《2025》ローズステークス【最終追い切り】調教評価

ローズS 最終追い切り 調教評価
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本記事は、2025年9月14日(日)に阪神競馬場で行われる『ローズステークス(G2)芝1800m』の追い切り評価記事となります。

出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた18頭の追い切り評価となります。

今年のローズステークスは例年以上の混戦。春の実績馬と夏の上がり馬が交錯し、脚質も臨戦過程も多彩で予想は困難を極めます。まさに“カオス”。だからこそ、調子の善し悪しを見極めることがカギになりそうです。ここでは各馬の追い切りを丁寧にチェックし、仕上がり具合から浮かび上がる好調馬を整理しました。なお、本稿は筆者個人の見解に基づくものであり、結果を保証するものではありません。 ぜひ参考にしてください。

記事の内容

出走馬18頭全頭について、評価・コメントを書き添えています。
評価の概要は以下のとおり。

A評価1頭
B+評価2頭
B評価(上位)4頭
B評価(下位)3頭
B-評価6頭
C評価2頭

B評価(上位):馬券内の組み込みを検討したい。
B評価(下位):馬券内に組み込むかはパドック次第。

A評価

最も良く映ったのは、ミッキージュエリーです。頸と後肢の動きが見事に連動し、ムダのないフットワークを披露。しなやかさと力強さを兼ね備え、完成度の高さが際立ちます。私の記憶ではローズSで逃げ切り勝ちを収めた馬はいませんが、岩田望騎手ならペースを巧みにコントロールしてくれるはず。秋華賞に駒を進めてほしい逸材です。

B+評価

次点は、テレサ。線は細く映りますが、体幹の強さが光り、ブレない走りを披露しました。弾むようなフットワークから馬なりのまま鋭く加速し、ポテンシャルの高さを感じさせます。松山騎手には、岩田望騎手にスムーズにハナを譲って単騎2番手を楽に追走する形を期待。そうなれば自ずと道は開けてきそうです。

左にもたれる面はありますが、杉山晴紀厩舎への転入後はクロス鼻革やエッグハミなどの馬具を工夫しており、効果が出ているとの報道もあります。

パラディレーヌは腸骨筋の強さを感じさせる鋭い脚の回転に加え、後肢は非常に伸びやか。そこから生まれる推進力にクビの使い方も噛み合い、鋭く矢のように伸びていきます。過去には岩田望騎手や川田騎手も手綱を取った期待馬で、ここでも注目の存在です。

B評価

カムニャックは、肩の柔らかさが目立ち、重厚感あるフットワークを披露。それでいてキレも兼ね備え、走りに幅が出てきました。大目標はオークスと秋華賞の二冠ですが、現時点でも完成度・仕上がりともに高く、力を出せる態勢にあります。

爆穴で面白そうなのがコンドゥイア。手前を頻繁に替える面はあるものの、バランスの良いフットワークで全体をまとめています。最後はわずかに減速しましたが、それでも全体的には早い時計をマーク。課題を残しながらも能力を示す内容でした。さらに特筆すべきは、休みなくレースを使いながらも馬体重を増やし続けている点。今回は斤量が前走より5㎏増えますが、体の成長分でカバーしてくれる可能性があります。

セナスタイルは、軽めの調整ながら、外から迫る相手を前に出させない好内容。前駆の発達が目立ち、体に厚みも増してきました。今回は前走より斤量が2㎏増える点は割引きですが、デビューから2戦2勝と底を見せていない馬。追い切りからも順調な成長ぶりがうかがえ、まだまだ楽しみな存在です。タイセイプランセスは、腕節の柔らかさが際立ち、操縦性とクッション性に優れた走り。大きなストライドで後肢の蹴りも力強く、持ち味を存分に示しています。

ここからは評価上位とは差があるものの、それぞれに個性や課題が見えました。馬券検討のヒントとして読んでいただければと思います。

チェルビアットは、最終追いでは右に斜行する場面があり、その点は割り引きました。とはいえ、1週前の動きだけを見れば上位に加えたくなる一頭です。粗さは残るものの素材の良さは確かで、今回は据え置きの評価としました。タガノアビーは、後肢の運びはスムーズで回転スピードも十分。全身を使った力強い走りができており、展開ひとつで浮上してきそうです。ただし相対的には上位との差があり、今回はこの評価にとどめました。

ダンツエランは、顔を左に傾ける癖は残るものの、肩関節の柔らかさと力強い蹴りは好印象。低い姿勢を保ちながらスムーズに走れており、動きの安定感も増しています。ただ、走法からは距離適性に一抹の不安も残ります。マトラコーニッシュは、右に斜行しかけたため騎手が左手綱で進路を矯正する場面は割引きですが、その後は集中して最後までしっかりと走り切りました。粗さは残るものの内容は悪くなく、一定の評価が必要です。

B-評価

ルージュソリテールは、栗東芝コースでの最終追いは軽めでしたが、2週前に速い時計を出しており調整自体は順調。ただ、トモのボリュームは目立つものの動き全体には迫力を欠き、弾むフットワークも力強さに乏しい印象です。加速後の連動性は悪くないものの、上位陣と比べると物足りず、評価はB-にとどまりました。ビップデイジーは、雨の影響で軽めの内容でしたが、馬自身は集中して真っ直ぐ走れていました。ただし大きな見せ場はなく、最後まで迫力を欠いた走り。堅実さはあるものの、上位争いに加わるだけの強調材料には乏しく、B-評価としました。

タガノアビーは、後肢の運びはスムーズで回転スピードも十分。全身を使った力強い走りは見せていますが、全体のフォームに粗さがあり安定感を欠きます。上位陣と比較すると見劣りがあり、今回はB-評価にとどめました。フェアリーライクは、後肢をしっかり引きつけて蹴り出す動きは力強いものの、アタマの位置が高めで推進力に結びついていません。全体的に見劣りがあり、今回はB-評価に据え置きました。

ランフォーヴァウは、全体時計は一見速く映りますが、実際にはやや植え込み側を通ってのもの。馬なりで走ってはいたものの、加速ラップを何とか維持した程度で、余裕のなさが目立ちました。ヴーレヴーは、活気は十分に感じられましたが、後肢の軌道が外に流れており効率的な走りにはなっていません。終いは伸びているものの、評価しづらい内容です。

C評価

ミッキーマドンナは、時計・動きともに平凡で、最後まで集中し切れない走り。迫力を欠いており、上位陣と比べると見劣ります。今回はC評価にとどめました。アイサンサンは、全体的に動きが硬く、ストライドも小さい印象。推進力に欠け、強調できる材料は見られませんでした。現状では評価を上げづらい内容です。

追い切り評価(まとめ)

枠番馬番馬名性齢斤量最終
11ルージュソリテール牝355.0B-
12ミッキーマドンナ牝355.0C
23ダンツエラン牝355.0B
24フェアリーライク牝355.0B-
35パラディレーヌ牝355.0B+
36ヴーレヴー牝355.0B-
47ミッキージュエリー牝355.0A
48チェルビアット牝355.0B
59タガノアビー牝355.0B-
510テレサ牝355.0B+
611カムニャック牝355.0B
612マトラコーニッシュ牝355.0B
713アイサンサン牝355.0C
714セナスタイル牝355.0B
715タイセイプランセス牝355.0B
816コンドゥイア牝355.0B
817ランフォーヴァウ牝355.0B-
818ビップデイジー牝355.0B-

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