追い切り評価の結果はいかに?
ディープインパクト以来、15年ぶり3頭目となる無敗の3冠馬を狙うコントレイルの秋初戦。評価結果うんぬん以前に単純に楽しみなレースだったね。
そうだね。今年はコロナ禍で海外遠征も難しく、コントレイル陣営は菊花賞後、ジャパンカップに参戦する意向を示しており、今秋に年長馬との対決が実現しそう。今年は国内G1に強豪が集結しそうで今から楽しみだよ。
アーモンドアイ、サートゥルナーリナ、クロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラック、ダノンプレミアムなどなど、これらの馬との対決は本当に楽しみだね!
遅くなったけど、今回の評価結果はどうだった?
今回追い切り動画で確認できたのは出走18頭中、16頭。【A】評価1頭、【B+】評価4頭。うち14番人気単勝オッズ112.7倍のロバートソンキー【B+】が馬券内。
コントレイルは1週前追い切り評価で【A】評価。動きのしなやかさを評価していたね。このレースは正直コントレイルの相手探しでどの馬を選ぶかがポイント。穴馬を高評価できたということで、参考になった人も多かったかもね。
うん、実際にブログを参考に的中できました!という報告も複数いただき嬉しかったよ!
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | コントレイル | B | 1 |
2 | ヴェルトライゼンデ | B | 3 |
3 | ロバートソンキー | B+ | 14 |
4 | ディープボンド | B+ | 4 |
5 | ターキッシュパレス | - | 17 |
6 | エンデュミオン | B | 7 |
7 | レクセランス | B+ | 13 |
8 | アイアンバローズ | B | 16 |
9 | マンオブスピリット | B | 9 |
10 | ディープキング | B- | 12 |
11 | ビターエンダー | B | 6 |
12 | パンサラッサ | B | 10 |
13 | ジンボ | - | 15 |
14 | イロゴトシ | B- | 18 |
15 | メイショウボタツ | C | 11 |
16 | ファルコニア | B- | 8 |
17 | グランデマーレ | A | 2 |
18 | マイラプソディ | B+ | 5 |
レース回顧
京都競馬場改修工事の影響で今年の神戸新聞杯は、中京芝2200mで開催された。
勝ち時計2:12.5秒は過去の神戸新聞杯と比較ができず、中京芝2200mで施行された重賞レースもないため何とも言えない。
ペースは前半1000mが59.9秒、後半1000mが60.3秒。前後半差が0.4秒となるミドルペースでレースが行われた。
このペースを作ったのは、パンサラッサ(坂井瑠)であった。
なお、このレースにおけるJRAのパロトールビデオは上下にブレブレ。
真面目に見るとよってしまいそうなので、回顧は簡単にすませてしまうことご了承いただきたい。
1着 コントレイルについて
スタート。コントレイルは少し左右にブレたがすぐに体勢を立て直す。
特段押すこともなく折り合いに専念し、ビターエンダー、エンデュミオンを前に行かせる。
福永騎手の意識は最序盤から少し外目にあったか。できるだけ内に閉じ込められないよう意識していた。
1角時点でコントレイルは中団馬群の真っ只中。前から8番目のポジション。
そこから先行集団を前に見ながら、淀みない流れを離れることなく折り合いに終始し直線へ。
直線向いた時点で追っていない馬はこの馬だけ。
坂下で前を行くグランデマーレとディープボンドの間に進路を取ると馬なりで駆け上がり、坂上(残り約200m)で先頭へ。
そこからも持ったまま。12.2秒の脚で後続を2馬身突き放しての完勝。
上り3F時計は35.6秒(2位)。
まさに敵なしの圧巻の走りで無傷の6連勝となった。
全く危なげない走り。鞍上の福永騎手はほぼ追っておらず、最後まで余裕を残したまま。
ここからは筆者の所感となるが恐らく同世代に敵はいない。無敗の3冠に向けて視界良好。
アーモンドアイ、サートゥルナーリナらとの年長馬との対決が今から楽しみだ。
2着 ヴェルトライゼンデについて
G1ホープフルS2着。ダービー3着と実績だけ見ると、2番人気となって良い馬が以下の理由で3番人気に甘んじる形に。
- 熱発でセントライト記念をパス
- 大外枠
大外枠のスタートから1角時点で後方4番手の外を進む。
勝負どころの3~4角は内目をコースロスなく回り、ラスト400mとなる直線で思い切って外に出し進路を確保。
そこから上り最速の35.4秒の脚を繰り出すも、持ったままのコントレイルに2馬身届かずの2着。
3着馬ロバートソンキーをクビ差交わすのがやっとにも見えるが、4角で外に出す距離ロスを考えると、3着馬ロバートソンキーとの差は着差以上にあると考える。
最後まで伸びており、やや脚を残す形となったか。いずれにせよ、目標であった菊花賞への権利は確保。
菊花賞では、ぜひ内枠をひいて欲しい。
3着 ロバートソンキーについて
まだ未勝利戦の1勝しかしておらず、前走が1勝クラス2着の馬ということで14番人気(単勝オッズ112.7倍)だった馬。
ただ、追い切りからは能力を見せており、気正面を心配しつつも【B+】評価を付けた。
後追いで確認したパドックでも気正面の問題はなく、レースでもしっかりと折り合えていた。
向こう正面~3角にかかる1000m~1200m(残り6F)の緩い上りで、スーっと上がっていきコントレイルの真後ろにポジションを取った器用な脚と機動力は評価すべきポイント。
終始コントレイルの後ろを走ったため、伊藤工騎手も進路確保は容易だったことだろう。
タフなレース展開にも係わらず、直線坂下から伊藤工騎手のムチ一発に反応しグッと伸びて、ディープボンドを楽々交わした辺り、一介の1勝クラス馬ではないのは確か。
本番では厳しい闘いが予想されるが、また追い切りで ”キラリ。” と光ってくれるか。
この馬の追い切りを楽しみにしたい。