2023年1月15日(日)に中京競馬場で行われる『日経新春杯(G2)芝2200m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走登録は14頭。追い切り動画で確認できた13頭の追い切り評価となります。
- モズナガレボシ
アフリカンゴールド 58.0 【C】
栗東CW併せ。G前一杯⑥
重心が後ろにあるため、思った以上に前に推進していかない。鞍上も懸命追っていたが、それでもフォームは変わらず。懸命に追って、ほぼ持ったままの相手に1馬身遅れ。評価できない。
この馬は追い切りでよく見せる馬ではありません。実践タイプなのでしょう。
イクスプロージョン 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑩
3頭併せの外。内には半馬身遅れも、外に半馬身先着という内容。毛艶は良好で体はふっくら見せているものの、ギアの入りが悪く、伸びがモノ足りない。評価は割引いた。
この馬のハンデ57㎏は見込まれた感が否めません。
ヴェルトライゼンデ 59.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
D.イーガン騎手が騎乗。ラスト1Fで0.4秒失速しているが、これは早々と相手を捕え緩んだため。イーガン騎手も肩を叩き「それはダメだ」と咎めていた。相手を捕えるまでの脚色は迫力十分。この馬は59㎏がどうかだけ。
「早めに抜け出すとソラを使うな」とイーガン騎手は感じたかも知れません。前を可愛がってくれるのであれば、前の馬にもチャンスがでてきそうです。
ヴェローナシチー 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬の多い時間帯での追い切り。時間は7:03。いつもモサッと走る馬が、いつになく体を大きく使った走り。動きにダイナミックさがある。かなり前を走っていた馬に追いつきそうになり、ラスト1Fは進路を切り替えながら。それでも加速ラップが踏めていた点は評価できる。無酸素運動になっていたのは10完歩も満たない程度。余力十分の内容。
実績豊富な馬ですが、1勝馬ということでハンデは恵まれた印象で、【B】の中では最上位です。
キングオブドラゴン 55.0 【B】
栗東E単走。G前軽仕掛け④
アタマが高くクビは上手に使えていないも、前肢の可動域は十分。上半身一息も、下半身はのびやかで、トビの大きさな走りができている。今回はいつもと異なるEコースでの追い切り。まだ太め残りかも知れない。当日の馬体重には気を払いたい。
サンレイポケット 58.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
1週前にCWでそこそこの時計を出し、最終追いは坂路で軽めの併せ馬。馬場の真ん中に入ってくるも手前替えで後肢が流れラチ沿いに斜行した点は割引き。全盛期は坂路で唸るように走っていた馬。もう8歳。ムリはさせていない。
天皇賞・秋、ジャパンカップで4着の輝かしい実績の持ち主でこのハンデは妥当でしょう。
ダンディズム 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
序盤は右前肢を外から回す走り。それでも持ったまま相手に半馬身先着。ただこの馬自身もラスト1Fは0.5秒失速しており、最後は相手に合わせるように走っていたか。近走迫力ある動きをみせており、ここも期待していたが、良いときの迫力が影を潜めている。評価できない。
併せた相手は、古馬1勝クラスのパラディズムです。
ハヤヤッコ 58.5 【C】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑤
3頭併せの中。内に1馬身先行し、外を2馬身追走から直線へ。一番最初に仕掛けるも、内外の相手に2馬身突き離される内容。スローで緩慢な動き。評価できない。
内は古馬3勝クラスのパラレルビジョン。この動きでハンデ58.5㎏は厳しそうです。ただパワーを要する馬場になると滅法強い馬。馬場状態によっては注意が必要です。
プライドランド 54.0 【A】
栗東坂路単走。G前追う。
左右のバランスが良く、クビを使って弾力性十分の走り。ラチ沿いを最後まで安定したフォームで集中して駆けた。見るからに状態が良さそう。特筆すべきは手前替えの美しさ。ロスのない動きで、ステイヤーの資質も感じる。早い脚はなさそうも高く評価してみたい。
近2走は屈腱炎明けでノーカウント。ここにきて状態はとても良さそうです。屈腱炎を発症するまでは常に安定した成績を残してきた馬。フォームが安定していることから、距離や馬場に対する懸念は解消されます。また前走から2㎏減で臨めるのも好感です。
プラダリア 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
グッと頭を下げ適度な気合いのり。ラスト150mあたりでカチッと手前を替え、綺麗な加速ラップを踏んで登坂した。この馬も左右のバランスが良く、アタマを体の中心に置く走り。【A】評価とするか迷った一頭。高く評価したい。
ハンデは少し恵まれた方でしょうか。前走からの1㎏減も好感です。
プリマヴィスタ 54.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑦
ジワジワっとスピードを上げていくも、手前を替えることなく右手前一本の走り。体はスカッと見せているものの、四肢の広がりは狭く、こじんまりとした動き。評価しづらい。
ヤマニンゼスト 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑧
鷲頭虎太騎手が騎乗(レースは武豊騎手)。手前替え早く、気持ちに余裕感じない走り。気持ちは前に向いているものの、地面へのタッチが軽く脚元の力感薄い走り。四肢の可動域も及第点も評価しづらい。
1週前も軽い内容でさしたる負荷の少ない調整内容です。
ロバートソンキー 57.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
コーナーを逆手前で回り、クビをまっすぐに振れていなかった点は割引きも、活気十分に前肢を地面に叩きつける走り。休み明けでも脚元の力感は十分。併せた相手には、2馬身追走からクビ差先着。評価は据え置いた。
併せた相手は、古馬1勝クラスのホノノディーヴァです。