが好時計で、追う相手に対して馬なりのまま余力十分に先着。貫禄の違いを見せつけていた。
サルビア 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
坂路でサラリという調整程度の追い切り。前を走る馬がいたため、ラチ沿い1頭分のスペースに入り、楽々と交わし去ってゴールした。軽めの内容であるため脚元の力感は薄いものの、気分良さそうに駆けることができており、調子は悪くなさそう。評価は据え置いた。
ショックアクション 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。途中で少し右によれ、手前替えにスムーズさを欠く内容。クビの可動域も狭め。脚元の力強さはあるものの、良い時の動きと比べると動きに重苦しさを感じる。本調子ではないという見立て。マイナス評価としてみたい。
トーセンウォーリア 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの中。外は相手にせず内と馬体並べての併せ馬。めい一杯に追う内の相手に対して馬なりのままアタマ差先着。馬体に厚みがありクビ差し太く、いかにも短距離馬という体型。重心は低く体幹しっかり。決してキレるタイプではないだろうが、この馬なりに四肢の可動域も広く、バネ感ある動きができている。
ニシノアジャスト 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑧
クビの角度がよく推進力ある走り。前脚をしっかりと前に突きだすことで、とても伸びやかな動きができている。もう少し動きにキレがあるとより良いのだが…。評価は据え置いた。
フォイアーロート 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。浅見厩舎の馬であるため、水曜日追いは軽めの内容。ただ、軽めの内容であったとは言え、アタマは高めで完歩が小さく脚元が非力。評価しづらい。
モントライゼ 54.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2併せの内。1馬身追走からコーナーワークで並び掛ける。直線に入ってカチっと手前を替えると、馬なりのままラクラクと3馬身突き放す好内容。重厚感あるフットワークで力感たっぷり。それでいて動きもキビキビ。1週前同様、毛艶はピカピカ。好調だろう。
1週前はCWで5馬身追走から5馬身突き放す圧巻の内容。クビを上手に使って一完歩一完歩力強い走り。毛艶の良さと筋肉の隆起も目立ち、見るからに調子良さそうでした。
ルークズネスト 56.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑤
前脚を高くあげて弾むようなフットワークでダイナミックな走り。力強くそして活気も十分だ。直線半ばまで右手前でひっぱり、直線半ばで左手前に。左手前時の走りは右手前時と比べると、少しこじんまりする動きにはなったものの十分評価できる動き。右手前に勝る走法は、中京の舞台はプラス。前走ほど馬券妙味はないかもだが、ここでも高く評価したい。
ロードマックス 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。最終追い切りは軽めの追い切り。軽めにも関わらず、アタマの位置が身体の中心にあらず、終始右前脚の上にあった点は割引。最後に手前を戻したあたりからも本調子とは思えない。
1週前追い切りはCWでこの馬らしい素軽い動きで終い伸びていたが、良い頃と比べると迫力が物足りません。
出走が叶わなかった馬たち
ゲンパチミーティア 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。アタマは高めも、キビキビとした力強いフットワーク。このまま加速ラップを踏めればプラス評価にしたいくらいの動きではあったが、手前を戻したこともありラスト1Fで0.1秒と僅かに失速した点が残念。ただ良いフットワークをしており、当日のパドック気配に気を配りたい1頭。
マリーナ 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを2頭分空けて登坂。ピッチ走法の馬でキビキビとしたフットワークの馬。チップを蹴り上げる量からも後肢の蹴りは力強い。一番苦しいラスト1Fで馬みずから脚の回転をあげ、綺麗な加速ラップを踏んだ点は評価できる。ラスト50mで行った手前替えもスムーズ。苦しくなって少し右にヨレた点を割り引いた。