2021年10月16日(土)に東京競馬場で行われる『府中牝馬S(G3)芝1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた17頭の追い切り評価となります。
- ローザノワール
アカイイト 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。クビを前に突き出し前進気勢溢れる走り。ラスト1Fから追われるも、そのラスト1Fで0.9秒の失速。ただ苦しくなってからもフォームが乱れることなく走りの軸がブレなかった点は評価できる。評価は据え置いた。
アブレイズ 54.0 【B+】
栗東坂路単走。G前軽く促す。
ラスト1Fを切ってからの映像。舌を左に右にベロベロと出し、頭の位置も安定せず集中力欠く走りだった点は割引。ただ、馬体をふっくら見せ、脚元は妙にパワフル。特に残りの3完歩は鋭く迫力ある伸びを見せていた。全体時計は54.2秒と遅いも、区間ごとの加速ラップは0.4→0.8→1.4秒。ラスト1Fは12.0秒で余力十分の内容。プラスに評価してみたい。
週末の天気は、雨予報もあれば、晴予報もあり読めませんね。パワフルな走りをする馬で、馬場が重たくなるのはプラスに働きそうです。
アンドラステ 54.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑨
完歩の大きな馬ではないものの、前脚を高く上げ弾むようなフットワーク。ダイナミックに動けており大きく動けている。スピードに乗ってからのクビの角度がよく、四肢の関節柔らかさが目立ち動きしなやか。比較的追い切りで良く見せてくれる馬の1頭であるが、今回は過去でもっとも良いできに思える。高く評価したい。
重馬場・稍重馬場での実績もあり、重たい馬場もこなしてくれそうです。また内を捌ける馬なので、岩田望騎手には是非INを突いて欲しいと思います。個人的には、岩田望騎手がここで重賞初制覇するような気がしてなりません。
サトノダムゼル 54.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑦
最終追い切りは折り合い重視の内容。コーナーから少し入れ込み気味。鞍上は抑え気味で、馬はそれを嫌がりアタマの位置が安定しない。一方で脚元は力強く、しっかり前に推進する走り。1週前は、ギアが入ってからの脚の回転が鋭く、終いしっかり伸びてラスト1Fが11.3秒。折り合いに課題はありそうだが、馬体をふっくら見せており、何か不気味な存在。評価は据え置いた。
サンクテュエール 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を2馬身追走し直線へ。直線で一度手前替えを試みるも、上手く替えることができず、なかなか手前が決まらなかった点は割引。残り100mきった辺りでようやく手前を替えるも、併せた外の相手に3/4馬身遅れ。軽く流しただけだったとは言え、動きに伸びやかさ欠く内容で評価しづらい。
シャドウディーヴァ 54.0 【B+】
美浦坂路併せ。馬なり。
前を2馬身追走し、外を回す相手に対して、馬場の真ん中に入ってくる。外を回していた相手に手応え劣勢で、ラスト1Fで0.2秒失速し、ハナ差遅れという内容も、いつになくスナップの効いたキビキビとした走り。前後の脚も真っ直ぐ前に出ており、走りの軸もしっかりしている。途中併せた相手が馬体を寄せてきた際も、動じることなく集中して真っ直ぐ走れていた。普段良く見せない馬が今回はよく見せる。プラスに評価してみたい。
シゲルピンクダイヤ 54.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。この馬らしい弾むようなフットワークではあったものの、良い時と比べると活気が不足し、走りの迫力に欠ける内容。直線だけで手前をコロコロ替えながらの走りであった点も割引。評価は割引いた。
スマートリアン 54.0 【C】
栗東CW単走。馬なり⑩
アタマが高くクビの可動も狭いため、前脚が前に出ていかず推進力欠く走り。脚元の力強さは、それなりにあるのだが…。評価できない。
セラピア 54.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
後ろから相手にプレッシャーをかけられたことに嫌気をしていたのだろう。気負いながら坂路に入ってくる。アタマを高々とあげて酷い入れ込みよう。終始アタマを上げながらの走りであったにも関わらず、ラスト2F時計が24.3-12.2秒。よほど脚力が強いのだろう。ラスト1Fから見せムチ振るって一杯に鼓舞するも、併せた内の相手にアタマ差遅れ。相手が動けていたこともあるが、評価しづらい。
この酷い走りで、この時計は能力の裏付け。当日のパドックで落ち着いてるようなら拾ってみるはありだと思います。
デゼル 54.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
アタマを低い位置に保ちながらクビを前に突き出す、この馬らしいフォームは健在。コーナー深く回ってくるとスッと手前を替えて馬なりのまま淡々と駆けた。軽めの内容だったとは言え、四肢の可動域は狭く、動きの迫力に欠ける内容。最終追い切りだけの動きならこの評価が妥当。
ただ、1週前は同じく栗東CWで3頭併せ馬。適度な活気を見せ、毛艶良好。内外の相手に好時計でしっかり先着。1週前単体ならプラス評価。ただ、過去良い時の動きと比較すると、そこまで高い評価は与えづらく、総合評価としては据え置きの【B】とします。
ドナアトラエンテ 54.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり②
2頭併せの内。前を3馬身追走からコーナーワークで差を詰め、直線向いて並び掛けると、カチッと手前を替え、馬なりのまま、ゴール前でスッとハナ差先着。前脚を大きく前に投げ出す大きなフットワーク。好フォームだ。力むことなくリラックスして走ることができている。高く評価したい。
フィリアプーラ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を3馬身半追走から直線へ。直線向いて並び掛けるも馬の意識は併せた外の相手の方にあり、自身の走りに向いていない点は割引き。動きも伸びやかがなく、走りに力みも見られる。最後は、併せた外の相手にクビ差遅れ。評価しづらい。
マジックキャスル 54.0 【B】
美浦坂路併せ。G前仕掛け。
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走から直線へ。この馬らしい重心の低い沈み込むようなフットワーク。ただ軽く促すだけでは、相手を交わせないと判断したか、ラスト1Fで鞍上からの強烈な尻ステッキ。しかし、反応は薄く、加速を維持しただけ。最後は、相手の脚色が鈍り、アタマ差先着という内容。好フォームで、ソコソコの時計を出せた点は評価はできるも、走りに余力を感じず、脚元の力感は薄め。仕上がり途上という印象。評価は据え置いた。
脚元の力感薄く、馬場が渋るようなら割り引くのもありだと思います。
マルターズディオサ 54.0 【B-】
美浦南W単走。G前強め⑥
コーナーを逆手前(右手前)で回ってくる。直線もそのまま右手前。すなわち映像でみえるところ、すべて右手前1本での走りであった。直線は強めに追われて、身体全身を使った力強いフットワークは見せてくれたものの、終いは疲れて完歩が小さくなる余力感じない内容。計測された時計では綺麗な加速ラップではあったが…。評価しづらい。
ミスニューヨーク 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
いつも追い切りで良く見せてくれる馬だが、今回はそこまで良く見えない。左手前時に、顔を右に傾け、やや斜に構えたようなフォームで登坂。時計は平凡も、綺麗な加速ラップは踏めている。ラスト100mだけ見ると悪くない走り。ただ最後の最後で手前を戻した点は少し割引。評価は据え置いた。
今回はM.デムーロ騎手が騎乗。これは大幅な鞍上強化です。能力は低くない馬だと思っているので、当日のパドック気配に気を付けたい1頭です。
リアアメリア 54.0 【B-】
栗東CW単走。G前仕掛け⑤
序盤は折り合い重視の内容。ラスト1Fだけしっかり追ったが、追ってからの伸びがない。肩の出が悪く、いつまでたっても弾ける感じのしない動き。鞍上が見せムチを使い、ゴールを過ぎてからも長く負荷をかけていた点も、見栄えが悪い。筋肉質の馬体で、馬体のハリ艶は悪くないのだが…。評価は割引いた。
レッドべルディエス 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を1馬身追走し、コーナー深く回り直線へ。手前替えのタイミングが少し早い点は割引き。直線は、馬なりで半馬身前に前に出るも、追ってきた外の相手に追いつかれ併入という内容。ピリッとしない平凡な内容。評価しづらい。