本記事は、2023年8月13日(日)に小倉競馬場で行われる『小倉記念(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走登録は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価です。
アップデート 53.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。右手前の走りは力強いも、左手前に替わるとアタマの位置が悪くなり、フォームのバランスを崩した点は割引き。評価は割り引いた。
ヴァンケドミンゴ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。G前一杯⑤
中1週のため、追い切りは4F追いの一本だけ。騎手候補生を乗せ、めい一杯の内容。一見時計は出てるも、通ったコースを考慮すると過剰な評価はしたくない。2馬身半追走からコーナーでグイグイ加速し、直線で一度は前に出るも、ゴール前で脚が鈍り外に追いつかれ併入という内容。やや急仕上げ感が否めない。評価は割り引いた。
併せた相手は、3歳未勝利のモストロネーロです。
エニシノウタ 50.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前に坂路でそこそこの時計を出し、最終追いも坂路でサラリという内容。やけに管が細く華奢に映る馬。走りも、手前を替えることなく右手前一本で脚元の力感薄い走り。評価しづらい。
ハンデ50㎏の今村聖奈騎手は魅力ですが…。
【訂正】永島まなみ騎手です。
エヒト 58.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前にしっかり追い最終追い切りは余力残しの内容。いつも通りと言えばいつも通り。後肢を外から回すフォームで、途中で右手前に戻す走り。それでも前肢の掻き込みは力強く、弾力性と余力は十分。58㎏でもマイナス評価にはしたくない。
マクるならコース追いを入れた方が良いと思うのですが、この馬はいつも通りとは言え坂路Onlyの仕上げ。これは割引きです。
カテドラル 58.5 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。首筋から胸元にかけ激しい発汗。追い切られた時間が遅めの時間だったことも影響しているかも知れない。これは割引きも、前膝を角度を固定し、前肢で力強く地面を掻く、体幹しっかりのピッチ走法。1週前も好時計。評価は据え置いた。
既に7歳馬でハンデもキツイですが、内枠引くなら面白いかも知れません。
カレンルシェルブル 57.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け④
3頭併せの内。先行させ、自分のペースを乱さず走らせることを意図した内容。中の新馬に1馬身遅れも、この遅れは気にならない。年々、体の厚みを増し、ずっしりとした重厚感たっぷりのフットワーク。走りのバランスも良い。本追い切りとなる金曜日の坂路時計も優秀。コース・坂路の併用で綺麗に仕上げられている。
今回はマクる競馬になりそうで、正直なところ、もう少しコーナーリング性能の強化を図って欲しかったところです。
ククナ 54.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑦
岩田望騎手が騎乗。2頭併せの内。前を4馬身追走も、届かず1馬身遅れという内容。体をスカッと見せ、機敏な動きでコーナーで緩めることなく加速できていた点は評価できるも、ゴール前で僅かに失速した点は割引き。評価は迷ったが割り引いた。
併せた相手は、古馬2勝クラスのマッハモンルードです。
ゴールドエクリプス 51.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑧
角田大河騎手が騎乗。コーナーを深く回り、大きなフットワークでスピード感十分。直線でもスピードが衰えるどころか、ラスト1Fのハロン棒で馬自ら加速。ゴールの場所が分かっている聡明さも見せた。状態面は文句なし。高く評価したい。
角田大河騎手に重賞2勝目のチャンスが回ってきました。ハンデ51㎏も魅力。楽しみです。
ザイツィンガー 54.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
中1週での臨戦となるため、追い切りはこの1本。少し体重の重そうな助手さんを背に馬場の真ん中を登坂。アタマの位置が安定せず、鞍上に終始手綱でアタマの位置を補正されながらの走り。ラスト1Fは失速していたが、手前を替えることなく右手前一本。評価できない。
スカーフェイス 57.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑤
騎手候補生を背に、綺麗な手前替えを行い、リラックスして前後左右バランスの良いフットワーク。ただ、コーナーでもう少ししっかりとした加速を見せて欲しかった。決して悪くないもののプラスには少し足りない。
スタッドリー 56.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。時計を出すことなく手控えた内容だったとは言え、コーナーを緩めて走った点は割引き。直線向いてからのクビの振り幅が一定となっていなかった点も割引き。ちょこまかとした走りで外の相手と併入した。1週前は良く見えたが、最終追いがこの内容では評価しづらい。
併せた相手は、3歳未勝利のドミネートシチーです。
テーオーシリウス 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑨
手前替え流麗に体全身を使ったしなやかなフットワーク。のびやかさも十分。前走の函館記念時の追い切りとの比較で、デキは雲泥の違い。肌艶もよく、今回は状態はよく映る。プラスに評価したい。
函館記念から中3週で、今度は小倉に遠征。この暑い時期に2度の長距離輸送で体調を崩してもおかしくありません。当日の気配には注意が必要です。周りを見渡すと、この馬の単騎ラク逃げが叶いそうなメンバー構成。当日の状態良ければ面白そうです。
マリアエレーナ 56.5 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑨
リラックスしながらも脚元柔らかにゴールに向かってグイグイ脚を伸ばす走り。スピード感十分。右回りの小倉が舞台も、いつものように左回りの火曜追い。昨年の小倉記念も左回りの火曜追いで勝っており、回りについては気にする必要はなさそう。気になるのは、中間に坂路を取り入れていない点。そこだけが気になり、一つ評価を下げた。
いつもコース・坂路を併用している馬が、今回はコースだけの調整です。乗り込み量豊富で、杞憂に終わるかも知れません。とは言え、意図を測りかねるだけに気になります。
モズナガレボシ 55.0 【B-】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑥
小野寺祐太騎手が騎乗。直線で強引に手前替えを促すも、馬がそれを拒み右手前一本の走り。道中のラップもチグハグで鞍上とのコンタクトが上手く取れているとは言い難い。動きにキレがなく、体も少し重たく映る。評価は割り引いた。
小野寺祐太は2年ぶりの平地重賞騎乗です。障害重賞でしっかり成果を出しているのが評価されたのでしょう。気持ちの入った追い切りに目が奪われました。頑張って欲しいです。
レヴェッツァ 53.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
2頭併せの内。フォームは安定しておらず多くの時間アタマを高くして走っていた点は割引き。気性的に難しい面があるのかも知れない。それでもピッチ走法でコーナーでの加速性能は十分。相手に対して闘志剥き出しの点も好感は持てる。重賞勝ち馬相手に4馬身追走から1馬身先着。もう少しフォームが安定すればプラスにしても良いくらいの脚力。据え置いた。
併せた相手は、8/15(火)に盛岡競馬場で行われるクラスターカップ(Jpn3)に出走予定のドンフランキー(古馬OP)です。
ワンダフルタウン 58.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
手前替えでバランス崩すなど、体幹の確りしていないところが垣間見れる動き。加速ラップは踏めているものの、強めに追ってのもので寧ろ何とか加速ラップを維持したという方が適切か。懸命に追うも、隣で涼しい顔して走る格下相手に1馬身遅れ。評価できない。
この状態ではハンデ58㎏はかなりしんどく感じます。