2022年10月23日(日)に阪神競馬場で行われる『菊花賞(G1)芝3000m』の1週前追い切り評価となります。
出走登録は23頭。追い切り動画で確認できた22頭の追い切り評価となります。
- アスクワイルドモア
アスクビクターモア 57.0 【A】
美浦南W単走。⑧
クビの角度よく、集中して、四肢の回転綺麗なフットワーク。コースの外目を馬なりでラクラクと駆け好時計。この馬らしい大きな動きができている。好調だろう。
インプレス 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
2頭併せの内。外は同レースに出走予定のヴェローナシチー。これを2馬身追走。コーナー深く回る相手に対して、ややショートカット気味にコーナーを回り、直線で相手に並び掛ける。直線では一度前に出るも、その後は相手のキレ味に屈し、2馬身半遅れ。相手が動き過ぎていたこともあるが見栄えが悪く評価しづらい。
ヴェローナシチー 57.0 【B+】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
川田騎手が騎乗。2頭併せの外。内は同レースに出走予定のインプレス。これに対して先行した状態でコーナー深く回ってくる。直線で一度前に出られるも、馬なりで並び掛け、そこから仕掛かけてアッと言う間に2馬身半突き放した。四肢の可動域がそれほど広い馬ではないのだが、後肢の蹴りが強いのだろう。終いのキレ味は抜群。バランスの良いフットワークで走れている。
川田騎手が跨るというだけで、俄然怖さが増す川田騎手はさすがです。
ガイアフォース 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
松山騎手が騎乗。映像が見えた地点で、ラチ沿いを走る相手を1馬身ほど追走していただろうか。ともにほぼ馬なりであったが、これに届かずの半馬身遅れ。終い踏んだラップは優秀なもので、相手が動けていたということもあるだろうが、この遅れはやはり気になるところ。序盤はアタマの位置が安定せず、後半はアタマ高め。評価は割引いた。
併せた相手は、古馬1勝クラスのウインアウォードです。
シェルビーズアイ 57.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
松田騎手が騎乗。直線向いて手前を替えるも、すぐ手前を戻してしまった点は割引き。また後肢も外を回すフォームも割引きだ。併せた相手には、半馬身追走からアタマ差遅れ。終い重点の内容で、相手を交わし切れない内容。フォームも悪く評価できない。
併せた相手は、新馬のジューンスパークです。
ジェンヌ 57.0 【C】
栗東CW単走。G前仕掛け⑥
ピッチ走法の馬。何かこじんまりとした走りで走りに余裕を感じない。実際、ゴール地点では既に疲れており脚色を大きく落としていた。評価できない。
シホノスペランツァ 57.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑨
クビの可動域が狭く、肩の出も悪い走り。適度な気合のりは示すものの、動きにダイナミックさがなく評価しづらい。
ジャスティンパレス 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
鮫島克騎手が騎乗。植え込み側をゆったりと入ってくる。全体時計は遅く、終い重点の内容。直線でかなりぎこちない手前替え。その後は真っ直ぐパワフルに駆けた。ただ、終いにかけ、右前肢に対し左前肢が遅れていた点は気になるところ。この馬は左手前は好まないのかも知れない。評価は割引いた。
セイウンハーデス 57.0 【B+】
栗東CW併せ。G前強め⑥
幸騎手が騎乗。2頭併せの外。通ったコースを考慮しても十分な時計で、ラスト1Fを11.3秒で纏められるのは能力の証。内の相手を4馬身近く突き放した。一つ評価を下げたのは、コーナーでの手前替えのタイミングが早く、やや気負い気味だった点。長距離戦においてはあまり好ましくない所作だ。ただ伸びやかな動きで十分プラスの内容。
併せた相手は、古馬1勝クラスのアールフォルスです。
セレシオン 57.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑥
福永騎手が騎乗。2頭併せの内。福永騎手とビタッと折り合い、クビの角度がよく爽やか。馬体もスカッと見せている。直線での動きも秀逸で、クビと脚との連動性高い走り。併せた相手には、3馬身追走から2馬身先着した。綺麗に折り合い、ムダのない動きであった点を高く評価したい。
併せた相手は、古馬1勝クラスのショショローザです。
タイムオブフライト 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G後追う⑦
3頭併せの内。脚の回転は綺麗で、手前替えもスムーズ。この自身の調子は悪くないだろう。併せた外の2頭にはやや手応え見劣る内容で半馬身遅れ。ゴール後はしっかり追って気合いを付けていた。ピッチ走法でキビキビと走れているものの、相対評価で比較下位。評価は割引いた。
併せた外の相手は、古馬OP馬のカラテ。中の相手は同レースに出走予定のディナースタです。
ディナースタ 57.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑧
3頭併せの中。内のタイムオブフライトと比べると余裕のあるフットワークでタイムオブライトに半馬身、外のカラテにもアタマ差先着という内容。3頭併せで最先着した走りは一定の評価ができるも、クビを回すように振っており何か芯の入らない走り。この馬も相対評価で比較下位。評価は割引いた。
併せた外の相手は、古馬OP馬のカラテ。内の相手は同レースに出走予定のタイムオブフライトです。
ドゥラドーレス 57.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け③
横山武騎手が騎乗。3頭併せの内。中外の相手を2馬身追走から半馬身先着という内容。前肢を高々と上げるダイナミックなフットワーク。時計は良いが通ったコースは内目。過剰な評価は禁物だ。手前を替えるタイミングが少し早く、やや気負い気味に走っている点は、少し気になるところ。評価は据え置いた。
ビーアストニッシド 57.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の植え込み側を登坂。全体時計は出ているが、通ったコースを考えると過剰な評価は禁物。手前を替えることなく、右手前一本の走り。体幹がしっかりとせずフラフラとした走りで、ラスト1Fは僅かに失速。評価できない。
フェーングロッテン 57.0 【B】
栗東CW併せ。⑧
2頭併せの外。内は同レースに出走予定のボルドグフーシュ。1馬身先行から直線で一度前に出られるも、ゴール手前100mで軽く仕掛けて併入という内容。ラスト1Fは11.1秒で、仕掛けてからグッと伸びた反応の良さと加速性能は十分評価できる。気負うことなく走れいてる点は評価できるも、アタマは少し高めで四肢の伸びは及第点。評価は据え置いた。
他によく見える馬が多く相対評価で【B】です。最終追い切りにも注目したい一頭です。
プラダリア 57.0 【B+】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
池添騎手が騎乗。2頭併せの内。鶴クビ気味にグッと顎を引き、外を2馬身半追走し直線に入ってくる。ラスト1Fからの仕掛けに素早く反応し、相手を突き放し4馬身先着。ストライドの広さが適度で、バランスの良い好フォーム。リラックスして伸びやかに走れている。高く評価したい。
併せた相手は、古馬1勝クラスのオンザダブルです。
ボーンディスウェイ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑥
3頭併せの中。序盤は雰囲気良くコーナーを回ってくるも、直線向いてからが一息。舌を出し、アタマが上がってしまう。ジワっと抜け出し、内外にはアタマ差先着も、発汗目立ち、少し気負いながらの走り。評価は割引いた。
ポッドボレット 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
坂井瑠騎手が騎乗。ずっしりと重厚感たっぷりのフットワーク。動きに重苦しさはなく、弾力性十分で寧ろ軽やか。ラスト1Fを過ぎたところで豪快に手前を替えて加速を維持した。時計は出ていないも、何か風格すら感じる走り。高く評価したい。
【B+】の中では最上位です。
ボルドグフーシュ 57.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑦
吉田隼騎手が騎乗。2頭併せの内。外を走るフェーングロッテンを1馬身半追走し、直線に入ってくる。直線で先に仕掛けて一時はクビ差前に出るも、相手に軽く仕掛けられ追い付かれ併入という内容。相手が動けていたこともあるが、動きに重たさ感じる内容。今一つ見栄えしない。評価は据え置いた。
他によく見える馬が多く相対評価で【B】です。最終追い切りにも注目したい一頭です。
マイネルトルファン 57.0 【B】
美浦南W併せ。G前強め⑥
2頭併せの外。1馬身先行しコーナーを回ってくる。程よい気合い乗りで四肢の回転なめらか。クビと前肢を前に突き出し、大きな走りができている。しっかり追って、内の相手に1馬身先着した。
併せた相手は、古馬OP馬のウシュバテソーロです。
ヤマニンゼスト 57.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
鷲頭虎太騎手が騎乗。馬場の深いところを単走で軽く駆けさせた。一切気負うことなくリラックスした走りだった点は好感が持てる。着地にも力強さがあり、しっかり地面を踏んで走れている。ストライドに広さはないが、この気性の良さは大きな長所になりそうだ。どのような最終追い切りを見せてくれるか、楽しみにしたい。
レッドバリエンテ 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑨
中井騎手(レースは藤岡祐騎手想定)が騎乗。3頭併せの外。大きく先行した状態から、直線仕掛けるも、ほぼ持ったままの内の相手に1馬身半突き放される内容。中とは併入していたが。クビに硬さが見られ、思ったように前に推進しない走り。
併せた相手は、富士Sに出走予定のセリフォスです。この馬の方に目が言ってしまいます。素晴らしい動きを披露していました。