追い切り評価結果
(1〜3着は)【B-】→【C】→【B+】。結果は上位人気決着で順当でした。
ただ、こちらの追い切り評価は勝ち馬コスタノヴァが【B-】止まり、ウィルソンテソーロを【C】まで落としており、着順との乖離が大きい回でした。
追い切り映像を見返しても評価自体は妥当だと感じます。競馬は“追い切りだけでは決まらない”——それをまざまざと突きつけられた一戦でした。
| 着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 1 | コスタノヴァ | B- | 2 |
| 2 | ウィルソンテソーロ | C | 3 |
| 3 | ダブルハートボンド | B+ | 1 |
| 4 | ブライアンセンス | C | 10 |
| 5 | オメガギネス | - | 8 |
| 6 | ペプチドナイル | B | 11 |
| 7 | ナチュラルライズ | B | 7 |
| 8 | ラムジェット | C | 4 |
| 9 | シックスペンス | A | 6 |
| 10 | ペリエール | B- | 9 |
| 11 | ロードクロンヌ | B | 5 |
| 12 | サンライズホーク | - | 16 |
| 13 | サクラトゥジュール | D | 13 |
| 14 | ロングラン | B | 15 |
| 15 | サイモンザナドゥ | B- | 12 |
| 16 | ハッピーマン | C | 14 |
パドック
この日は用事があり、パドックレポートはできなかったのですが、後で映像を振り返ると、コスタノヴァが、集中力高く血管浮き出てパワフル。ペプチドナイルが、気合いが乗って踏み込みしっかり。ナチュラルライズも適度な前傾姿勢で雰囲気良く歩けていました。【A】評価としたシックスペンスは、動きに硬さが残っており可動域小さく見栄えしませんでした。ウィルソンテソーロ、ダブルハートボンドもまずまずでしたが、リアルタイムで見ていて名前を挙げられていたかは微妙です。
レース回顧
勝ち時計とペース
勝ち時計1:35.4は、過去10年(2016〜2025)のフェブラリーS「良馬場開催」(8回)の勝ち時計平均 1:35.4/中央値 1:35.6 とほぼ同水準です。したがって時計評価としては「普通」が妥当でしょう。
前半800mは47.1秒、後半800mは48.3秒。前半が1.2秒も速い前傾ラップで、レースは「ハイペース」で進みました。
ペースを作ったのはシックスペンス(戸崎)。2F目10.9で一度“速い区間”を作り、3〜5F(11.5-12.0-12.1)で息を入れて隊列を整える。そこからは大きく加速するというより、11秒台〜12秒前後を淡々と刻みつつ、最後は12.3まで落ちています。
総括すると今年のフェブラリーSは、「前半で脚を使わせる→中盤で整える→後半はもう一段の切れ味勝負ではなく、踏ん張りの質が問われた一戦」と言えます。序盤の負荷が高かったぶん、道中で呼吸を戻せる位置取り・リズムで運べたかが大きく、直線だけの瞬発力ではなく“地力の持続”が結果に直結しやすいラップ構造でした。
展開の肝(消耗→横一線)
レースを引っ張ったのはシックスペンス。
外から押して主張してきたロードクロンヌ、さらに元気一杯のペプチドナイルも絡み、序盤から主導権争いの気配が濃くなります。結果として2F目で10.9。ここで前は、否応なく“全力疾走”を強いられました。
ハイペースのレースは、前の馬が序盤で脚を使うだけでなく、追走する馬たちの余力も削っていきます。最後の直線は我慢比べ。“前だけが止まる”というより、前も後ろも余力が削られて伸び差が小さくなる感覚です。だから差がつきにくく、横並びの追い比べになりやすい。
そして、あの場面が来ます。残り100m。
「このままペプチドナイルが押し切るかもしれない」——そう思わせた景色が、一瞬で塗り替えられました。
残り100mの景色
先に脱落したのはロードクロンヌ。
次いでシックスペンスも苦しくなり、前を削った分だけ脚色が鈍っていきます。それでも最後まで粘りを見せたのがペプチドナイルでした。終始、相手を煽るような闘争心。パドックの気配も良く、状態の良さがそのまま走りに出た印象です。
「このまま押し切るか」。
そう感じた残り100mから、景色がガラリと変わります。
なんと、残り100mで8頭がズラリ横一線。
脚が止まるのではなく、差が縮む。誰かが突き抜けるのではなく、全員が同じだけ苦しい。ハイペースが作りだした壮観な“横並びの消耗戦”でした。
そこからは、上位3頭の壮絶な追い比べ。
川田騎手のウィルソンテソーロが、坂井瑠星騎手のダブルハートボンドを競り落としにかかる。
——その瞬間、外からルメール騎手のコスタノヴァ。2頭を外からまとめて抜き去り、半馬身差。最後の最後で、勝負の結末を塗り替えました。
1着 コスタノヴァ
文句なしです。
このメンバーで一番外を回り、上がり最速の脚。しかも坂上まで追い出されていないのはこの馬だけでした。府中適性とスピードの違いを、最も分かりやすい形で示した一戦。府中では“別格”のチャンピオンだと感じます。
2着 ウィルソンテソーロ
追い切りの動きを見る限り、決して100%の状態ではなかったと思います。それでも2着。
これでG1・7度目の2着。負けた相手を並べても、レモンポップ、ウシュバテソーロ、フォーエバーヤング、ダブルハートボンド……錚々たるメンバーで、しかも着差は僅かばかり。最後にもう一度、100%のウィルソンテソーロを見てみたいです。
3着 ダブルハートボンド
最も驚いたのはこの馬でした。
早い流れを2番手集団で追走し、最後は競り負けこそしたものの、後肢の伸びやかさが最後まで失われていません。力は出し切った上での3着。陣営も清々しい気持ちだろう、そう思わせる内容でした。
4着 ブライアンセンス
内を突いたとはいえ、低人気を覆しての見事な4着。
東京ダ1600は、位置取りの速さと直線の持続力の両方が要る舞台で、ごまかしが利きにくい。その条件で4着まで押し上げたのは価値が高いです。ブライアンセンスは“人気がなかった”のではなく、力を正しく見積もられていなかった。そんな印象を残す走りでした。
6着 ペプチドナイル
何だかんだレースの中心にいたのは、この馬でした。今回は特に、状態の良さが目立ちました。最後まで粘って、押し切り寸前まで行った内容は立派。次走も、気配ひとつで上位があっていい馬です。
9着 シックスペンス(追い切り【A】)
追い切りの動きとは裏腹に、パドックの気配は一息。それでも、あのハイペースを刻んでの9着は悲観すべき内容ではありません。一線級とのこの経験は、確実に財産になります。また動けているタイミングで狙ってみたいです。
まとめ
今年のフェブラリーSは、ラムジェットの出遅れ以外に大きな不利が少なく、各馬が力を出し切ったレースでした。
そして何より、ハイペースが作った“横一線”の結末。残り100mで8頭並ぶあの光景が、このレースのすべてだと思います。
強い馬が勝つのがG1。だからこそ今年は、ハイペースの消耗戦を外からねじ伏せた“地力の差”が、はっきり出た一戦だったな――私はそう感じました。
追い切り内容を評価した記事はこちら
最終追い切り評価記事

1週前追い切り評価記事

今週開催のその他重賞レース(回顧)
阪急杯(G3)

ダイヤモンドS(G3)

小倉大賞典(G3)

おすすめアイテム
これ、正直「もっと早く買えばよかった」枠です。
背面に付けても薄くて軽いから、着用感がほぼゼロ。しかも見た目が可愛くて、充電時間も早い!調教映像を見続ける日ほど、こういう“ストレスのない充電”が効きます。
対応iPhone:15/16/17

\ 薄くて端正。手に取るたび、満足感があります。/
\ ぼたんだよ /
