本記事は、2025年12月6日(土)に中山競馬場で行われる『ステイヤーズステークス(G2)芝3600m(別定)』の最終追い切り評価記事です。
出走馬は14頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
A評価
ホーエリートは、天性の可動域と四肢の連動性が非常に高く、併せた古馬2勝クラスを余裕で圧倒する迫力十分の内容でした。長距離戦において気負いは禁物ですが、少し前向き過ぎるかなと映った点だけが唯一の懸念です。とはいえ、後方でリラックスして運べれば、勝負どころで脚を爆発させるシーンは十分にイメージできます。牝馬が牡馬相手の長距離戦で挑む形にはなりますが、能力面の見劣りは一切ありません。このオッズで買えるのは、もしかすると今回が“最後のボーナス”になるかもしれません。
B+評価
ピュアキアンは、1週前から可動域の広さが際立ち、前肢の“叩き”でしっかり推進力を生む走り。最終追いもびっしり併せて勝負根性を刺激する良い調整で、一連の流れが抜群です。ダートからの参戦ですが体力への自信を感じる仕上がりで、一発あっても驚けません。ワープスピードは、凛とした好フォームの中にずっしりとした重厚感あるフットワーク。1週前は古馬オープン馬のマイネルモーントとびっしり併せて勝負根性を刺激し、最終追いで、同じ相手と軽めに締めて余力十分の好仕上げです。最終追いであと少し溌剌さがあれば、更に良かったのですが、十分上位に扱える内容です。
その他注目馬
人気がなさそうで注目したいのが、ミクソロジー。最終追い切りでも手前替えで鞍上と噛み合わず、頑固さをのぞかせる場面はありましたが、脚元の力感はむしろ増しており、体はしっかり動けています。本来の能力は高い馬で、去勢明け2戦目の今回が“変わり身のポイント”になっても不思議はありません。クロミナンスは、1週前の動きが上々。古馬オープン馬ドゥレッツァ相手に、直線でしっかりとした反応を示し、余力を残した上で併入と内容は濃厚。最終追いでの反応は1週前より控えめでしたが、全体の溌剌さは維持できています。
マイネルカンパーナは、落ち着きとフットワークの安定感が特徴的で、長距離戦に必要な“リズムの良さ”が際立っています。気負いもなくスムーズに動けており、距離適性の高さを感じる仕上がりです。ブレイヴロッカーは、浮遊感のあるフットワークでロスの少ない走法は長距離向き。終いの脚色が緩んだ分、評価は据え置きましたが、この一追いで変わってくる可能性は十分ありそうです。
追い切り評価(まとめ)
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 最終 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ヴェルテンベルク | 牡5 | 57.0 | 松若 | B- |
| 1 | 2 | メイショウブレゲ | 牡6 | 57.0 | 石橋脩 | B- |
| 2 | 3 | ホーエリート | 牝4 | 55.0 | 戸崎 | A |
| 2 | 4 | マイネルカンパーナ | 牡5 | 57.0 | 津村 | B |
| 3 | 5 | ピュアキアン | 牡4 | 57.0 | 吉田豊 | B+ |
| 3 | 6 | ミクソロジー | セ6 | 57.0 | 石川裕 | B |
| 4 | 7 | クロミナンス | 牡8 | 57.0 | ルメール | B |
| 4 | 8 | ブレイヴロッカー | セ5 | 57.0 | 荻野極 | B |
| 5 | 9 | シルブロン | 牡7 | 57.0 | マーカン | B- |
| 5 | 10 | ラスカンブレス | 牡4 | 57.0 | プーシャ | B- |
| 6 | 11 | ヴェルミセル | 牝5 | 55.0 | 鮫島克 | B- |
| 6 | 12 | ワープスピード | 牡6 | 57.0 | 菅原明 | B+ |
| 7 | 13 | ワイズゴールド | 牝5 | 55.0 | 菅原隆 | B- |
| 7 | 14 | チャックネイト | セ7 | 57.0 | 佐々木 | B- |
今週開催のその他重賞レース
鳴尾記念(G3)

チャンピオンズカップ(G1)
土曜日の夜、公開予定
