《2026》シルクロードS【評価結果】レース回顧 ~逃げた馬が、最も走りやすい条件が揃った日~

根岸S シルクロードS 評価結果 レース回顧
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目次

追い切り評価結果

(1〜3着は)【映像なし】→【C】→【A】。9番人気の【A】評価馬が馬券内、3番人気・4番人気の【C】評価馬は馬券外と、読みは一部当たった。ただ1着は映像なし、2着は【C】評価。歯がゆさの残る結果だ。回顧していく。

着順馬名評価人気
1フィオライア16
2レイピアC6
3ヤマニンアルリフラA9
4カルプスペルシュB2
5ヤブサメC3
6アブキールベイB+10
7イコサンB12
8エーティーマクフィC4
9ロードフォアエースB-1
10ナムラアトムB11
11エイシンフェンサーB5
12ビッグシーザーB7
13アルテヴェローチェB-15
14ウインアイオライトB-13
15ダノンマッキンリーB8
16オタルエバー17
17エコロレジーナB+14
18カリボール18

パドック

パドックで良く見えた上位4頭は、12番人気・2番人気・9番人気・10番人気の4頭。いずれも勝ち馬から0.3秒差以内で、着差は僅かです。大枠の見立ては概ね悪くなかったと言えるでしょう。

レース回顧

勝ち時計とペース

勝ち時計1:08.0は普通。良馬場に限った過去10年の勝ち時計は平均/中央値は、1:08.1/1.08.2。普通と言えよう。

前半3Fは34.5秒、後半3Fは33.5秒。後半が前半より1.0秒速い後傾で、スローの流れ。

レースを引っ張ったのはフィオライア(太宰)。前を飛ばして消耗させる形ではなく、隊列を落ち着かせて後半で踏む展開になったと言えるでしょう。

回顧

逃げた馬が、最も走りやすい条件が揃った日

結論から書きます。
勝ったのは 14.フィオライア。テンの速さを生かしてハナに立ち、レースの輪郭を早い段階で決めました。

シルクロードSのような短距離ハンデ戦は、まずここです。
「誰が主導権を握るのか」。
ここを外すと、その先の予想が噛み合いにくくなります。

本来、手順はシンプルです。
近走の入り(テン1F、2F)を確認し、次に枠の並び。
この時期の京都は内が荒れやすく、外が相対的に綺麗な日もある。
最後に斤量。主張し切れるかどうか。
──この条件が揃うと、逃げる馬の輪郭が浮かび上がってきます。

今回は、その答えがフィオライアでした。
しかもペースはスロー。
ラップは 前半34.5-後半33.5(差+1.0秒)。前半で落ち着き、後半で踏む形です。
逃げ馬にとっては、非常に運びやすい流れだったと言えるでしょう。

フィオライアが上がり33.5秒でまとめられた理由は、主に三つ。
① 競りかけが少なく、自分のリズムで運べたこと。
② 追い切り時計とパドックを合わせて見ると、状態の良さが窺えたこと。
③ そして何より、外が綺麗な馬場。逃げた馬が“良いところ”を通り切れました。

……とはいえ。
ここまでを事前に拾い、「軸」と言い切るのは簡単ではありません。
ただ、一つだけははっきり言えます。
馬場が荒れ始めた日は、逃げ馬を軽く扱うと痛い目を見る。今回は、その教訓を改めて突きつけられました。


想定外:8.イコサンが“譲った”こと

もう一つ印象的だったのが 8.イコサン(斎藤新)
筆者は「ここが主張してハナもある」と見ていました。
しかし実際は、フィオライアを行かせて控える選択。

出脚だけなら、主導権を奪えるスピードはあったはずです。
それでも無理をしなかった。
短距離戦は、こうした“わずかな判断”で景色が変わります。


上位馬の中身:強かったのは、どの馬か

2着:17.レイピア(佐々木大)
外枠からでも出していきました。これは評価したい内容です。
ただ枠が外過ぎて、初角は7番手あたり。
それでも 57kg を背負い、外を回し続けて2着。負けてなお強い競馬でした。

3着:6.ヤマニンアルリフラ(団野)
この馬は、さらに中身が濃い。
序盤に不利があり、4角でも進路が思うように取れない。
それでも3着まで来る。
“次走で買いたくなる3着”とは、こういう競馬です。


レース中のアクシデント:やはり初角は荒れた

初角は案の定、混戦になりました。
7.オタルエバーがエキサイトして接触が起き、隊列が一気に乱れます。
ここで 13.エイシンフェンサーは折り合いを欠く形に。
12.エーティーマクフィ6.ヤマニンアルリフラも巻き込まれましたが、こちらは何とか我慢が利きました。

短距離のハンデ戦は、こうした“わずかな接触”が、そのまま着順に直結します。難しいレースです。


■その他の馬たち:ひと言回顧

4.カルプスペルシュ/1.アブキールベイ
荒れたインを通る形。今回は度外視でいい。

8.イコサン
スムーズでも結果はこの形。荒れ馬場の1200mだと、もう一押し欲しい。

10.ナムラアトム/11.ヤブサメ
上がりは 32.6秒/32.8秒。脚はある。
ただスローでは届きません。条件替わりで見直せます。

12.エーティーマクフィ
不利もあったし、状態も本調子ではなかった可能性。

13.エイシンフェンサー
折り合いを欠いての凡走。

9.ビッグシーザー
消極的で、噛み合わなかった。

2.ダノンマッキンリー
インの悪いところとはいえ、少し物足りない。良馬場で改めて。

最後に 16.エコロレジーナ
追い切り評価の見立ては誤りでした。ここは素直に反省します。


まとめ

「逃げ馬、馬場、枠、斤量」。
要素は多いものの、答えは案外シンプルです。
走りやすい条件が揃った馬が、強い。
今回のフィオライアは、その条件を最も活かした勝ち方でした。


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