2022年10月10日(祝)に阪神競馬場で行われる『京都大賞典(G2)芝2400m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は14頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
アイアンバローズ 56.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑦
クビの振り方が悪く推進力を削いでいる。直線も肩の出一息でラスト1Fで僅かに失速。首筋からの発汗も気になるところ。それでもは、時計面では他馬との比較で十分早く、しっかりとした脚力があることを示している。評価は据え置くも、高い評価は与えづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
アフリカンゴールド 57.0 【B-】
栗東CW単走。G前強め⑧
コーナー深いところを回ししっかりと負荷をかける内容。直線での手前替えはスムーズで、何とか前傾姿勢を保ち、時計以上に推進力感じる走り。四肢の可動域が狭いピッチ走法の走りであるため、見栄えはしないが、この馬なりの調子としては悪くなさそう。相対評価でこの評価となる。
ディアスティマ、ユニコーンライオンらとともに展開のカギを握る一頭です。これらが仲良くスローな展開に持ち込むと考えると、少し怖さは覚えます。
アリストテレス 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
鮫島克騎手騎乗。左半身のパワーが足りず左に刺さる走り。それを顔を右に大きく背けてカバーしようと走っていた点は大きく割引き。馬体をスカッと見せて雰囲気は悪くないものの、評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、古馬OP馬のサンライズノヴァです。
ウインマイティー 54.0 【B+】
栗東芝単走。馬なり③
和田騎手が騎乗。前肢回りが柔らか。腕節を綺麗に折り曲げ、前肢の繋ぎを綺麗に返し、しっかり地面をグリップ。強い前への推進力を産み出している。四肢の可動域は広くはないものの、バランスの良い好フォームで、キレ味鋭いフットワーク。力むことなくリラックスして走れている点を高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
馬体が細く映り、雨が残る渋った馬場でどうかは少し気になります。
ヴェラアズール 56.0 【B+】
栗東CW単走。G前軽く促す⑧
この馬は右手前の方が得意だろう。右手前時に右前肢を高々と上げ、迫力あるフットワーク。一方で左手前時は脚の上り幅は小さく、どこか脚を溜めているかのよう。手前はコロコロ替えているが、手前替えによるロスは少なく器用な馬という印象の方が強い。余力十分の内容で、身体を大きく使って走れている。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
元々ダートで使われていた馬。雨が残る渋った馬場は歓迎の口でしょう。
キングオブドラゴン 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。アタマ高めも安定したフットワーク。そこそこの時計で綺麗な加速ラップは踏めているものの、手前を替えることなく右手前一本の走りであった点、後ろから来た相手にさしたる抵抗を見せずクビ差遅れた点の2点で評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、同じレースに出走するユニコーンライオンです。
ディアスティマ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
グッと頭を沈めたフォーム。「沈めた」というより「下を向いて」といった方が適切か。右手前一本で余力十分に登坂した。約1年2カ月ぶりの実戦も、坂路での乗り込み量は豊富で、集中した走り。元々こういう馬とは言え、動き・時計ともにメリハリを感じず、評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
展開のカギを握る一頭で注意は必要でしょう。
ディアマンミノル 56.0 【A】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
荻野極騎手が騎乗。大きく伸びやかな動き。鞍上とのコンタクトもしっかり取れており、数段階に分けてギアを上げ、3馬身追走からクビ差先着。ラスト1Fの11.5秒は優秀。クビを前に突き出し、四肢を大きく広げて走れている。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、古馬3勝クラスのシダーです。
ディバインフォース 57.0 【C】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
池添騎手が騎乗。2頭併せの内。ピッチ走法の馬ということもあるが何か忙しない走り。大きく外を回した相手に手応え見劣る内容で、ゴール前での仕掛け合いでも競り負けていた。評価できない。
【1週前追い切り B】
併せた相手は、古馬1勝クラスのダノンフューチャーです。今村聖奈騎手が騎乗したことで良い併せ馬にはなっていました。この馬の方に注目です。
ヒンドゥタイムズ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
2頭併せの外。内に2馬身先行した状態でコーナー深く回ってくる。動きの伸びやかさはそれほどないものの、クビを使ってキビキビと安定したフットワーク。併せた相手にはクビ差先着した。終いの脚はしっかりしており、評価を据え置くか迷ったが比較下位。この評価とした。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は、古馬OP馬のソフトフルートです。
ボッケリーニ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
2週前、1週前とコースでしっかり追われており既に仕上がっている。最終追いは坂路でサラリは予定どおりだろう。手前を替えることなく、ラクラクとしっかりとした加速ラップを踏んで登坂。頭をグッと下げ、適度な気合いを示しつつキビキビした動きができている。
【1週前追い切り B+】
1週前の段階で感じていたことですが、普段追い切りでよく見せない馬ですが、今回はいつになくよく見えます。少し抜けた人気になりそうで、他の魅力的な馬との兼ね合いで、泣く泣く一つ評価を落としました。【B】の中では上位です。
マイネルファンロン 56.0 【B-】
美浦南W単走。G前強め⑦
コーナーを少しショートカット気味に回り、直線は馬場の7分どころ。前肢のスナップを効かせた走りで、1週前と比べると動きにだいぶとキレはでてきたが、仕掛けてからの反応は一息。この馬の本当に良い時は、コーナーの一番深いところ回ったうえで、唸るように走る馬。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
1週前は、サウジアラビアRCに出走予定のフロムナウオンとの併せ馬。この馬の外で3馬身先行しながらも、直線で3馬身突き放されてしまいます。見栄えも悪いですが、動きに覇気はまったくなかったです。
ユニコーンライオン 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
坂井瑠騎手が騎乗。ラチ沿いを走る相手を追走し、ゴール前できっちりクビ差先着という内容。ただ手前をコロコロ替えている点は割引き。馬体をふっくらと見せ、早い時計でしっかりとした加速ラップが踏めているものの、良い時と比べると迫力を感じない。1週前の動きもよく見えず、評価は割引いた。
【1週前追い切り C】
併せた相手は、同じレースに出走するキングオブドラゴンです。ただ宝塚記念2着の実績は無視できません。パドック気配要注意の一頭です。
レッドガラン 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
岩田康騎手が騎乗。全体時計は遅く終い重点の内容。ゆったりと馬場の真ん中に入ってくる。手前替えで軸がスライドしたものの、左手前に替わりギアが入るとグイグイ伸びた。ラスト1Fから岩田騎手の激に応え、さらに鋭伸。適度な活気を見せており、7歳にして元気いっぱい。半腱半膜様筋も浮き出ている。
【1週前追い切り 映像なし】
初の2400mですが、折り合いに苦労するタイプの馬でもなく、距離はこなしてくれそうに思えます。馬格がありパワフルな馬。週末の雨が残る力のいる馬場であれば、更に出番は増えるかも知れません。【B】の中では最上位です。