《2025》みやこステークス【最終追い切り】調教評価

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本記事は、2025年11月9日（日）に京都競馬場で行われる『みやこステークス（G3）ダ1800m（別定）』の最終追い切り評価記事です。

出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。

A評価

ロードクロンヌ

キビキビとしたフットワークで、後肢の鋭い蹴りにクビと前肢がしっかり連動し、推進力の質が高い走りです。1週前はエリザベス女王杯出走予定のセキトバイーストとの併せ馬で、ゴール後までしっかり負荷をかけて心肺面を鍛える内容。京都ダ1800mの直線は、下りの惰性が切れてからが本当の勝負どころ。その局面を意識した負荷のかけ方は、この馬の状態の良さを裏付けています。

B+評価

アウトレンジ

1週前は併せた相手に僅かに遅れたものの、最後まで食い下がる勝負根性を発揮。最終追いで仕掛けへの反応速度が向上した点も好感が持てます。全体として、キビキビとした動きの中にエレガントさを宿す美しいフォームで、走りの質が高い一頭です。このフォームの良さが、京都ダ1800mの直線で求められる“最後のもうひと踏ん張り”につながりそうです。

ダブルハートボンド

“アタマの高さ”や“手前替え”に課題は残すものの、それでも推進力の強さが勝り、課題を帳消しにするだけの内容です。右手前一本でも余力十分に、馬なりのまま綺麗な加速ラップを刻んだ点は評価に値します。未勝利から一気に5連勝した“超エリート牝馬”。牡馬の一線級相手にどんな走りを見せるのか、今回も自然と期待が高まります。

個人的には上記3頭の勝負と見ていますが、追い切りから“穴として面白い”と感じた馬を何頭かピックアップします。

その他注目馬

レイナデアルシーラ

栗東坂路での単走追い。ラチ沿いを通った点を踏まえると、全体時計は十分に優秀です。終いこそ疲れを見せたものの、最後までクビを真っ直ぐ縦に振り、フォームのブレは少なめ。活気と集中力の高さが際立つ内容でした。同レースに挑むもう一頭の牝馬・ダブルハートボンドとともに、こちらも秋のダートG1を見据えた一戦。3歳牝馬の53㎏はやはり魅力で、展開ひとつで浮上の余地は十分にあります。

ブライアンセンス

この馬は“手前替えの拙さ”という大きな課題を抱えていますが、今回の最終追いではラストでスッと替わる場面が見られ、わずかながらも前進を感じさせる内容でした。変わらず後肢の蹴りは鋭く、推進力の質は高いまま。直線でスムーズに手前が替われば、差し脚を発揮するのはこの馬でしょう。状態面も悪く映らず、展開ひとつで浮上があって良い存在です。

ノースブリッジ

この馬らしい豪快なフットワークで、後肢の引きつけが利き、体幹の強さが際立つ走りです。パワフルなつくりからダート替わりでも大きく崩れない印象で、舞台自体は合っていそうです。
大跳びゆえ位置取りが鍵となりますが、今回は好枠を引きました。スタートをスムーズに出られれば、地力の高さであっさり形にしても不思議ではありません。

ペリエール

2週続けて3頭併せを消化し、時計も上々。距離延長を見据えた心肺強化の意図がうかがえる内容で好感が持てます。手前替えはきわめて流麗で、バランス良くフットワークも安定。状態面の不安はほとんど感じられません。問題は距離と枠。外枠の分をしっかり割り引き、この評価に落ち着きました。

追い切り評価（まとめ）

枠番	馬番	馬名	性齢	斤量	騎手	最終
1	1	サンデーファンデー	牡5	58.0	浜中	B-
2	2	ノースブリッジ	牡7	57.0	岩田康	B
2	3	ドゥラエレーデ	牡5	57.0	C.ﾃﾞﾑ	B
3	4	ラムジェット	牡4	58.0	三浦	B
3	5	サイモンザナドゥ	牡5	57.0	川田	B-
4	6	ロードクロンヌ	牡4	57.0	横山和	A
4	7	シゲルショウグン	牡5	57.0	幸	B-
5	8	ブライアンセンス	牡5	57.0	高杉	B
5	9	アウトレンジ	牡5	57.0	松山	B+
6	10	エアロロノア	セ8	57.0	北村友	B-
6	11	レヴォントゥレット	牡4	55.0	西村淳	C
7	12	ダブルハートボンド	牝4	53.0	坂井	B
7	13	レイナデアルシーラ	牝3	57.0	田口	B
8	14	ペリエール	牡5	57.0	佐々木	B
8	15	デルマソトカゲ	牡5	57.0	団野	B-