《2025》ポープフルS【1週前追い切り】調教評価 ~朝日杯FSを凌ぐ“素材の層”——ホープフルの一週前~

ホープフルS 追い切り 調教評価
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本記事は、2025年12月27日(土)に中山競馬場で行われる『ホープフルステークス(G1)芝2000m(馬齢)』の1週前追い切り評価記事です。

出走登録馬は19頭。追い切り動画で確認できた18頭の追い切り評価となります。

以下の馬については、追い切り動画がありませんでした。

  • テーオーアルアイン
目次

アーレムアレス   56.0 【B】

一完歩が大きく、ダイナミックなフットワーク。3頭併せの形でしたが、真ん中を割って入る構えにも見えたところで進路が狭くなり、外へ切り替えて追い出しを開始します。モノの数完歩で相手を追い抜く圧巻の内容でしたが、抜け出してから自ら脚を緩めた点は割り引き。鞍上に促されても動き自体は大きく変わらず、集中面は課題として残ります。ただ、一週前として負荷はかかっており、素質を感じる一頭。評価は据え置きました。

アスクエジンバラ  56.0 【B】

左手前では走りが窮屈になっていた点は気になるところ。ただ右手前に戻してからは別馬のように鋭く伸びました。右手前の走りは一瞬でしたが、尾の流れ方が美しく目に焼き付いています。課題は残りますが、良さもはっきり。最終追いでもう一段見たい一頭です。

アンドゥーリル   56.0 【B】

スピードに乗せてコーナーに入ったぶん、やや不器用なコーナーリング。ただ直線序盤で一呼吸置いてから再びギアを上げ、鞍上の鼓舞が加わると加速の勢いをもう一段強めていきます。脚元の俊敏さは最後まで衰えず、集中して走れていた点も好感です。驚くべきは、この走りを右手前一本で行ったこと。手前を替えられなかった点は本来割り引きですが、手前さえ整えば、伸びしろは大きいでしょう。

ウイナーズナイン  56.0 【B+】

滞空時間の長いフットワークで、肩の柔らかさが目立ちます。前肢を長く使えるぶん、後肢の蹴りが推進力として素直に生きる走り。バネ感も十分です。

オルフセン     56.0 【C】

一見良さそうに映りますが、左手前に替わると窮屈になってブレーキがかかり、伸びが鈍りました。全体的にキレも物足りません。

カフジエメンタール 56.0 【B】

ラチ沿いを登坂し時計は平凡でも、1Fごとの加速ラップは見事。体幹も安定しており、動きは着実です。評価は据え置きます。

ショウナンガルフ  56.0 【B】

古馬3勝クラスとの併せ馬。相手を大きく追走し、直線で並びかけたところで一度は前に出られましたが、勝負根性を見せて再び並び返して併入です。前肢を高々と上げ、活気も十分。一週前にしっかり負荷をかけられた内容で、B評価勢の中では最上位評価とします。

ジャスティンビスタ 56.0 【D】

【D】評価は“悪い”ではなく、現時点では判断材料が足りないための評価不能です。

吉岡厩舎のため水曜追いは調整程度。ピリッとした反応は見られず、動きも平凡に映りました。ただ12/20(土)にCWでラスト1F10.8秒。最終追いは土曜想定で、水曜映像も含めて注目です。

ジーネキング    56.0 【B+】

美浦南Wでの併せ馬。クビの角度が良く、バランスの取れた好フォーム。直線で手前を替えて沈むとギアが一段上がり、外の古馬2勝クラスを1馬身半突き放す好内容です。

ダノンヒストリー  56.0 【C】

栗東CWで3頭併せの中。内は有馬記念に出走予定のタスティエーラです。持ったまま悠然と走る相手に対し、こちらはめいっぱい追われても1馬身半遅れ。体は使えていますが終いが鈍く、現時点では評価を上げづらい内容です。

ノーウェアマン   56.0 【B-】

上体はやや高めですが、バランスの良いフットワーク。コーナーから尻にステッキを入れ、実戦並みの負荷をかける内容でした。一時は1馬身前に出たものの、終いが鈍って外の相手に追い付かれて併入となった点は割り引きですが、負荷をかけてもフォームが崩れない点は評価したいところです。

ノチェセラーダ   56.0 【B】

手前替えで鞍上と噛み合わずスムーズさを欠きましたが、その後はクビを一定のリズムで振り、シャープに脚を伸ばして、併せた外の2頭に1馬身近く先着。左右バランスの良い馬で、頭の位置を体の中心に置けている点は好感です。

バドリナート    56.0 【B-】

不器用な手前替えは気になりますが、一瞬の加速は鋭いものがあります。ただ終いの迫力が物足りず、持ったままの相手(古馬3勝クラスのクァンタムウェーブ)に見劣る内容。後肢の伸びやかさにも課題が残ります。

フォルテアンジェロ 56.0 【A】

コースで単走追いでしたが、外で併せている2頭を内から一気に抜き去る圧巻のパフォーマンス。小柄ながら、野性味のある走りで強く前へ前へと伸びていきます。ステッキへの反応も早く、フットワークのキレ味は上々です。欲を言えば、トモにもうひと段階、沈んで弾けるバネ感が出てくれば理想ですが、現時点でも内容は十分です。高く評価します。

マテンロウゼロ   56.0 【B-】

皮膚を薄く見せ、バランスの良い好フォーム。後肢の蹴りは良い一方、前肢との噛み合わせが甘く、前後の連動が惜しいところです。外の相手に1馬身遅れましたが、バランス調整の内容で大きく気にしなくていいでしょう。噛み合ってくれば一段上の動きがあっていい素材です。最終追い切りに注目です。

メイショウハチコウ 56.0 【B-】

肩関節が柔らかく、可動域の広さが際立ちます。ただクビの使い方が噛み合わず、推進力が上に逃げてフワフワした走りになり、動きにまとまりを欠く点は割り引きです。動きにまとまりが出てくればポテンシャルを感じる一頭。最終追い切りにも注目です。

ラヴェニュー    56.0 【A】

動きにムダがなく、完成度の高い走り。力むことなく外の2頭を交わして抜け出すと、抜け出してからの仕掛けにもきちんと反応し、有馬記念に出走予定のアドマイヤテラを相手にせず1馬身半突き放す好内容です。四肢の可動域は広くないのですが、それを補う脚力の強さとフォームの安定性が目を引きます。2週前も朝日杯FSのアドマイヤクワッズを抑え込む動きを見せており、この一週前追いで態勢は整った印象。最終追い切りは軽めになる可能性が高く、現状は“できている”と見ていいでしょう。高く評価します。

ロブチェン     56.0 【B】

栗東CWで3頭併せの内。一度前に出られた相手に対し、鞍上が追い出すとモノの数完歩で追い付き、ゴール後には抜き去っています。この瞬発力の高さは、このメンバーに入っても見劣りしません。相手の影に隠れて動きがほとんど確認できませんが、全体像は最終追いで確認したいところ。動きが見えれば評価を上げたい素材です。

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公開タイミングは仕事次第となること、ご了承下さい。

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