2022年7月31日（日）に札幌競馬場で行われる『クイーンS（G3）芝1800m（別定）』の最終追い切り評価となります。
出走登録は14頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
ウォーターナビレラ 52.0 【B】
札幌芝単走。馬なり⑦
武豊騎手が騎乗。序盤は顔が外を向いていたが、直線で左手前に替わると顔向きが改善。真っ直ぐ前を向き、前肢のスナップを効かせ爽やかに駆けた。四肢の可動域十分に、クビを使って前に推進する走りができている。52㎏は魅力だが評価は据え置いた。
jamie52㎏もあり断然の1番人気になってしまいそうです。それを考えると、この動きではプラス評価にはしたくありません。ただ無視することはできない馬。そんな感想です。
ゴルトベルク 55.0 【B-】
札幌芝単走。馬なり⑨
右回りのコーナーリングはあまり上手くないかも知れない。直線での手前替えもぎこちなく、全体的に不器用な馬。クビと肩関節の動きも硬く、見栄えしない内容。評価しづらい。
サトノセシル 55.0 【B】
函館W単走。馬なり⑤
1週前に美浦南Wでしっかり追われ、最終追い切りは函館Wコースでの追い切り。馬の気分に任せ駆けさせただけの本当に軽めの内容であった。あまりに軽い内容で馬も遊びながら走っていたが、フットワークに弾力性はあり、脚捌き軽やか。動ける状態にはありそうで、札幌競馬場に直接入らず、静かな函館で馬を落ち着かせる念入りの輸送プランも好感が持てる。評価は据え置いた。
jamie昨年同レース3着馬ですが、昨年は函館競馬場で行われたものです。コース形態が全く異なるため、昨年のクイーンSだけの実績だけで評価すると危険かも知れません。ただ今回も状態はよく映ります。【B】の中では上位です。
スライリー 55.0 【B】
札幌芝単走。馬なり⑧
新コンビとなる丹内騎手が騎乗。いつも追い切りでよく見せてくれる馬だが、今回もよく見える。安定したフットワークで手前替えは極めてスムーズ。クビと四肢の連動性も変わらず見事で、ラクラクとしっかりとした時計を出せている。終い僅かに緩んだ分、一つ評価は下げたが十分の内容。
jamie石川裕騎手が手の内に入れている馬で、乗替りはプラスではありませんが、乗り難しい馬ではないので過剰に気にすることはないかもです。枠順次第では良いポジションで競馬ができそうで、展開は向きそうです。【B】の中では最上位です。
テルツェット 56.0 【B-】
函館W単走。G前仕掛け⑧
早くから函館入りし入念な調整過程。中間に早い時計は出しておらず、馬体減りしないように気を付けているのかも知れない。この場合であっても、最終追い切りはビシッと追って欲しいところだが、馬体がボテッと映り、終いの伸びを欠く内容。まだ動きが重く評価しづらい。
jamie重賞2勝馬で能力を考えると人気しそうですが、追い切りからは、調整が上手くいっていないと思う一頭です。
ファーストフォリオ 55.0 【C】
札幌芝併せ。馬なり⑥
3頭併せの内。丸山騎手が騎乗。序盤から煩い仕草。鞍上は手綱をひきっぱなし。このせいもあってかは直線では弾けず、前の2頭に2馬身遅れ。クビの使い方も悪く推進力が上に逃げている。併せ馬で遅れた一方で、時計はそこそこ出ており、能力の一端は示している。ただ、この動きと内容では評価できない。
jamieキンカメ×シーザリオという血統背景からも本来はもう少し長い距離で使いたいのでしょうが、1200mばかり使われています。これは気性的な課題のせいかも知れません。ただ洋芝巧者。血統と洋芝適正に賭ける方はありかもですが、追い切りからは評価できません。
フィオリキアリ 55.0 【B】
函館W単走。馬なり⑧
馬体をスカッと見せ、一完歩一完歩地に脚ついた、しっかりとしたフットワークで、コーナーを深々と回ってくる。肩の出はしっかりしており動き伸びやか。四肢の広がりも十分だ。クビの振り幅は一定になっておらず、スピードが落ちそうになるとクビを使って推進力を出す走り。評価は据え置いた。
jamie中2週の臨戦過程ですが、函館の水が合っているのか状態落ちは見られず、変わらず調子は良さそうです。
フェアリーポルカ 56.0 【C】
函館W単走。馬なり⑧
函館記念から中1週ということもあり軽めの内容。軽めとは言え、状態良い時は唸るように走る馬。今回は元気もなく、脚の回転がスロー。走りに推進力を感じない。能力ある馬だが、この動きでは評価できない。
jamie函館記念は馬場も悪くタフなレースでした。疲れはあるはずです。この状態でレースに使う陣営の意図が分かりません。
ホウオウピースフル 55.0 【B+】
札幌芝単走。馬なり⑧
リラックスして走らせただけの軽めの内容。クビにやや硬さは残るものの、手前替えは極めてスムーズ。しっかり地面を掴んで走れており脚元パワフル。内転筋の強さを感じる推進力あるフットワークで、終いにかけてしっかりと脚を伸ばした。好調だろう。高く評価したい。
jamie1週前の函館ダートコースでの追い切り映像はありませんでしたが、時計を見る限り状態の良さが十分伝わってくる時計です。1週前が本仕上げでしょう。綺麗に仕上がった印象です。
マジックキャッスル 57.0 【B-】
函館W併せ。馬なり③
2頭併せの内。前を1馬身追走し、馬体を倒しながらコーナーを上手に回ってくる。低い姿勢で柔らかな脚捌き。ただ、この馬の持ち味である終いのキレが見られない内容。一時は相手の前に出るも、その後の伸びを欠き併入。本気を出していなかったとは、やはりラスト1Fの12.6秒がモノ足りない。評価は割引いた。
jamie併せた相手は古馬1勝クラスのカレンレベンティスです。力むことなく好フォームで走れており悪くはないのですが、まだ上昇過程という見立てです。最後に57㎏も効いてきそうです。
メイショウミモザ 56.0【B】
函館W単走。G前一杯⑧
少し体重の重そうな助手さんを背にコーナー深く回ってくる。直線での手前替えはスムーズ。鞍上がステッキを入れるとそれに素早く反応し、脚の回転を上げ加速。その後も2度ステッキが入り、最後まで脚色緩めることなく走り切った。時計面でモノ足りず、良い頃と比べると今回はアタマも高め。ただ活気は十分で脚元パワフル。評価は据え置いた。
jamie開幕週のスピード馬場に対応できるかが一番不安です。また距離への適正も未知数。客観的に判断すると今回はマイナス評価が妥当かも知れません。ですが、活気は十分で脚元パワフルです。追い切りを軸とするのであれば、主観的には押さえたいという気持ちの方が強かったです。スタートに課題はありますが、勝負根性はある馬です。内枠を引いてスタートを決めることができれば面白いかも知れません。
ラヴユーライヴ 55.0 【A】
札幌ダ単走。馬なり⑨
古川奈騎手が騎乗（レースは菱田騎手）。控えめに走らせたかったのかもだが、鞍上は抑えきれない手応え。奈穂騎手が懸命に抱え込みコーナーを回ってくる。そして直線で左手前に決まってからの走りが秀逸。四肢の可動域十分に、後肢を綺麗に回転させての走り。馬なりのまま鋭く伸びた。直線での手前替えにスムーズさを欠いた点には目を瞑り高く評価してみたい。
jamie馬体重が戻ってこないことに課題がある馬ですが、今回は馬体もふっくら見せていることに好感が持てます。
ルビーカサブランカ 55.0 【B-】
札幌芝併せ。馬なり⑧
3頭併せの外。中に2馬身先行し直線に入ってくる。直線では、騎手騎乗の相手と馬なりのまま競り合うも、ゴール前でスッとアタマ差先着。終始馬なりでキビキビとしたフットワーク。ラスト1F時計11.9秒もなかなか。クビはそれほど上手に使えておらず、相対的にこの評価となる。
jamie併せた中の相手は、古馬1勝クラスのテーオーラファエロです。
ローザノワール 55.0 【B+】
函館ダ単走。一杯⑧
ピッチ走法。クビを小刻みに動かし、コーナーをスピード感十分に回ってくる。それもそうだろう。ラスト3Fをすべて12秒台で走っている。肩関節が柔らかく、四肢の可動はなめらか。活気も十分で、鞍上が馬の活気に合わせるように見せムチをめい一杯振るって気分良さそうに追った。今回のメンバーにおいて抜けて早い全体時計。これも素直に評価したい。
jamie今回のメンバーには格たる逃げ馬がいません。この馬のラク逃げが想定されます。開幕2週目ほ札幌競馬場。展開利もありそうです。
今週開催のその他重賞レース
アイビスサマーダッシュ（G3）
今週の新馬戦
2022年7月30日（土）
2022年7月31日（日）
