2023年5月21日(日)に東京競馬場で行われる『オークス(G1)芝2400m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
イングランドアイズ 55.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑥
フォームは悪くないものの、前後のバランスが一息。肩の出が悪いためだろう。もう少し動きに纏まりが欲しいところ。ただこの馬は右手前の方が伸びやかな走りをする。この点は舞台適正を考えると良いかも知れない。
【1週前追い切り B-】
エミュー 55.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑦
騎手候補生が騎乗。リラックスした走り。まずこれは長い距離を走るために必要な要素であり大幅加点。1週前で替えられなかった右手前変換もスムーズにできていた。意図的に攻め控えた内容だったとは言え、体を大きく使った走りは一瞬。もう少し長く見たかったというのが正直なところ。
【1週前追い切り B】
【B】の中では最上位です。
キタウィング 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑥
杉原騎手が騎乗。3頭併せの内。フォームが美しく手前替え流麗。ただ脚元の力感が薄く、今一つギアが入りきらなかった点は割引き。外の2頭にアタマ差先着も、比較下位。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、(中)古馬1勝クラスのアルゲンテウス、(外)3歳未勝利のフェミナフォルテです。桜花賞の時に高く評価した馬ですが、今回は今一つ魅かれません。
キミノナハマリア 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑨
フォームを整えるだけに留めた追い切り内容。アタマが高く、前肢周りにも硬さが残る。今一つ前に推進しきれていない。評価は割り引いた。
【1週前追い切り C】
ゴールデンハインド 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2週続けて併せ馬で外を回して先着。四肢の可動域は十分でトビの大きな走りをする馬。それでいてしっかり地面を掻けており、一完歩一完歩がとてもパワフル。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は、古馬3勝クラスのラヴォラーレです。前走フローラSの時に【A】評価馬とした馬ですが今回もよく映ります。
コナコースト 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前にコースで早い時計を出し、最終追いは坂路でサラリ。時計は控えめなものではあったが、ゴールに向かって加速し続けるラップが踏めているあたり状態は良いのだろう。もう少しスカッと走ってくれればプラスにしたいくらい。やや顔を右に向けていた分、一つ評価を下げた。
【1週前追い切り B】
1週前は騎手候補生を騎乗させ、外で懸命に追う古馬3勝クラスのウィンドリッパーに対して図ったように半馬身先着です。良い併せ馬を消化できています。【B】の中では上位です。
シンリョクカ 55.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑦
吉田豊騎手が騎乗。コーナーで相手に並び掛かけられず。脚力不足を露呈する内容。直線で併入するのが精一杯。評価できない。
【1週前追い切り B-】
ソーダズリング 55.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
武豊騎手が騎乗。手前を替えようとして替えられず。右手前一本の走りとなったが、気迫と活気は十分。体をふっくら見せ、一定のリズムで気分良さそうに走れている。2週続けての坂路仕上げではあるものの状態は悪くない。
【1週前追い切り B】
併せた相手は、平安Sに出走予定のノットゥルノ(武豊騎乗予定)です。
ドゥアイズ 55.0 【C】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
吉田隼騎手が騎乗。ソコソコの時計で綺麗な加速ラップは踏めているものの、追って追ってのもので余裕なし。後肢を蹴り出す方向も悪く、体幹の安定しないバラバラとした走り。評価できない。
【1週前追い切り B-】
ドゥーラ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
斎藤新騎手が騎乗。手前替えにぎこちさを残していた点は割引き。また軽めだったとは言え、クビも振り幅も一定さが欲しかったところ。ただ体をふっくら見せ、弾むようなフットワークで地面をしっかり踏んで走れている。もう一度プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
以前より高く評価し続けている馬ですが、結果が伴いません。ただ良い馬という評価は変わりません。
ハーパー 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
やや線が細く映る点は気になるも、1週前に早い時計を出せており心配するほどでもなさそう。少しアクションが大きく、ムダな動きを見せた点は割引き。軽めの内容で本気で走っていなかったとは言え、上体高めの走りで脚元に余裕は感じない。ただ1週前の動きは上々。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
ピップホップソウル 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
美浦南Wで3頭併せの中。序盤からアタマを振り気持ちの入らない走り。直線でも相手に顔を向け威嚇する仕草。併せた相手に対して最先着は果たしたが、評価しづらい内容。ゴール後も走らせ続けた。
【1週前追い切り B】
併せた外の相手は、古馬2勝クラスのジャングルキングです。
ペリファーニア 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
横山武騎手が騎乗。1週前同様、抑えきれない手応え。よく言えばこうなるのだが、悪く言えば折り合いの難しさを突き付けられる内容。前肢は素質に溢れているが、この気性でこの距離が走れるかは疑問。マイナス評価とするか迷ったが据え置いた。
【1週前追い切り B】
併せた外の相手は、古馬2勝クラスのトロワシャルムです。
ミッキーゴージャス 55.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑤
斎藤新騎手が騎乗(レースは戸崎騎手)。1週前同様、序盤はバランスの良い好フォーム。ただ直線で左手前に替わった際、ガクンとギアを落してしまい、そこからのギアチェンジに苦労していた点は割引き。ただこの馬は右手前の方が良い動きをしている。左回りなら一発あるかも知れない。
【1週前追い切り A】
1週前は3歳OPのペースセッティングを4馬身以上突き放す圧巻の内容で、時計も上々。能力は未知数も良い馬です。
ライトクオンタム 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前同様、クビを前に突き出す走り。坂路には合わない走法。走りづらそうにバタバタと見栄えの悪い走りであったが、持ったまま加速ラップを維持した走りは一定の評価ができる。1週前との比較で脚元のパワフルさが増し、荒々しい活気と高い集中力も垣間見れた。評価は迷ったが据え置いた。
【1週前追い切り B】
ラヴェル 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
坂井瑠騎手が騎乗。弾むようなフットワークで、坂路の真ん中を真一文字に登坂。集中力が高く、この集中力があれば、この距離もこなしてくれそう。高く評価してみたい。
【1週前追い切り B】
リバティアイランド 55.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑥
川田騎手が騎乗。1週前はまだ7~8割仕上げだなと思っていたが、この最終追いは圧巻。相手を射程に捕えると、馬自らギアを上げ前の2頭を一瞬で2馬身抜き去る内容。川田騎手は何もしておらず持ったまま。地に足ついたフットワークで四肢の回転は鋭く俊敏。この馬の素晴らしいところの一つは体幹の強さ。人気でも高く評価したい。
【1週前追い切り B】
川田騎手がどのタイミングで仕掛けるか。早めに仕掛ければ前が苦しくなり、可愛がってくれれば、前にチャンスがありそうです。
レミージュ 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
荻野極騎手が騎乗。遅い時計で軽く流しただけ。覇気薄い走りで中間の攻め内容も平凡。評価できない。
【1週前追い切り B-】
出走が叶わなかった馬たち
ウェイビー 55.0 【C】
早い全体時計を出し、めいっぱい追って負荷をかけた内容は好感が持てるも、まだ体幹がしっかりしておらずフラフラした走り。最後も0.4秒失速し併せた相手に1馬身遅れ。評価できない。
クインズカムイ 55.0 【C】
走りの集中力を欠き脚元非力。評価できない。
メランポジューム 55.0 【B-】
前肢の着地ポイントが近くピッチ走法の馬。アタマが高くクビを使わない走りだった点は大きく割引きも、馬は元気一杯。ただ相対的にはこの評価が妥当だろう。
今週開催のその他重賞レース
平安ステークス(G3)
日本ダービーを先取りしておこう
Twitterにて日本ダービーの1週前追い切り評価記事を公開済みです。映像のあった17頭について、短評を添えて、よく見えた順に書いています。ぜひTwitterからアクセス下さい。