2023年5月20日(土)に京都競馬場で行われる『平安S(G3)ダ1900m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価です。
ヴァンヤール 57.0 【B】
栗東坂路単走。G前強め。
手前替えのスムーズさを欠き、ラスト1Fで走るのを止めかけたあたり、まだ本調子には至っていないと見るのが妥当か。とは言え、一度走るのを止めた後に鞍上のステッキで再加速できる脚力はなかなか。評価は据え置いた。
体はスカッと見せており【B】の中では上位です。
カテドラル 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
以前はもっと大きなフットワークで雄大に走っていた馬が、ピッチ走法でキビキビと登坂。走りが少し忙しくなっており、往年の迫力は感じられない。ただ一定のリズムで最後までしっかりと脚色を伸ばすことができている。
1週前に猛時計を出すも終いは大きく失速。少し急仕上げの感は否めませんが、比較中位です。
カフジオクタゴン 57.0 【B】
栗東坂路併せ。G前一杯。
重心を落して活気十分も、隣で涼しい顔して走るラチ沿い相手に対して、追って追って何とか併入という内容。相手も動けていたが、この馬自身、ラスト1Fは0.5秒の失速。ただ持ち前の勝負根性は垣間見れた。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬3勝クラスのルージュラテールです。【B】の中では上位です。
グロリアムンディ 58.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑧
とても綺麗なフットワークで走る馬。前後左右のバランスは上々。川田騎手が馬にストレッチさせるかのように促してはいたが、まだ肩の動きに本来の柔らかさが出てきていない。一方でクビは上手に使えており、しっかり地面を掻いて走れている。力感も十分。ただ本当に良いときの動きにはまだ至らない。この評価となる。
前走で初重賞勝利となりましたが、今後ももっとたくさん重賞勝利を重ねていくであろう素質溢れる馬です。気持ちは【A】評価を付けたいのですが、もっと上の動きができる馬。今回は冷静にこの評価にしました。
ゲンパチルシファー 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
さしたる時計は出ていないも途中で苦しくなり顔を右に向け、最後は走るのを止めてしまった点は割引き。鞍上が激を入れ、再び走る気を見せたが、これも終いは0.3秒の失速。評価は割り引いた。
そもそもこの馬はあまり追い切り栄えする馬ではありません。
サンライズホープ 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
幸騎手が騎乗。荒々しいフットワーク。走りの軸は安定しなかったものの、クビを前に突き出し活気十分。持ち前の大きなフットワークでグイグイ前に推進する走りができている。好調だろう。高く評価したい。
この馬の単勝も買ってみたい。そう思わせてくれる一頭です。
タイセイドレフォン 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
3頭併せの外で先行する内容。内に4馬身、中に1馬身遅れてしまう。豪華な併せ馬だったため、この遅れは仕方がないかも知れない。この馬なりに俊敏には動けている。ただ手前を替えられず左手前一本の走りだった点は大きく割引き。この評価とした。
中は古馬OPのソリタリオ、内はダービーに出走予定のファントムシーフです。
テリオスベル 55.0 【B-】
美浦坂路単走。G前一杯。
リズミカルな走りではあるが、見せムチでめい一杯追ってラスト1Fが13秒台。まだ体が重たく映る。
デルマルーヴル 57.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前軽仕掛け。
松岡騎手が騎乗。左前肢の着地ポイントが内になり過ぎていたこともあり脚元非力。またコーナーで逆手前だった点も割引き。併せた内の相手には半馬身先着も評価しづらい。
ノットゥルノ 59.0 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
1週前に早い時計を出し最終追いは坂路でサラリ。相手に手応えは見劣ったものの、抜かされそうになったところで手前を替えて食らいつく勝負根性をみせた。中間の負荷量は十分で、この最終追いでも適度な活気を示しつつ、気分良さそうに走れている。高く評価したい。
併せた相手はオークスに出走予定のソーダズリングです。この馬に関しては59㎏をどう見るかだけに思えます。
ハイエンド 57.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
体が重く映り動きがスロー。馬場の植え込み側を走ったことを考慮すると時計も平凡。評価できない。
ハギノアレグリアス 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
左前肢が内に入り左前肢で体を支えるような走り。そのため右前肢が外を回るフォームになっていた点は割引き。毛艶は良く、動きにキレはあるものの、脚元非力で推進力欠く走り。評価しづらい。
ホウオウルバン 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑥
2頭併せの内。見栄えする馬体も、股下に発汗が見られ俊敏性欠く走り。追走からアタマ差先着も相手は格下。評価しづらい。
併せた相手は3歳未勝利のコスタレイです。
メイショウカズサ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽く促す。
ラチ沿いを登坂。前後の脚をまっすぐ前に出すフォームは悪くない。ただ終い軽く仕掛けて減速ラップとなっており、見た目以上に余裕はない。苦しくなってからフォームを乱さなかった点は好感が持てるのだが…。相対評価で割り引いた。
メイショウフンジン 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを登坂。弾力性あるフットワークも、終い苦しくなり鞍上に鼓舞されながら。終いにかけての脚力がもの足りない。
ロードヴァレンチ 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの中。内は相手にせず、外とのマッチレース。内を大きく引き離し、外と併入した。ピッチ走法のため四肢の可動域は狭いも、時計はしっかりとしたもの。付けている馬具を見ていると、少し気性的に難しいところがある馬なのかも知れない。
この馬の脚質はこの気性から来ていそうです。
今週開催のその他重賞レース
オークス(G1)
日本ダービーを先取りしておこう
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