《2025》東京スポーツ杯2歳S【最終追い切り】調教評価

東京スポーツ杯2歳S 追い切り 調教評価
  • URLをコピーしました!

本記事は、2025年11月24日(月)に東京競馬場で行われる『東京スポーツ杯2歳ステークス(G2)芝1800m(馬齢)』の最終追い切り評価記事です。

出走馬は12頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。

目次

A評価

チュウワカーネギー

均整の取れたシルエットに、エレガントでゆとりあるフットワークが印象的です。終始、外の相手を射程に入れながらも、焦らずリズムを保ち、直線では手綱をそっと開放するだけで“自然と前へ”1馬身抜け出す内容でした。

北村友騎手とのコンタクトも非常に良く、馬の呼吸・リズム・手応えがきれいに噛み合っています。2歳馬としては完成度が高く、走りの質そのものが一枚上。素質の高さがそのまま表現された、文句なしのA評価です。

ライヒスアドラー

大きく先行した相手に対し、直線でしっかり追われながらも、福島記念を制したニシノティアモを寄せ付けない鮮烈な内容でした。四肢の可動域自体はそこまで広くありませんが、走りに一切のブレがなく、クビと四肢が美しく連動する理想的なフォームを保ち続けています。

推進力が途切れない“安定した質の良さ”を持ち、どんな展開でも力を出し切れるタイプ。派手さよりも“完成度と再現性の高さ”が光る一頭で、ここでも当然A評価に値します。

B+評価

パントルナイーフ

操縦性が高く、気性的に非常に大人びた馬です。内の相手が掛かり気味に抜け出す場面でも、パントルナイーフ自身は指示を待ってじっと我慢。自ら軽くギアを入れて合図を促し、鞍上の指示が出た瞬間にスッと反応して追い上げる“優等生”らしい内容でした。僅かに届きませんでしたが、動きそのものに乱れはありません。

2週前にはエリザベス女王杯を制したレガレイラの追撃を凌ぐほどの動きを見せており、そこで仕上がりのピークを迎えていた印象もあります。素質の高さは疑いようがありませんが、今回は他により良く映った馬がいたため、B+評価に留めました。

ローベルクランツ

1週前にコースで馬なりのまま好時計をマークし、最終追いは坂路でサラッと調整。適度な活気を保ちながらも走りの軸はまったくぶれず、高い集中力を感じさせます。 手前を替えずに右手前一本で真っ直ぐ登坂し、ラップの刻みも実に安定。フォームの乱れが一切なく、完成度の高い走りです。デキの良さをしっかり維持しています。

B評価

ラストスマイル

ラストスマイルは手応えの良さを隠しきれず、道中で一度相手の後ろに入り、そこから外へ持ち出す変則的なコース取り。相手の後ろに入った際は、跳ね上がるチップを気にして加速が遅れましたが、進路が開くと一変。外へ出された瞬間、後肢の蹴りがしっかりハマり、わずか150mほどで2馬身前にいた相手を一気に捕らえてクビ差先着。ゴールまで勢いそのままに突き放しました。

直線での“ひと伸び”は見どころ十分で、後肢の蹴りの強さが際立つ内容。ただ、気難しい一面も垣間見えた分、一つ評価を下げました。人気薄になりそうで、妙味は十分の一頭です。

ダノンヒストリー

前肢を大きく前へ投げ出し、後肢ものびやかに使うダイナミックなフォームが特徴の馬です。ただ、今回はその可動域を活かしきれておらず、クビの振りがやや散らばって推進力が上へ逃げる完歩が目立ちました。前肢の“戻し”にも甘さがあり、ストライドの連動性がもう一歩という印象です。

長い府中の直線で最後まで脚がもつかどうかには疑問が残り、素質を認めつつも、今回はこの評価が精一杯です。

B-評価

コッツォリーノ

適度な前傾姿勢でバランス良く走る馬ですが、全体的に力みが残り、リズムに硬さが出ています。フォーム自体は好感も、まだパワーが付き切っておらず、伸びしろを残した段階。現状ではワンパンチ足りず、相対評価で割り引きました。

ゾロアストロ

関節の柔らかさと四肢の可動域は魅力ですが、今回は“推進力の核”が伴っていません。前肢の回転は滑らかでも、全身に伝わる力が薄く、動きの迫力に欠ける内容。素質は感じるものの、今回は相対的に一枚劣ります。

テルヒコウ

栗東坂路の併せ馬で、相手がめい一杯に追う中、本馬は冷静に2馬身後ろを追走。自らギアを入れ、ラスト100mでは“測ったように”脚を緩め併入。無駄を省いた立ち回りと頭の良さが光ります。ただ、勝負どころで突き抜ける力感までは感じられず、評価は割り引きました。

サレジオ

2週続けてアタマを振る場面があり、集中力に幼さを残す内容。体の使い方もまだぎこちなく、伸びやかさ・推進力ともにこの組では下位。現状では完成度の差があるように思えます。

C評価

リネンタイリン

かつては高く評価したこともある一頭ですが、今回はプール調整主体で、最終追いのコースでも動きに機敏さがなく、過去に見せたダイナミックさが影を潜めています。評価材料が乏しく、今回は推しづらい内容です。

ストームサンダー

低い姿勢を保ち、この馬なりにのびやかには走れています。ただ、動きの迫力や推進力の面で他馬が良く、どうしても見劣ってしまいます。

追い切り評価(まとめ)

枠番馬番馬名性齢斤量騎手最終
11ラストスマイル牡256.0杉原B
22テルヒコウ牡256.0坂井B-
33リネンタイリン牡256.0内田C
44ライヒスアドラー牡256.0佐々木A
55ローベルクランツ牡256.0松山B+
56サレジオ牡256.0プーシャB-
67チュウワカーネギー牡256.0北村友A
68ゾロアストロ牡256.0マーカンB-
79ダノンヒストリー牡256.0レーンB
710パントルナイーフ牡256.0ルメールB+
811ストームサンダー牡256.0戸崎C
812コッツォリーノ牡256.0横山典B-

今週開催のその他重賞レース

マイルCS(G1)

あわせて読みたい
《2025》マイルCS【最終追い切り】調教評価 本記事は、2025年11月23日(祝)に京都競馬場で行われる『マイルチャンピオンシップ(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価記事です。 出走馬は18頭。追い切り動画...

福島記念(G3)

あわせて読みたい
《2025》福島記念【最終追い切り】調教評価 本記事は、2025年11月22日(土)に福島競馬場で行われる『福島記念(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価記事です。 出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15...

Amazon・Makuake第1位(Makuakeは2024/11公開・開始直後にランキング1位)のリカバリーウェア。
一般医療機器の届け出済みで、非着圧の着心地と
遠赤外線系の血行促進
アプローチが特長。
価格は上下セット1.3万円前後で、競合の本格派より入りやすいレンジ。
「翌朝がラク」「着心地が良い」といったレビューも(体感には個人差あり)。
初めての“機能繊維ウェア”にちょうど良いバランスです。

東京スポーツ杯2歳S 追い切り 調教評価

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次