2022年9月3日(土)に札幌競馬場で行われる『札幌2歳S(G3)芝1800m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は14頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アースビート 54.0 【B+】
札幌芝併せ。馬なり⑦
菱田騎手が騎乗。3頭併せの外。馬体はやや華奢に映るも、クビの角度の良く安定感抜群のフットワーク。直線でカチッと手前を替えると、併せた相手を1馬身突き放した。美しいフォームで力むことなくしっかりギアチェンジできている。高く評価したい。
内を走っていたのは同レースに出走予定のドゥアイズです。
アスクメークシェア 54.0 【B-】
札幌芝併せ。馬なり⑥
藤岡佑騎手が騎乗。2頭併せの外。仕掛けに対してジワっとした反応。前を大きく追走してのものだったとは言え、終いの反応はモノ足りない。評価は割引いた。
アンテロース 54.0 【B+】
札幌芝併せ。馬なり⑤
3頭併せの内。高々と前脚を上げ、しっかりと地面を叩く走り。直線で1馬身前に出ると、外から迫る相手をしっかり前受けし、抜かせることなく着差を保ち先着。併せた相手は格下だったが、キビキビと力強く動けている。とても状態がよく映る一頭。高く評価したい。
ウェイビー 54.0 【B-】
札幌芝併せ。G前軽く仕掛ける⑦
鮫島克騎手が騎乗。2頭併せの外。直線で半馬身前のいる馬を捕えんと仕掛けるも、反応鈍く何かフワフワとした走り。少し走りが上ずっている。動きもスローで、併せた相手には何とか併入という内容。評価できない。
併せた相手は新馬のアイランドガールです。
シャンドゥレール 54.0 【B】
札幌ダ併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。最終追い切りは格下相手に気分良く先着させるという内容。ダート追いも今の札幌の馬場状態を意識してのものだろう。明確な意図を感じる追い切り過程と内容にとても好感が持てる。馬もそれに応えて、1馬身追走から、直線で綺麗に手前を替えてラクラクと2馬身突き放し外の相手を圧倒。綺麗に仕上がった。
2週前、1週前と格上相手にしっかりと追われています。最終追い切り軽めは予定どおりでしょう。筋骨隆々のパワフルな馬体で、今の札幌馬場は合いそうで【B】の中では最上位です。
ジョウショーホープ 54.0 【B】
札幌芝併せ。馬なり⑥
ルメール騎手が騎乗。直線向いからアタマを回しながら走った点は割引も、3頭併せの真ん中から持ったまま抜け出し、スッと1馬身先着。俊敏性は比較下位も、体幹はしっかりしており安定したフットワーク。クローバー賞から中1週の臨戦で軽めの内容だったとは思うが、しっかりとした時計が出ている。評価は据え置いた。
併せた外の相手は古馬3勝クラスのサトノラディウスです。
ダイヤモンドハンズ 54.0 【B-】
札幌芝併せ。馬なり⑦
福永騎手が騎乗。2週前、1週前としっかりとした時計を出しており、最終追い切りは軽め。ただ手前替えのタイミング悪く、コーナーで大きく膨らむ走り。直線でも逆手前で走っており、併せた相手に1馬身遅れ。相手はディープモンスター(古馬OP)であったため、この遅れは仕方ないかもだが、動きの質が悪く評価しづらい。
トビの大きな馬です。窮屈な競馬を強いられる内枠よりかは外枠の方が良いでしょう。とは言え、外枠からでもコーナーで大きくコースロスしてしまいそうな走りです。
トーセンウォルト 54.0 【C】
札幌ダ併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。中2週と言うこともあり軽めの調整。動きが小さくこじんまりとした走り。顔がまっすぐ向いておらず集中力と覇気に欠ける内容。脚元も非力で評価できない。
7月中旬のデビューから、連闘→中2週→中2週でこのレースです。追い切り内容以前に、この臨戦過程に無理がありそうです。
ドゥーラ 54.0 【B】
札幌芝併せ。馬なり⑧
斎藤新騎手が騎乗。2頭併せの外。直線向いてから鞍上が何度か肩を叩き、ギアチェンジを促すも反応は鈍く、思ったようなギアチェンジは図れていない。推進力を上に逃がす走りとなっているのが原因だろう。状態面では比較下位。それでも時計は優秀で、馬体をスカッと見せ、四肢の可動滑らかにキレ味感じるフットワーク。能力はあるのだろう。マイナス評価とするか迷ったが、据え置いた。
併せた相手は2歳OP馬のソアラ(日曜札幌9Rのすすらん賞に出走予定)です。
ドゥアイズ 54.0 【B】
札幌芝併せ。G前軽仕掛け⑤
吉田隼騎手が騎乗。3頭併せの内。後肢を外から回しているものの蹴り出す方向は安定しており問題なさそう。前の2頭の大きく追走し、内目を回して直線軽く仕掛けるも1馬身届かずという内容。ただ最後までしっかりとした脚取りで、ゴールを過ぎてからは外の2頭の前に出ていた。集中力が高く、精神面で安定した馬。長く脚が使えそうな点も魅力。評価は据え置いた。
外を走っていたのは同レースに出走するアースピートでしたが、かなり馬体は離れていました。新聞などでは、アースピートと併せ馬と表記されるかも知れませんが、額面通りの併せ馬とは捉えない方が良いでしょう。【B】の中では上位です。
ビキニボーイ 54.0 【B】
札幌芝併せ。馬なり⑤
浜中騎手が騎乗。中1週ということもあり全体時計を抑えての、終い重点の内容。脚元の力感は薄いものの裏を返せば素軽い走り。直線だけで外をめい一杯追う相手を尻目にラクラクと2馬身先着できており、重たい札幌の芝コースでしっかり脚を伸ばすことができている。フットワークの質は上質な部類。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬1勝クラスのテーオーバフェットです。
フェアエールング 54.0 【B+】
札幌芝併せ。馬なり⑥
丹内騎手が騎乗。1馬身前を走る馬を追走。直線の進路取りで外か内かで迷ったようにも見えたが、内を選択。馬もその進路取りに違和感を覚えたのか、暫くは顔がまっすぐ向かなかったが、手前を替えてからは迫力満点の走り。鋭く伸びて、相手を4馬身以上突き放した。四肢の回転なめらかに力強い後肢の蹴り。好調だろう。高く評価したい。
併せた相手は古馬1勝クラスのディープグラビティです。相手が動けていなかったこともありますが見栄えの良さはNo.1です。
ブラストウェーブ 54.0 【A】
札幌芝併せ。馬なり⑥
川田騎手が騎乗。兄ブラストワンピースを彷彿とさせる迫力あるフットワーク。前肢を高々と上げ、後肢の蹴りが鋭くパワフル。ブラストワンピースに俊敏性が加わったイメージ。川田騎手はほとんど何もせず、馬自ら1馬身半前にいる馬を直線で捕らえゴール前できっちりクビ差先着。時計も優秀で能力の高さを物語る。首筋に僅かな発汗が見られた点は気になるも、この動きの質とパワフルさを高く評価したい。
併せた相手は古馬3勝クラスのシュバルツカイザーです。
レッドソリッド 54.0 【B-】
札幌芝併せ。G前強め⑦
横山和騎手が騎乗。2頭併せの内。フワフワと着地の安定しない走り。2馬身追走からゴール前しっかり追って外の相手と併入した。併せた相手を考慮すると上々の内容かもだが、動きもスローで見栄えしない内容。評価は割引いた。
併せた相手は古馬OP馬のマンオブスピリットです。
今週開催のその他重賞レース
今週は仕事が忙しく、更新が遅れることご了承ください。