本記事は、2023年10月21日(土)に東京競馬場で行われる『富士ステークス(G2)芝1600m(別定)』の最終追い切り評価記事です。
出走登録は13頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
イルーシヴパンサー 57.0 【B+】
半マイルから早いラップを刻み長く脚を使わせた分、終いの伸びに迫力は欠いたものの、通ったコースを考えると全体時計も優秀。この攻めた内容には好感がもてる。手前を替えるとスッと脚を伸ばし、外の相手に1馬身先着。プラスに評価してみたい。
エターナルタイム 55.0 【B】
前を大きく追走もリラックス。直線で右手前に替わってからの爆発力は素晴らしく、この舞台に良績が集中しているのも頷ける。本番でもキレ味を活かすカタチになるのか。ルメールのポジション取りに注目したい。
【B】の中では最上位です。
キラーアビリティ 57.0 【C】
3頭併せの外でコーナー深く回し、内の2頭に先着も、動きにキレはなく、ラスト1Fが12.6秒。鞍上もモノ足りないと言わんばかりに、ゴール後もしっかり追って闘魂を注入した。
シャンパンカラー 57.0 【C】
1週前もそうだったが、左回りのコーナーでチグハグな手前替え。そのせいもあり、直線で脚を伸ばすことがてぎず、外の2歳未勝利馬に力なく2馬身遅れ。評価できない。
ジャスティンスカイ 57.0 【B】
右前肢が真っ直ぐ出ず、加速するたびに左前肢の着地ポイントが内になる癖は割引き。アタマが高く、動きの連動性に課題はあるも、体幹はしっかりしており、活気と動きのキレは十分。少し手加減気味だったとは言え、1週前はドウドュース相手にクビ差前に出る走り。評価は据え置いた。
ステラヴェローチェ 57.0 【B-】
相手に寄られたこともあるが、顔を右に背けながら走り。最後は馬自身で走るのを止めたように見えた。気分良くは走れていない。また久々の割に、線が細く映る点も気になるところ。この評価となる。
ソーヴァリアント 57.0 【A】
馬格を活かしたパワフルなフットワーク。手前替えもスムーズで、右手前でもしっかりと走れており左回りは問題なさそう。連動性の高い動きで、前後左右のバランスも良し。単走追いでも高く評価したい。
初距離でも府中マイルの舞台であれば心配なさそうです。
タイムトゥヘヴン 57.0 【B+】
手前替えが上手く、両方の手前でバランス良く走れる点が、この馬の強み。また今回のラスト1F時計は過去最速ではないだろうか。前に出られた相手に、馬自ら気持ちを奮い起こしジワッと併入。近走の中ではもっともよく映る。
後肢に蹴りにもう少しバネ感があれば、【A】評価です。中団に付けることが出来れば、激アツです。
ダノンタッチダウン 55.0 【B】
調整程度で終いの重点の内容も、高々とチップを蹴り上げパワフルさ十分。一完歩が大きな馬で、馬格を活かしたダイナミックかつ迫力ある動きができている。トビの大きな馬で府中コースもプラスだろう。力の出せる仕上がり。
横山典騎手が騎乗した先週金曜日が本追い切り。マイルCS出走に向けては賞金加算が命題。ここは陣営も本気でしょう。
ナミュール 55.0 【B-】
この馬は顔を右に向ける癖があるが、これはトモが左に流れるのを補正する動き。後肢を蹴り出す方向が安定しないのが原因だろう。序盤は幾分改善されていたが、後半はこの悪癖が見られた。能力ある馬だが、評価しづらい。割り引いた。
マテンロウオリオン 57.0 【B+】
馬自らハミを取り、グイグイ前に推進する走り。集中力も高く脚元の力感も十分。1週前にしっかり追ったことで、この当週追いで更に上昇。先を見据えた仕上げなのだろうが、状態面は良好。鞍上が理由で人気を落すようなら面白い。
田辺騎手にはある程度ポジションを取るという新味を出して欲しいと思います。
ユニコーンライオン 57.0 【B】
当週は坂路でサラリ。1週前に菊花賞に出走予定のリビアングラスと併せて強い負荷をかけたことで状態が良化。単走追いであったが最後まで集中して真っ直ぐに登坂。単騎逃げが叶いそうなメンバー構成。面白いかも知れない。
人気はなさそうで馬券は買っておきたいと思う一頭です。
レッドモンレーヴ 58.0 【B-】
美浦南Wで併せ馬。いつものように外を回してきたが、一度交わした古馬1勝クラスに差し返されるという内容。今回は良いときとの比較で後肢に蹴りに力強さがない。フォームのバランスは悪くないものの、高い評価は与えづらい。
今週開催のその他重賞レース
菊花賞(G1)
最近は仕事に加え、プライベートも忙しくなり更新が不定期になってしまいそうです。ご了承下さい。