《2025》ホープフルS【最終追い切り】調教評価 ~最高評価は“天才フィエールマンの血を引く一頭~

ホープフルS 追い切り 調教評価
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本記事は、2025年12月27日(土)に中山競馬場で行われる『ホープフルステークス(G1)芝2000m(馬齢)』の最終追い切り評価記事です。

出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。

評価順に、全頭の追い切り内容をコメントしています。

A評価

フォルテアンジェロが、2週連続で【A】評価です。最終追いは栗東CWで古馬3勝クラスとの併せ馬でしたが、小柄でも堂々とした走りで、相手が格下に見えてしまうほど。動き過ぎないよう手綱を抑え気味でも、余力十分に先着です。鞍上の指示に従順で、一完歩ごとのキレが丁寧かつ上質。一週前の“内から一気に抜き去る”鋭さも含め、状態の良さが揺るぎません。天才フィエールマン産駒の初重賞制覇に期待が高まります。

B+評価

アーレムアレスは、前後の脚をまっすぐ前に出す、迫力満点のフットワーク。隣で懸命に追う相手を尻目に、持ったままラクラクと突き放して2馬身先着です。一週前からスケール感は一貫しており、最終追いでは持ったままでも迫力が落ちない状態まで形になりました。一週前からの上積みも感じ、プラス評価です。

人気なく面白そうなのが、アスクエジンバラ。最終追いは、栗東CWで古馬3勝クラスとの併せ馬。序盤は相手を煽る余裕を見せて自然体で前へ。仕掛けられてからはしっかり前を向き、相手に成す術を与えず1馬身半先着です。四肢の広がりが十分で、バランス良く伸びていきます。一週前に見せた窮屈さを払拭できた点も好材料。高く評価します。

B評価

まずはB評価の中でも、ひときわ動きが目立った3頭から見ていきます。

ロブチェンは、持ったまま相手に並びかけ、並んだところで一呼吸置いてから自らギアチェンジ。そこからの加速が鋭く、余力十分に2馬身先着です。低い姿勢で伸びやかに走れています。一週前の鋭い加速が最終追いでも再現されており、状態の確かさが伝わります。

ジーネキングは、“動かし過ぎないように”という意図を感じる内容。走る気満々でも手綱を絞られながら我慢できており、指示に応えている点が好感です。余力は十分で、追えばいつでも弾けそうな雰囲気。柔らかみのある走りで、フットワークの弾力性も目を引きます。

ウイナーズナインは、栗東坂路で単走追い。ラスト1Fの合図に嫌気を示して脚色が鈍った点は割り引きですが、全体は終始キビキビ。トモのバネ感はやはり目を引きます。一週前のフットワークの質も含め、資質の高さは確かです。

以下は評価を一段落としますが、パドック次第で拾いたい組です。

アンドゥーリルは、栗東坂路の単走追いでも活気は十分。集中力を長く維持し、最後まで綺麗に加速し続けるラップを刻めています。欲を言えば、もう少し余裕を感じさせる動きが欲しかったところですが、追い切りとしてはまとまっています。評価は据え置きました。

テーオーアルアインは、後肢をまっすぐ後ろに蹴れていない点は割引きですが、左手前に替わってからの残り150mの走りは上々。活気十分で、脚捌きはパワフルかつ俊敏です。筋肉の隆起も目立ち、仕上がりは上々。良い形で本番へ向かえそうです。

オルフセンは、美浦坂路で単走追い。時計は目立ちませんが、体幹しっかりの安定したフットワークで余力を感じます。一週前に見えた課題をクリアできている点も好材料。上積み十分の仕上がりです。

B-評価

ショウナンガルフは、栗東坂路で古馬OPのファウストラーゼンとの併せ馬。体幹は安定して真っ直ぐ走れていますが、終いで苦しくなり、鞍上が鼓舞して何とか併入という内容です。相手は終始持ったままの一方、本馬はラスト1Fで脚色が鈍り0.6秒失速。評価を上げにくい内容です。

バドリナートは、栗東坂路で古馬3勝クラスを追走し、アタマ差先着。ただ相手が動けていなかったことを踏まえると、ラスト1Fで追われてからの反応はやや物足りません。淡々と集中して走れていますが、脚元の力感が薄く、強くは推せない内容です。

ノチェセラーダは、手前替えを拒み、右手前一本の走り。時計は遅く、手前を替える必要がなかった可能性はありますが、ラスト1Fだけ軽く追われても時計面が物足りません。バランスの良さは評価できるものの、相対評価で割引きです。

メイショウハチコウは、栗東坂路で単走追い。前肢で地面を叩くダイナミックさはありますが、叩くたびに推進力が上へ逃げる走法は割引きです。ラスト1F付近で自らギアチェンジして前へ向きましたが、相対的にはこの評価。良化の余地を残します。

C評価

ジャスティンビスタは、体は大きく使えていますが、動きの機敏さに欠け、少し元気なく映ります。一週前に時計面の材料はあるものの、最終の動きの質は評価しづらいところ。本番での変化待ちです。

ノーウェアマンは、終始、内の2歳未勝利馬に煽られながらの走りで余裕がありません。手前替えのタイミングも噛み合わず、思うような走りができていない印象。負荷は掛かっていますが、現状は評価を上げにくいです。

マテンロウゼロは、栗東CWで2歳未勝利馬との併せ馬。リズムは良いものの、脚元の力感が薄く、動きがこじんまりして推進力に幅がありません。先着はしていますが、動きの質は強調しづらい内容。立て直しに期待します。

追い切り評価(まとめ)

枠番馬番馬名性齢斤量騎手最終1週前
11ノチェセラーダ牡256.0プーシャB-B
12アーレムアレス牡256.0菱田B+B
23ジャスティンビスタ牡256.0北村友CD
24ロブチェン牡256.0松山BB
35ノーウェアマン牡256.0木幡巧CB-
36バドリナート牡256.0坂井瑠B-B-
47テーオーアルアイン牡256.0横山武B
48マテンロウゼロ牡256.0横山典B-B-
59メイショウハチコウ牡256.0三浦B-B-
510ウイナーズナイン牡256.0西村淳BB+
611フォルテアンジェロ牡256.0マーカンAA
612アンドゥーリル牡256.0川田BB
713ショウナンガルフ牡256.0池添B-B
714ジーネキング牡256.0斎藤新BB+
815アスクエジンバラ牡256.0岩田康B+B
816オルフセン牡256.0岩田望BC

ホープフルSの1週前追い切りの詳細はこちら

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