2022年7月17日(日)に函館競馬場で行われる『函館記念(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アイスバブル 54.0 【B-】
函館芝単走。G前仕掛け⑧
水口騎手が騎乗。雨がしたたり落ちる中での最終追い切り。手前替えが苦手なのはいつものこと。フットワークの安定性はあるものの、仕掛けに対する反応薄く、動きに昨年ほどの迫力は感じない。
昨年のこのレースで2着に激走。昨年の最終追い切りは函館のダートコースで迫力ある動きをしており【A】評価とした馬です。今年は年齢を一つ重ねたことも影響しているのか、昨年ほどの迫力は感じませんでした。
アドマイヤジャスタ 55.0 【B+】
函館芝単走。馬なり⑥
吉田隼騎手が騎乗。序盤から適度な気合乗り。コーナー手前で少しフワフワとした走りになったものの、直線での手前替えは流麗で、ずっしりと沈み込むようなパワフルなフットワーク。四肢の可動域は決して広くないものの、重たい芝をものともせず、しっかりと地面を掴む走り。クビの角度よく、後肢の蹴りの力強さ際立つ内容。高く評価したい。
アラタ 56.0 【B+】
函館W単走。G前仕掛け⑦
横山武騎手が騎乗。スピードを殺すことなく、馬体を倒してのコーナーで加速。高いコーナーリング性能感じる走りは大きくプラス。直線の仕掛けにも、しっかり反応。一段ギアを上げて走ることができている。キビキビと気持ちの乗った走り。欲を言えば、脚元にもう少し力強さが欲しかった。
走りの力感はマイネルウィルトスの上。どちらを上位に取るか迷いましたが、コーナリング性能の高さを評価し、本馬をプラスとしました。
ウインイクシード 56.0 【C】
函館W単走。馬なり⑦
藤岡佑騎手が騎乗。顔がまっすぐ前を向かず、脚元の力感薄い走り。直線で一瞬伸びかけようとするも「やっぱり止めた」と言わんばかりに減速。全体的に肩の出の悪く、こじんまりとした走り。評価できない。
ギベオン 57.0 【C】
函館芝単走。馬なり⑧
松田大騎手(レースは池添騎手)が騎乗。終い重点で軽く流しただけの内容。直線で左手前になると走りづらそうだった点は大きく割引き。苦手な左手前になるとフォームが乱れ、数十完歩だけ走り、また右手前に戻していた。馬体も少し太く映る。評価しづらい。
サトノクロニクル 56.0 【B-】
函館芝単走。馬なり⑧
巴賞から中1週での臨戦ということもあり、軽めの内容。とは言え、馬に活気はありスピード感は十分。ただ如何せん、クビの可動域が狭く、アタマを高い位置で振り続ける走りだった点は割引き。この評価となる。
ノッている池江厩舎の馬です。池江厩舎はアイスバブルとの2頭出し。個人的にはこの馬の方が面白いと思っています。人気はなさそうでパドック良ければ拾ってみても良いかも知れません。
サンレイポケット 57.5 【B】
函館芝併せ。G前強め⑦
鮫島克騎手が騎乗。2頭併せの外。1馬身先行し促しながらコーナーを回ってくる。直線では内の相手と馬体を並べての追い比べ。肩ステッキを入れつつ、追って追って、ほぼ馬なりの相手に僅かに先着という内容。脚元の力感は少しモノ足りないものの、コーナーをピッチ気味に回り、直線ではストライド走法という自在性の高い走り。フォームも良く、適度な活気も示している。評価は据え置いた。
併せた相手は新馬のメモリーズオブユーです。この馬にも注目したいと思います。
ジェネラーレウーノ 54.0 【B-】
函館W単走。G前軽仕掛け⑧
淡々と一定のリズムで13秒台のラップを刻む走り。この馬らしいワンペースの走り。序盤、アタマを低く保てていた点は良いのだが、最後は少し疲れたか。直線で手前を替えてからの走りは一息で、伸びを欠き、最後に手前を戻す走り。評価しづらい。
最後の最後で左後肢の蹄鉄が外れていました。走りづらかったのかも知れません。
スカーフェイス 55.0 【B-】
函館芝単走。G前仕掛け⑤
岩田康騎手が騎乗。ゆったりと終い重点の内容。大きなストライドで走る馬で、コーナーリング性能はそれほど高くない。不器用にコーナーを回ってくる。直線での手前替えもぎこちなく、仕掛けに対する伸びもモノ足りない。評価は割引いた。
スピードに乗せてからの走りはさすがです。ただこの馬の走りが函館の舞台が合っているとは思えず、この評価です。調子の良い時はパドックでよく見せる馬です。パドック良ければ拾ってみたいと思います。
スマイル 54.0 【C】
函館W単走。馬なり⑦
序盤から入れ込み気味。直線でも、動きに伸びやかさがなく、四肢の捌きは硬め。全体的に単調な走りで、股下の発汗も目立つ内容。評価しづらい。
タイセイモンストル 54.0 【A】
函館W併せ。G前仕掛け⑦
2頭併せの内。映像に映った時点から推進力ある走り。前を2馬身追走も、コーナーで軽々と相手を捕らえてしまう。直線向いてタイミングよく左手前に替えると、そこからも圧巻の走り。外でムチを入れて追う相手を寄せ付けることなくアッという間に3馬身突き放した。クビを前に突き出し、四肢の可動域十分。身体全身を使って推進力ある走りができている。高く評価したい。
併せた相手は古馬2勝クラスのモズピンポンです。netkeibaの想定オッズでは最低人気です。かなり面白いと思います。
ハヤヤッコ 57.0 【B-】
函館芝併せ。馬なり⑦
浜中騎手が騎乗。2頭併せの外。1馬身先行した状態でコーナーを回ってくる。一完歩一完歩力強いフットワーク。ただ顔がまっすぐ向かず、口をパクパクさせながら走り。集中力は一息。直線、相手が並び掛けて来ると、集中力が増し、良い走りにはなっていたが…。最後まで良い走りを続けることが出来ていれば良かったのだが、最後に手前を戻したのが残念なところ。一つ評価を下げた。
併せた相手は新馬のシュバルツガイストです。
フェアリーポルカ 55.0 【B】
函館W単走。馬なり⑨
武豊騎手が騎乗。軽く流しただけの内容だったが、馬は気分良さそうに颯爽と駆けていた。直線で左手前に替わった際、僅かに減速した点は少し気になったものの、全体としては適度な前傾姿勢も保ち、リラックスして集中した走り。毛艶も良く状態は悪くなさそう。評価は据え置いた。
7/3(日)以来、10日ぶりの追い切りです。その割には内容が軽過ぎるようにも思えます。紅一点。近走の成績を考えると、牝馬で55㎏は少し見込まれた感がありますが、能力ある馬なので仕方ないでしょう。ただ今回は人気を落としてくれそうでオッズ妙味を感じる一頭です。
マイネルウィルトス 56.0 【B】
函館W単走。G前一杯③
序盤から活気十分に推進力ある走り。コーナーもスピードを落とすことなく回れている。左手前に替わった際、少し走りづらそうではあったが、鞍上が肩を叩き気合いをつけるとそれに反応。その後の肩ステッキには反応がなかったものの、尻にステッキを入れると再び反応し、更に脚色を強め、伸びやかな走りに。適度な活気で四肢の回転なめらかに走れている。
時計は出ていませんが動きの質は上位で、【B】の中では最上位です。
ランフォザローゼス 54.0 【B-】
函館芝単走。馬なり⑦
柴山騎手が騎乗。馬体をふっくら見せトモのボリューム十分なのが、少し身体が太いか。動きに俊敏性はなく重たさ感じる走り。安定したフットワークで悪くはないのだが、動きに覇気なく評価しづらい。
レッドライデン 54.0 【C】
美浦南W単走。終始促す⑨
ラチ沿いを一番深いところを回ってくる。序盤から前肢を地面に叩きつけるような走りで脚元のパワフルさはそこそこ。ただ顔が終始左を向いており、何とも気持ちの乗らない走り。美浦で最終追い切りを行い、直前の函館入りとなっている点も割引き。評価できない。