《2025》京王杯2歳ステークス【最終追い切り】調教評価

京王杯2歳S 追い切り 調教評価
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本記事は、2025年11月8日(土)に東京競馬場で行われる『京王杯2歳ステークス(G2)芝1400m(馬齢)』の最終追い切り評価記事です。

出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。

目次

A評価

トワニ

G2という格付けを踏まえても、全体的に追い切り内容は小粒感が否めませんでしたが、その中で最も良く映ったのがトワニです。併せ馬では、鞍上が強引に手前を替えたことで一瞬リズムを崩したものの、すぐに体勢を立て直して併入。小柄な馬ながら、精神面の強さと芯の太さが窺える内容でした。動きは終始溌剌としており、前脚を90度近くまで高く上げる独特のフォームは、肩周りの可動域の広さを物語ります。

走法からは急坂のある中山の方が向くタイプに映りますが、スタートを決めてスッと中団に取りつけられれば、東京でも最後はしっかり伸びてきそうです。現時点での完成度と気持ちの強さに、静かに光るものを感じます。人気はありませんが、展開ひとつで、上位争いに加わっても不思議ではありません。

B+評価

ルートサーティーン

前膝をよく使い、前肢をしなやかに送り出すフォームには美しさがあり、イスラボニータ産駒が持つ独特の柔らかさが際立ちます。手前替えの際に後肢の蹴り出しが強く大きく左へヨレましたが、これは脚力の強さに起因する粗さと見て良いでしょう。ロスがありながらも、ラスト2Fをしっかり加速して登坂した点は評価できます。

粗削りな面は残るものの、走りの質には好感が持てます。長く脚を使えるタイプで、流れに乗ってスッと好位を取れれば、最後まで見せ場を作れる可能性がありそうです。

その他注目馬

リネンタイリン

リネンタイリンをこの組の最上位に取りました。クビの角度が良く、深く沈んでから前へ伸びていくストライドには、キズナ産駒らしい柔らかさと推進力が同居しており、フォームの質は上々。小柄ながら走りに奥行きがあり、見た目以上に力強さを感じます。併せ馬では相手をスッと交わし、柴田大騎手が何度も相手の反応を確認するほど余裕のある手応え。ラスト100mではハミを外して止めるほどで、終始余力十分の内容でした。

トモにもう一段階パワーが加われば、さらに高く評価したかった馬。動きの質そのものは十分に上位で、最低人気でも侮れません。外枠でも押さえておきたい一頭です。

シーミハットク

シーミハットクをこの組の2番手とします。コーナーはややショートカット気味に回りながらも、ラスト1Fでの鞍上の合図には素早く反応し、併せた古馬オープン馬をしっかり1馬身突き放しました。余計な力みがなく、加速の入り方にもムラがありません。

重心を低く保ち、前肢のスナップを効かせてもフォームが崩れないのが特徴で、クビの角度も安定。派手さこそないものの、動きの一体感が目を引きます。走りの骨格はすでに整っており、現状の力はしっかりと発揮できる仕上がりです。

ミルトベスト

中2週のため追い切りは最終の1本のみ。輸送を控えながらも直前でしっかり負荷をかけてきました。手前を替えようとして替えきれず、終いで大きく失速した点は割引き材料ですが、それでも全体時計は優秀で、これを馬なりでまとめているあたりに奥行きの深さを感じます。

筋肉量が豊富で、見た目にも大物感を漂わせるタイプ。枠順も良く、すんなり先手を奪う形に持ち込めれば、粘り込みの可能性は十分にありそうです。

フクチャンショウ

美浦坂路での併せ馬。時計こそ目立ちませんが、肌艶が良く、弾むようなフットワークで溌剌とバランス良く走れています。テンでスピードを出し、中間で一度息を入れてから、終いでしっかり加速させる内容は、東京1400mを意識した調整と見て良いでしょう。

派手さこそないものの、状態の良さとリズムの整った走りが印象的。距離が持つかは未知数ですが、そのぶんオッズ妙味は十分。やや外寄りの枠は気になるものの、スムーズに流れに乗れれば、上位とも差のない競馬に持ち込めそうです。

レッドスティンガー

内転筋の強さが際立ち、四肢の回転力も十分。毛色や走りの質を含め、父を思わせる雰囲気を備えています。最終追いではクビにやや硬さが見られましたが、1週前はそうでもなく、勝負根性を感じさせる内容でした。

外枠の分を大きく割り引きましたが、動きだけで言えばB+評価に届くほどの出来。前が速くなるか、落ち着くか——展開の鍵を握るのは横山和騎手の出方ひとつで、この馬がレース全体を動かす可能性も十分にあります。

シュペルリング

動きにやや硬さは残りますが、活気は十分。馬なりのままフォームを乱さず、加速ラップを刻めている点は評価できます。

ダイヤモンドノット

中2週で輸送を控えながらも、自然な形で時計が出ており、前肢を高々と上げて後肢の蹴りも鋭い走り。動き自体は悪くありません。ただ、アタマの位置が安定せず、ラスト1Fで減速している点は見逃せず、完成度の面では一歩劣る印象です。人気が先行して妙味を欠きそうな雰囲気もあり、今回はオマケ程度に評価を据え置きました。

最終追い切り(まとめ)

枠番馬番馬名性齢斤量騎手最終
11ネオキリマル牡256.0佐々木大B-
12シャオママル牡256.0プーシャB-
23ルートサーティーン牡256.0岩田康B+
24ミルトベスト牡256.0横山武B
35シーミハットク牡256.0三浦B
36シュペルリング牡256.0津村B
47ユウファラオ牡256.0北村宏B-
48ホットゥトロット牡256.0石橋脩B-
59コックオーヴァン牝255.0松岡C
510ダイヤモンドノット牡256.0ルメールB
611フォトンゲイザー牡256.0木幡巧B-
612フクチャンショウ牡256.0戸崎B
713フェーダーローター牝255.0C
714トワニ牝255.0菅原A
815リネンタイリン牡256.0柴田大B
816レッドスティンガー牡256.0横山和B

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