本記事は、2021年6月12日(土)に行われる新馬戦(札幌5R 芝1000m)の追い切り評価記事となります。
出走馬は7頭。追い切り動画で確認できた6頭の追い切り評価となります。
なお、追い切り動画がない馬については評価しておりませんので、ご了承ください。
1枠 1番 グランデ 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を1馬身追走からコーナーをショートカット気味に回り直線向いて並び掛ける。一時は半馬身前に出るも、直線半ばで手前を戻したこともあり、終いの伸びを欠く。外に相手に対して手応えは劣勢で、アタマ差交わされゴールした。走るフォームは悪くないが、余力なく右手前に戻した点は割引。
2枠2番 ルージュラテール 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
直線途中からの映像しかなかったのが残念。この馬の走りをもっと長く見たかった。これが本音だ。一言で言うと、とても素晴らしい。クラシックに乗るかは運もあるかもだが、近い将来重賞の一つは確実に取れそうだ。前肢を高く上げ、真っ直ぐ走ることができるフォームが素晴らしく、完全馬なりで叩き出した時計が51.7-12.1秒。走り・時計ともに新馬離れしている。高く評価したい。
3枠3番 コナブラック 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
こちらも素晴らしい動き。前進気勢が素晴らしく、前肢を大きく前に投げ出し推進力ある走り。アタマの位置も低いフォームもよく、これも推進力を産み出す源泉になっている。併せた内の相手を、馬なりのまま、1馬身1/4突き放し先着した。高く評価したい。
4枠4番 コスモルージュ 【B】
栗東CW併せ。G前一杯⑦
2頭併せの内。1馬身追走から直線へ。コーナーワークを利して直線で1馬身前に出るも、仕掛けてからの反応が鈍く、ムチを入れられながらジワジワと加速。もしかしたら反応できていたのかも知れないが、外の相手の手応えがラク過ぎて、どうしても反応が鈍く見えてしまう。外の相手にはアタマ差遅れた。本来据え置き評価でも良さそうだが、相手が揃っていることもあり相対評価でこの評価とした。
5枠5番 ショウナンハクラク 【B-】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
植え込み側を登坂。顎をあげながらの走りで推進力を大きく上に逃がす走りになっていた点は大きく割引。首筋に発汗も見られ、G前仕掛けられるも、併せた相手に1馬身半遅れという内容。一応の加速ラップは踏めているが、右手前1本で走っており、評価しづらい。
6枠6番 シゲルローズ 【-】
映像なし
7枠7番 ダノンスコーピオン 【A+】
栗東CW併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。前を7~8馬身は追走していただろうか。コーナー深く回る前の2頭に対して、馬場の7分どころを選び直線に入ってくる。直線向いても、前とはまだ2馬身差。鞍上はほぼ持ったまま。馬自らハミをとり、ものの数完歩で相手を交わし去り、外を2馬身、中を半馬身交わし去り先着した。四肢の可動域は恐ろしいほど広く、クビをグッと下げチーターのような走り。これまたとんでもない馬が出てきた。惚れ惚れする走りだ。ルージュラテールと双璧をなす動きだが、こちらを上位に取り、【A+】評価をつけてみた。
このレースは伝説の新馬戦となるかも知れませんね。とても楽しみな1戦です。