2022年1月23日(日)に中京競馬場で行われる『東海S(G3)ダ1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた13頭の追い切り評価となります。
- イッツクール
- ゲンパチルシファー
- シャイニービーム
アイオライト 56.0 【B】
美浦坂路単走。G前軽仕掛け。
ラチ沿いを登坂。鞍上からの軽い仕掛けに鋭く反応できており、高いギアチェンジ性能を見せた。ただ手前を替えることなく、左手前一本の走りだった点は割引き。また走り方も少し左手前に頼るフォームとなっている。評価は据え置いた。
左手前に勝る走法で中京の舞台でどうでしょう。ただ脚質・ギアチェンジ性能の高さは魅力の1頭です。
オーヴェルニュ 57.0 【B-】
栗東CW単走。G前仕掛け⑧
序盤はクビをほとんど使わない走り。右回りのコーナーをぎこちなく回ってくる。直線で左手前に替わると、少しクビを使えるようになったものの、前脚の出が悪く何かこじんまりとした走り。ゴール前での鞍上の仕掛けに対する反応も薄く、活気も物足りない。評価は割り引いた。
あまり追い切りで動くタイプではありませんが、元気がありません。この馬本来の動きには至っていないという見立てです。
カデナ 56.0 【B】
栗東坂路単走。G前強め。
クビを大きく縦に動かし活気十分の弾力性あるフットワーク。ラスト失速も最後まで集中して走れている。全体時計は優秀でマイナス評価にはしたくない。
8歳と最年長馬ですが、状態は良さそうに思えます。
グレートタイム 56.0 【A】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
馬場の真ん中をゆったりと入ってくる。鞍上は持ったまま。クビを真っ直ぐ縦に振り、体幹しっかりの極めて安定した走り。右手前一本で、馬場の真ん中を真一文字に登坂した。ラクラクと余力十分でありながら、迫力と威圧感を感じる走り。高く評価したい。
この馬の走りを見て、北斗の拳におけるラオウの愛馬「黒王号」を想起してしまいました。
ケンシンコウ 56.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
丸山騎手が騎乗。低い姿勢で活気十分。勢いづいた猛牛のような走り。手前替えが上手くない馬だが、今回は直線でしっかり右手前に替えて走れていた。ただ右手前時のアタマの位置がよくない。鞍上が手綱で修正を試みるも、さしたる改善が見られずフィニッシュ。評価しづらい。
近走の中では活気と迫力は感じます。
サンライズホープ 56.0 【B+】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
幸騎手が騎乗。2頭併せの内。前を2馬身追走から、直線で馬なりのまま相手の1馬身前にでる。そこから強めに仕掛けて4馬身突き放す好内容。元々こういう馬だが、追ってからの反応に鋭さは見られず、ギアチェンジ性能はそれほど高くない。馬格を活かした大きなフットワークは健在で、クビを大きく振って活気十分に走れている。
併せた相手は古馬1勝クラスのナムラショウグンでした。
スマッシャー 55.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
坂井瑠騎手が騎乗。ラチ沿いを走る相手を1馬身追走し直線に入ってくる。線が細く映り、手前替えぎこちなく上体は高め。ただ馬の活気は十分で、鞍上が膝のクッションを効かせ、馬から伝わる勢いを吸収していた騎乗が印象的。少し相手が動けていないようにも見えたが、勝負根性を見せ、突き放すカタチで2馬身先着。ほぼ馬なりで、終いにかけてしっかりと脚を伸ばせている。
併せた相手は、2/2(水)の川崎記念に出走予定のヴェルテックスです。少し雑な走りも一生懸命走っているところに好感が持てます。
スワーヴアラミス 56.0 【B-】
栗東坂路単走。G前一杯。
松田大作騎手が騎乗。ラチ沿いを登坂。終いにかけて苦しくなかったか、徐々にアタマが高くなりフワフワした走りに。最後は鞍上から肩ムチ4発で気合いを付けられ、何とか加速ラップを維持した。地面の上っ面を撫でるような走りで評価しづらい。
デュードヴァン 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
松山騎手が騎乗。馬場の真ん中を登坂。ラチ側を走る相手の方に身体を向け、斜に構えたフォームとなっていた点は大きく割引き。ラスト1Fを切ってから鞍上が仕掛けると、残り100mで左手前に替わり鋭く伸びた。左手前に替わってからの脚は鋭く、追えばまだまだ伸びそうな余力あり。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬3勝クラスのグランレイです。追い切り内容としては高く評価はできませんが美しい加速ラップが踏めており、調子は悪くなさそうです。パドックが良ければ評価を上げたいと思います。
ハヤヤッコ 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの外。関節の動き滑らかに身体全身を使って柔らかく動けている。それでいて脚元の力感も十分に推進力ある走り。最後は無理に追うことなく緩め気味に相手と併入。余力十分の内容。高く評価したい。
タフな展開になってくれると良いですね。スローの瞬発力勝負では分が悪いと思います。
ブルベアイリーデ 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空け、完全馬なりで登坂。アタマの位置を安定させ、前脚を大きく前に投げ出し走れている。最後に馬自ら脚色を強め、前を走る他厩舎の馬を捕らえてに行く気持ちを見せていた。評価は据え置くも、余力十分で好感が持てる内容。
1週前はM.デムーロ騎手を背に「加減なく」という指示。全体時計49.9秒という好時計でしたが、ラスト1Fは12.8秒と時計を要していました。綺麗に仕上がった印象はあります。
プリティーチャンス 54.0 【B-】
栗東CW併せ。強め④
柴山騎手が騎乗。2頭併せの内。前を4馬身と大きく追走し直線に入ってくる。直線早々に追い出しを開始するも相手を捕らえることができない。最後は鞍上からの尻ムチが入るも反応を見せることなく、少し疲れを見せながら2馬身遅れた。トモの可動域も狭く、本調子とは思えない。評価は割引いた。
前々走のみやこSの最終追い切り評価は【B+】を付け、9人気ながら4着と好走してくれました。綺麗なフォームで走る馬でどこかで穴を開けてくれると思いますが、今回は割引です。
ミヤジコクオウ 56.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。手前替えでスムーズさを欠いた点は割引き。弾むようなフットワークで走れているものの、脚元の力感が薄く評価できない。
等間隔の綺麗な加速ラップは踏めているのですが、全体時計が遅いです。また1週前追い切りも行っておらず、中間の調整過程含め評価できません。