追い切り評価の結果はいかに?
出走馬は12頭。追い切り動画で確認できた全頭に評価を付け高評価としたのは4頭。
結果は【A】→【B】→【B】。【A】評価馬1着で少しは参考になったかも知れない。ただセリフォスは人気馬。
筆者は、セリフォスを軸とすることに馬券妙味を感じず、もう1頭の【A】評価馬スタニングローズを軸としたため、馬券は外してしまった。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | セリフォス | A | 3 |
2 | アライバル | B | 1 |
3 | オタルエバー | B | 2 |
4 | コムストックロード | B+ | 9 |
5 | スタニングローズ | A | 5 |
6 | キミワクイーン | B- | 8 |
7 | タガノフィナーレ | C | 12 |
8 | グランドライン | B | 11 |
9 | ウインピクシス | B+ | 6 |
10 | クラウンドマジック | B | 7 |
11 | クレイドル | B- | 4 |
12 | サイード | B- | 10 |
レース回顧
勝ち時計1:33.8秒は、過去10年で3位タイの時計。少し早めと言えようか。
ペースは、前半800mが48.5秒、後半800mが45.3秒。3.2秒後半の方が早いスローペースでレースが行われた。
このペースを作ったのは、オタルエバー(幸)であった。
パドック
6頭の名前を上げ、5頭が掲示板に。
感想
スローからの瞬発力勝負に加え、ラスト3F目が最速となり長く脚を使うことも求められた1戦。
このレースにおいて強かったのは、セリフォス、アライバル、スタニングロードの3頭。
上り3F時計順に上位5頭を並べると以下のとおり。
- セリフォス (32.8秒)⇒1着
- スタニングローズ (32.9秒)⇒5着
- アライバル (33.0秒)⇒2着
- キミワクイーン (33.7秒)⇒6着
- コムストックロード(33.8秒)⇒4着
上り3F時計3位と4位との差が0.7秒もあり、セリフォス、スタニングローズ、アライバルとそれ以外の馬との能力差は大きい。
スタニングローズは4角最後方からの競馬で、これはポジション取りの差。
スタニングローズはスタートで伸びあがり、その直後に少し躓いており、スタートで後手を踏んだことが痛かった。
もう少し良いポジションが取れていれば馬券内だっただろう。
勝ったセリフォスと、2着アライバルは少しタイプの異なる馬のように思える。
セリフォスは、瞬間的に加速することのできる瞬発力が優れたタイプ。
一方で、アライバルは、加速に時間がかかるが長く脚を使うタイプに思えた。
両馬ともに器用な馬で、セリフォスは、最後の直線を「右手前→左手前→右手前」で走り、アライバルは、「右手前→左手前」と両馬ともに手前を替えながらも加速を維持する走りができていた。
これらの騎手は、川田とルメール。騎手の技術もあるかも知れない。
ただ、もしかしたらルメール騎手は、馬の特性よりも、内にいるセリフォスを意識し過ぎたかも知れない。
この馬の特性を理解していれば、もう少し早いタイミングでエンジンをふかしているはずだ。
コムストックロードも「右手前→左手前→右手前」と手前を替えていたが、最後の右手前はほとんど余力が残っていなかった。
オタルエバーとスタニングロードは残り600mからは右手前1本の走り。
オタルエバーは残り300mあたりから徐々に疲れを見せ左にヨレた。
スローな展開から自身の競馬をして能力を出し切る競馬での3着で、同舞台で走った前走から0.5秒タイムを縮めた。現状はこれが能力の限界値かも知れない。追い切り評価記事でもコメントしたが、オタルエバーは、直線の長い舞台よりかは、もう少し直線が短い舞台の方が走法的に合うように思える。
次走面白いのはスタニングローズ。
4角最後方から届かずの5着であったが、上り最速となる32.8秒を出したセリフォスとの上り3F時計に差はなかった。
次走も人気するだろうが、条件戦なら勝ち負けだろう。能力ある馬として覚えておきたい。
次走狙い馬:スタニングローズ
能力を出し切れなかったと思うのが、ウインピクシスとクレイドル。
両馬ともに3角手前でスローなペースに折り合いを欠いたことで、最後の伸びを欠いたようにも思えた。
ウインピクシスは追い切りの動きはとても良く、これで次走人気を落とすようなら狙いたくなる1頭だ。
次走狙い馬:ウインピクシス
クレイドルは、追い切りであまりよく見えず調子も悪かったのかも知れない。