追い切り評価の結果はいかに?
jamie、雨の東海S、追い切り評価はどうやった?
出走馬は15頭。高評価としたのは3頭。1頭も馬券内に来なかったよ。
4着、5着に高評価馬きてるだけに悔しい結果だったね。
うん、【A】評価を付けた8番人気のデュードヴァンが最後猛然と追い込んできたときは熱かったよ。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | オーヴェルニュ | B- | 2 |
2 | アナザートゥルース | B | 7 |
3 | メモリーコウ | - | 12 |
4 | デュードヴァン | A | 8 |
5 | グレートタイム | B+ | 5 |
6 | ハヤヤッコ | B | 3 |
7 | ケイアイパープル | - | 13 |
8 | タイキフェルヴール | B | 4 |
9 | ダノンスプレンダー | B | 6 |
10 | コマビショウ | - | 14 |
11 | テーオーフォース | B- | 15 |
12 | インティ | B+ | 1 |
13 | ムイトオブリガード | B | 9 |
14 | ダイシンインディー | C | 11 |
15 | ロードアクシス | B- | 10 |
レース回顧
天候「雨」、馬場状態「不良」で行われた今年の東海S。
勝ち時計1:49.2秒は、過去に比較対象がないため何とも言えない。
ペースは、前半800mが47.6秒、後半800mが49.9秒。前半の方が2.3秒も早いハイペースでレースが行われた。
前半1000mの通過は59.3秒。
このペースを作ったのは、インティ(武豊)であった。
パドック
筆者は、追い切り【A】評価のデュードヴァンを軸とし、パドック評価で1番手だったメモリーコウ(12人気 80.0倍)とのワイドを手厚くもっていたため、レースを見ながら「デュードヴァン届け!」と叫んでいた。ゴール前はかなりドキドキした。
パドックで名前をあげた馬で拾えたのはメモリーコウ1頭だけだったが、1頭だけでも穴馬を拾えるのは大きい。
展開
6番インティ(武豊)が好スタートからスッとハナに立とうとするも、内の2番ダイシンインディー(岩田望)が出ムチを入れて内からハナを主張。
外から7番ケイアイパープル(中井)も押して押してハナを主張しにいく。
11番オーヴェルニュ(川田)も促し先団に取りつく。
1角を回りながらもダイシンインディーはインティに内を譲らず競りかける。
ダイシンインディーとの激しいハナ争いに決着がついたのは2角を回り切り向こう正面に入ってから。
ハナ争いにやっと決着がついたと思いきや、今度は坂の下りを利用して外からケイアイパープル(中井)とオーヴェルニュ(川田)がインティに競りかける。
インティは、最序盤から向こう正面まではダイシンインディー(岩田望)に競りかけられ、残り1000mからはケイアイパープル(中井)とオーヴェルニュ(川田)に競りかけられるかなり厳しい展開。
間断なく競りかけられたインティは、4角回った残り400m地点では既に脚がなく、外から馬体を併せてきたケイアイパープル(中井)とオーヴェルニュ(川田)にあっさりと交わされてしまう。
坂下からムチを振うケイアイパープル(中井)に対し、オーヴェルニュ(川田)は追って坂を駆け上がる。
川田がムチを入れたのは残り250mあたり。
ここから14発のムチに応え、後続の追撃を1馬身3/4差凌いの優勝した。
1着 オーヴェルニュについて
勝利ジョッキーインタビューにおける川田騎手の言葉の主旨は以下のとおり。
- 今日の馬場(不良馬場)は前が有利
- この馬は無理に抑えることなく行かせた方が持ち味が発揮できる(クラスが上がった方が持ち味が活きる)
それにしても強い競馬であった。
最序盤から押してポジションを取りに行き、激しい先行争いに半ば加わるカタチ。
そんな状況を終始外々を回っての圧勝劇。
不良馬場でこれだけ走れるのは、馬場適正も多分にあったのだろう。
筆者は血統には疎いのだが、誰かが今の中京馬場は「ロベルト天国」と言っていたような気もする。
この馬の母父はタニノギムレットであり、先週の日経新春杯で2着ミスマンマミーアの父もタニノギムレット。3着クラージュゲリエの母父もタニノギムレットであった。
これは血統知識のない筆者の憶測となるが、パワーのいる馬場にはタニノギムレットの血が合うのかも知れない。
2着 アナザートゥルースについて
序盤は自然な形で出していき、前で激しくやり合う4頭を見ながら2列目の前(前から5.6番手)で先団を追走。
最終コーナーで外のタイキフェルヴールとやり合うシーンも少し見られたが全く影響のない範囲。
4角時点で勝ったオーヴェルニュとの差は3馬身。
上り3F時計は37.6秒。
オーヴェルニュよりも0.2秒早い脚を繰り出すも、1馬身3/4差届かずの2着に終わった。
チャンピオンズカップの大敗があったとは言え、常に重賞で勝ち負けしてきた馬であり、今回は実力に対して過小評価されていた馬の1頭だったのではないだろうか。
3着 メモリーコウについて
最序盤、大外枠からのスタートも古川騎手が上手に中団のINに入れる。
前から10番手。
前にアナザートゥルース、グレートタイムを見るカタチ。
その後は、終始INに張り付き距離ロスを抑えつつ、最後の直線はアナザートゥルースの外に出し、勝ったオーヴェルニュより0.6秒早い上り3F時計37.2秒(3位)を繰り出すも、2着アナザートゥルースにハナ差届かずの3着。
戦績をみるとさしたる強調材料はなく、確かにこの人気になっていたのも頷ける。
ただこういう馬が激走するのも競馬。
本馬に関しては動画がアップされず追い切り評価することができなかったが、パドックでは力強い踏み込みをしており拾うことができた。
パドックを見ることの重要性を証明してくれた馬。今後もこの馬のパドックには注目したい。
その他、高評価馬について
4着 デュードヴァンについて
何を隠そう筆者の本命馬。
この馬が残り1200m時点で先頭との差は19馬身。
筆者はレースを見ながら「ハイペースしめしめ」と思っていたが、流石にこの距離を詰めれるかは不安であった。
この馬が残り600m時点でもまだ約9馬身。
ここから勝ったオーヴェルニュより1.1秒も早い上り3F時計(36.7秒(1位))の脚を繰り出すも、3着メモリーコウにクビ差届かずの4着。
この馬も8番人気(単勝オッズ24.9倍)と低評価の1頭であったが、能力的には低くないことを証明した。
いつも後方から競馬をする馬で、今回も後方からの競馬になるだろうなとは思いつつ、追い切りで動けていたこともあり、少しは前目に付けてくれることを期待していたが、やはり後方からの競馬。
今回は追い切り内容がよく、軸に据えることができたが、追い切りでよく見せないことも多い馬。
追い切りが良く、先行激化するタイミングで今後も積極的に狙っていきたい。
ただ今後は人気がでちゃうだろうなぁ~
ただ、毎回こういう競馬だと前崩れ展開のハマり待ち。この馬の今後を考えるとこれは改善したいところかも知れない。
5着 グレートタイムについて
このレースにおいて評価できるのは本馬と6着ハヤヤッコまで。
この馬は戦績をみてもらうと分かると思うのだが、内枠の方が好成績を残している馬。今回最内枠を引き、調教も【B+】評価ということで筆者としても期待していたが、4着デュードヴァンとは1馬身1/4差付けられての5着。
得意の内枠で、ロスなく立ち回っての結果であり今回のレースに関して言えば完全に力負け。
もう6歳となってしまったが、追い切りはいつも良く見せてくれる馬。また内枠ひいた際狙ってみたい。
12着 インティについて
競りかけられるとモロい面を見せた。先述したようにダイシンインディー(岩田望)、ケイアイパープル(中井)の連続攻撃(連携プレー?)にやられた感じではあったが、それにしても4角でケイアイパープルよりも早くバテた点は見逃せない。
こういう馬場では今後は買いづらくなる。
良馬場で、自身のペースで走れそうなメンバー構成で、かつ「追い切りが動けており」「人気がない時」に再度検討してみたい。