本記事は、2023年8月20日(日)に札幌競馬場で行われる『札幌記念(G2)芝2000m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価です。
追い切り短評
A評価
これだけの豪華メンバーですが、抜けて良く見えたのが13.プログノーシス。雨が降ったのか、この日の函館芝はとても重そうな馬場。ジャックドールをはじめとする有力馬の多くが、この重い函館芝コースで追い切られましたが、この馬場を苦にすることなく、もっとも軽々と駆け抜けたのがこの馬です。クビと肩の連動性が見事で、コーナーでもしっかり加速できています。
B+評価
次点は14.イズジョーノキセキ。函館の芝コースと比べて、馬場状態が良かった札幌芝コースでの追い切りだったとは言え、終いのキレ味は極上。騎乗した岩田康騎手も、”OK、OK。それ以上は走らんでえーよ”と言わんばかりにゴール地点で立ち上がっていたのが印象的。体をスカッと見せ高い集中力。状態良く映ります。1.ソーヴァリアントが、重心を低く保ち地に足着いたフットワーク。首筋に僅かな発汗はありましたが、脚元は俊敏でパワフル。2週続けて併せ馬で先着できている点を評価します。
B評価
この組はよく見えた順にコメントします。
8.マテンロウレオが2週連続で先行させての併せ馬。レース本番でも先行しそうで面白そうです。同レースに出走するトップナイフとの併せ馬でしたが、動きは本馬の方が上。体全体を使って波打つように走れています。7.ヤマニンサルバムが、アタマを体の真ん中に置くバランスの良いフットワーク。前肢の出も十分です。爽やかな中に程よい活気を示しており状態は良さそうです。4.シャフリヤールは、肩ステッキには反応を見せず、強い尻ステッキでようやく反応。そこから一気に1馬身半抜け出しましたが、相手は3歳未勝利馬。日曜日にウッドチップコースではなくダートコースに入れたのは、負荷が足りないと感じたからも知れません。状態は7割程度という見立てです。2.ウインマリリンは、1週前が物足りなかったのか最終追いはダート。これがカンフル剤となったか、1週前からグッと動きが向上。前肢を高々と上げ、この馬らしいのびやかな動きを見せてくれました。問題は1週前。直線で思ったように伸びず、3歳未勝利馬に半馬身遅れ。高くは評価しづらい内容です。5.ジャックドールは、函館芝コースのラチ沿いを深くゆったり。気分は良さそうですが、動きに迫力はありません。余力残しの仕上げ。この馬も7割程度でしょう。能力を考えるとムリに嫌う必要はなさそうですが、追い切りからは高くは評価できません。
追い切り評価
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 評価 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ソーヴァリアント | 牡5 | 58.0 | B+ |
2 | 2 | ウインマリリン | 牝6 | 56.0 | B |
2 | 3 | ウインマイティー | 牝6 | 56.0 | C |
3 | 4 | シャフリヤール | 牡5 | 58.0 | B |
3 | 5 | ジャックドール | 牡5 | 58.0 | B |
4 | 6 | ダノンベルーガ | 牡4 | 58.0 | B- |
4 | 7 | ヤマニンサルバム | 牡4 | 58.0 | B |
5 | 8 | マテンロウレオ | 牡4 | 58.0 | B |
5 | 9 | アフリカンゴールド | セ8 | 58.0 | C |
6 | 10 | トップナイフ | 牡3 | 58.0 | B- |
6 | 11 | ラーグルフ | 牡4 | 58.0 | B- |
7 | 12 | ヒシイグアス | 牡7 | 58.0 | C |
7 | 13 | プログノーシス | 牡5 | 58.0 | A |
8 | 14 | イズジョーノキセキ | 牝6 | 56.0 | B+ |
8 | 15 | ユニコーンライオン | 牡7 | 58.0 | C |