2022年8月28日(日)に札幌競馬場で行われる『キーンランドC(G3)芝1200m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- ビリーバー
ヴァトレニ 56.0 【A】
札幌芝単走。G前軽く促す⑦
前後の脚を真っ直ぐ前に出す好フォーム。単走追いであったが、地に足ついた力強いフットワークで脚の回転キレイな走り。兎に角フォームが美しい。馬体もふっくら見せ、時計面でも素晴らしい内容。1週前も良かったが更に上昇。高く評価したい。
1週前は横山武騎手が騎乗し、2歳OP馬のジョウショーホープを大きく追走から1馬身先着です。
ウインマーベル 54.0 【B-】
札幌芝併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前の相手を大きく追走し、ゴール前で追いつき併入という内容。ただ、最後の方は前肢の着地が弱く、クビの使い方も一息。相手に合わせるように走ってしまい、突き放せなかった点は割引き。見栄えはよくない。とは言え、それなりの時計を出し1週前と比べると上昇。ただ今回は人気が想定される。この評価が妥当となる。
併せた相手は、古馬1勝クラスのヒノクニです。洋芝が合わないのか、状態が戻り切らないかは分かりませんでしたが、ゴール前に走りに迫力を感じません。
ヴェントヴォーチェ 56.0 【C】
函館W単走。馬なり⑩
鶴クビで口をパクパクさせ、力みながらの走り。クビの動きが硬くバラバラの走り。クビと脚との連動性がまったく取れていない。1週前は栗東坂路で併せ馬。雨が激しく振る中の追い切りで軽く流しただけ。調整不足が否めず、状態一息という見立て。この評価となる。
エイティーンガール 55.0 【B+】
札幌芝単走。馬なり⑥
序盤アタマが高かったのは鞍上が抑えていたため。気にしなくも良いだろう。脚が上がらず地面に近いところを掻く走りだが、キビキビとキレのあるフットワーク。特に後肢が力強く伸びやか。重たい洋芝をモノともせず、しっかり地面を蹴って走ることができている。ゴール後に長く脚を使えていた点も好感。高く評価したい。
今年もしっかり伸びてきそうなイメージが湧きます。後は展開が向くかでしょう。枠は外の方が良いと思います。
オパールシャルム 54.0 【B】
札幌ダ単走。G前軽く促す⑤
ムダな動きの少ない安定したフットワーク。四肢の可動域は決して広くはないものの、クビの角度よく、クビと脚との連動性豊かに走れている。集中した走りで時計も上々。評価は据え置いた。
追い切り履歴を見る限り、1週前jに追い切られた様子はなく、恐らくは牧場から直行で札幌入りしているのでしょう。牧場で良い過ごし方ができたのだと思います。
サヴォワールエメ 54.0 【B-】
札幌ダ単走。馬なり⑧
直線向いて豪快に手前を替えて「さぁ伸びるか」と期待してみたが、動きに変化なく淡々とした走り。ただ、体をふっくら見せ、脚元はパワフル。状態は悪くないように思えるも、1週前の追い切り履歴が無いのが気になるところ。評価は割引いた。
ジェネラーレウーノ 57.0 【C】
札幌芝単走。馬なり⑦
丸山騎手が騎乗。1週前に札幌ダートコースでそこそこ早い全体時計を出し、最終追い切りは芝コースで終い重点の内容。この馬なりに状態は上向いてきているようには思えるも、やはり動きはスローで、短距離に向く走りには思えない。この評価とした。
内枠引いて序盤に全力で追ってハナを奪いレースの主導権ができるようなら面白いかも知れませんが、それが叶わないと短距離のペースについて行けないように感じてしまいます。能力ある馬の条件替わりで少し注目していましたが、追い切りからは評価できません。
シゲルピンクルビー 54.0 【B-】
札幌芝単走。馬なり⑦
直線、鞍上の扶助を借りての手前替え。手前を替えた後も少しフワついた走り。後肢の蹴りのパワーに対して、クビと前肢が付いてきておらず、重心が後ろに寄っているためだろう。後傾フォームとなっている点は割引き。時計は優秀も評価しづらい。
適度な気合乗りは示せています。パドックで良く見せていても、馬場入り直線で激しく発汗するなど難しい馬です。最後の最後までチェックした方が良いでしょう。
ジュビリーヘッド 56.0 【B-】
札幌芝単走。G前強め⑦
表記は単走であったが実質は併せ馬。外を走る他厩舎(2頭)を射程に捕え、内から交わしにかかるもクビ差届かずという内容。前後の脚の伸縮性豊かに好時計。決しては悪くはないと思うものの、ゴール前でステッキを使い、しっかり仕掛けた際の反応と伸びがモノ足りない。評価は割引いた。
このレースで優勝すれば、ナムラクレアを1pt上回り、サマースプリント王者です。陣営のモチベーションは高いと思います。なお、サマースプリント王の資格があるのは、この馬とビリーバーだけです。
トウシンマカオ 53.0 【A】
札幌芝併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの外。格下馬相手に、1馬身先行するカタチ。前受けを想定しているのだろうか。鞍上は何度も後ろを振り返り「いつにするか」と仕掛けるタイミングを計りながら。直線半ば、相手が迫ってきたところで、鞍上が手綱でハミを取らせると、馬が急速にギアチェンジ。瞬く間に3馬身突き放した。四肢の可動域が広く、洋芝をモノともしないパワフルな走り。高く評価したい。
併せた相手は古馬1勝クラスのサルサロッサです。抜け出してから右手前に戻していた辺り。右手前を好む馬かも知れませんが、さして気にするレベルではなさそうです。53㎏で川田騎手も魅力。外枠を引けば万全な気がしてなりません。
マイネルジェロディ 56.0 【B-】
札幌ダ単走。馬なり⑧
丹内騎手が騎乗(レースはC.ホー騎手)。UHB賞から中1週ということもあり、この最終追い切り1本で臨むカタチ。馬の気分に任せて馬なりで駆けさせただけの軽めの内容。動きのキレと前肢の伸びやかさが少しモノ足りない。評価は割引いた。
マウンテンムスメ 54.0 【B】
函館芝併せ。G前断続的に促す⑥
3頭併せの外。中の相手と抜きつ抜かれつの併せ馬。内目をショートカット気味に回す相手に対してコーナーを深く回りに直線に入ってくる。直線手応えは抜群で、最後まで持ったままで好時計。ジュビリーヘッドに近い走り方をする馬で、脚は高く上げず地面を掃うように走る馬だが、前後の伸縮性豊かに脚元はパワフル。トモをふっくら見せ、馬体のハリ艶も上々。この馬なりに状態は良く映る。評価は据え置いた。
メイショウミモザ 54.0 【B+】
札幌芝単走。G前強め⑦
丹内騎手が騎乗。前肢を高めに上げキビキビとしたフットワーク。直線向いて手前を替えてからの走りがまた素晴らしい。もう一段ギアを上げキレ味鋭い走り。動きの俊敏性はメンバー中No.1だろう。キレ味の中にしっかりとしたパワーも感じる走り。高く評価したい。
元々の主戦場は1200m。マイルを使い前走は1800mを試しました。適距離はどこなのでしょう。ただ今の重たい札幌の芝はとても合いそうに思えます。人気もなさそうで、最もオッズ妙味を感じる一頭です。
レイハリア 54.0 【B】
函館W単走。G前軽く促す⑤
バランスの良いフットワーク。手前替えも流麗。美しいフォームで走る馬でよく見せてくれることが多い馬だが、今回は仕掛けに対する反応と、動き全体の伸びやかさがモノ足りない。評価は据え置いた。
パドックでの状態の良さと成績がリンクする馬の一頭です。パドックで良くみせていれば買いたいと思います。
ロードマックス 56.0 【B】
札幌芝単走。馬なり⑨
この馬もUHB賞から中1週のローテーション。終い重点で内容は軽め。馬は鶴クビになりながらも柔らかく走れており、しっかり我慢できていた点は好感が持てる内容。元々かなりピッチ走法の馬であったが、ストライドが伸びてきている。ゴールも弾力性あるフットワークで駆け続けていた。評価は据え置いた。
3歳時から良い動きをしていた馬で、久しぶりに追い切り動画を見ましたが、以前はかなりピッチ走法の馬だった印象です。精神的に少し大人になり、それに伴いストライドも伸びてきているように思えます。素質ある一頭だとは思います。