本記事は、2023年10月15日(日)に京都競馬場で行われる『秋華賞(G1)芝2000m』の最終追い切り評価記事です。
出走馬18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
エミュー 55.0 【B-】
1週前はCWでそこそこ体を大きく使って走れていたが、手前替えのタイミング悪く、力感の薄い走り。当週は坂路で軽く流した程度であったが、手前を替える事なく芯の入らない走り。評価できない。
キタウイング 55.0 【B-】
1週前はCWで古馬2勝クラスを相手に遅れをとったが、良いフットワーク。当週の内容に期待していたが、坂路で案外の内容。動けていない相手に合わせて走り、終い0.7秒の失速。相手にもクビ差遅れた。
グランベルナデット 55.0 【B】
3頭併せの内から、力強く抜け出し外の2頭にラクラクと1馬身半差つけ先着。前肢でしっかり地面を叩きながらも肩の回転スムーズ。後肢の蹴りもパワフルでのびやかさも十分。動けている。トビの大きな馬だけに、舞台適正が合うか。評価は一つ下げた。
【B】の中では上位です。
コナコースト 55.0 【B】
コーナーで逆手前。スピードがあり、膨らんでしまうと思いきや、まっすぐに登坂。この馬の体幹の強さを物語る。そのまま左手前一本で駆け抜けたが、鞍上はほぼ持ったまま。この内容で好時計・好ラップ。能力を素直に評価すべき。ピッチ走法で舞台適正が高そうな点も加点材料。
コンクシェル 55.0 【C】
古馬1勝クラスとの併せ馬。相手が動けていたこともあるが、遅れをとる内容。動きがこじんまりとしており、手前を決めて走ることができていない。1週前に猛時計を出し、どんな動きか注目していたが評価できない。
ソレイユヴィータ 55.0 【B-】
程よく気合が乗りキビキビと登坂。手前を替えなかったのは、替える必要がなかったとも見て取れる。ただ走りにそれほど余力は感じない。評価は割り引いた。
ドゥアイズ 55.0 【B+】
前膝をピンと伸ばしスナップの効いた走り。四肢の可動域は及第点も、クビを大きく縦に振り、体全身を使って走れている。推進力もしっかり前に向いており、スピード感溢れるフットワーク。プラスに評価したい。
【B+】の中でも最上位です
ドゥーラ 55.0 【B】
まっすぐ走らせることを意図した内容。右手前一本の走りではあったが、意図どおりにまっすぐに登坂。体をふっくら見せ、ゴールに向けて自然なカタチで脚色を強める走り。1週前も上々の内容。好調だろう。
【B】の中では上位です。
ハーパー 55.0 【B】
可動域はそれほど広くないものの、四肢でしっかり地面を掻き、ムダな動きを抑えて、連動性の高い動き。スーッと平行移動するかの走りができている。時計以上にスピード感ある走り。マイナス評価にはしたくない。
ヒップホップソウル 55.0 【B】
3頭併せの外で先行する内容。中は府中牝馬Sに出走予定のプレサージュリフト。煽られ先に抜け出されるも、これに喰らい付き併入に持ち込む走りはなかなか。相手も動けてただけに価値の高い内容。2週続けて併せ馬を消化できた点も評価できる。
【B】の中では最上位です。
ピピオラ 55.0 【B】
ギアが入るまでに多少時間は要したものの、肩の可動域が広く、トップスピードの質は良質。ただ前躯に対して、後躯ののびやかさがモノ足りない。ソラを使うあたり、気持ち的にも少しムラな面もありそう。とは言え、1週前の動きが素晴らしく、評価は据え置いた。
フェステスバント 55.0 【B-】
併せた古馬3勝クラスを大きく追走から1馬身先着。時計も上々で、字面だけ見ると良く映るが、手前替えでブレーキがかかるなど実際の動きは一息。ピッチ走法であることもあり、キビキビと走れているものの、のびやかさは比較下位。評価しづらい。
マスクトディーヴァ 55.0 【B-】
ローズSを勝利したときと同じような調整内容。最終追いは坂路でサラリ。1週前同様、エレガントに弾力性あるフットワーク。体をスカッと見せ、リラックスして走れているものの、トモが左に流れた点は割引き。1週前の動き良く評価は迷ったが、割り引いた。
マラキナイア 55.0 【C】
状態高く覇気薄い内容。1週前も集中力を欠きバラバラな動き。評価できない。
ミシシッピテソーロ 55.0 【B-】
古馬1勝クラスを追走から併入という内容で、脚の捌きはスムーズに上々の時計を叩き出すも、体の使い方はこじんまりとしており、動きの質は比較下位。評価は割り引いた。
モリアーナ 55.0 【B+】
コーナーを逆手前で入ってくるも、地に足着いたフットワークで、纏まりある動き。伸縮スピードが速く、トップスピードにおいても体全身を上手く連動させて走れている。気合い乗りも十分。高く評価したい。
ラヴェル 55.0 【B】
手前替えで前肢と後肢の動きがバラバラとなりフォームを乱した点は大きく割引き。それでもエレガントな雰囲気を漂わせ、フットワークの弾力性は十分。マスクトディーヴァと似たような内容も、弾み方は本馬の方が上。まるでゴム毬のよう。決してマイナス評価にはしたくありません。
リバティアイランド 55.0 【A】
古馬1勝クラスを大きく追走し、まったく労することなく3馬身先着。力を抜いた状態でスーパーカーのよう。基礎スピードが高く、バランスも抜群。加えて高い集中力。完成度が高く、隙の無い走り。こう言っては何だが、走りに可愛げがない。後は、当日のお嬢さんのご機嫌一つでしょう。
1週前の動きもチェックしておこう
Twitter(X)限定で公開中。レースが終わればBlogにて全文公開いたします。