2021年6月20日(日)に阪神競馬場で行われる『宝塚記念(G1)芝2200m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は13頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アドマイヤアルバ 58.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。アタマの位置は良く、脚を高く上げキビキビとしたフットワークで真っ直ぐに走れており、決して調子は悪くなさそう。ただ、手前替えが上手くないのか、鞍上が強引に右手綱を引き、手前替えを扶助した所作は見栄えが悪く、評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
アリストテレス 58.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
鞍上は松若騎手(レースは武豊騎手)。ラチ沿いを登坂し、追う相手に対して持ったままで1馬身先着。ピタリと折り合い、完全馬なりで余力十分の内容。毛艶も良く、馬体もふっくら見せている。この馬の追い切りは、菊花賞、AJCC、阪神大賞典、天皇賞・春とみて来たが、今回が最もよく見えた。A評価とするか迷ったが、この馬よりもよく見えた馬が1頭いたため、一つ評価を下げた。
【1週前追い切り B】
菊花賞でコントレイルに迫った脚は本物と見ており、今回は力を出し切れる状態にあると思います。ただ、この馬は折り合いがすべて。パドックは絶対にチェックしたい馬です。
カデナ 58.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。序盤、低い姿勢を保ちグングン加速しながら登坂してくるも、ラスト1Fで手前を戻してしまい、ラスト1Fで0.1秒失速した点は割引。手前を戻してからの走りは、迫力も欠いていた。
【1週前追い切り 映像なし】
カレンブーケドール 56.0 【B】
美浦坂路単走。馬なり。
左手前時の走りはスピード感、脚元の力感、ともに十分。ただ直線で、右手前変換のタイミングが悪くなり、少しフォームが乱れ、走りづらそうになった点は割引。右手前に替わってからは走りの勢いが少し弱まり、ラスト1Fで0.2秒の失速。この失速は脚力が落ちたというよりかは集中力の持続を欠いたという方が妥当だろうか。この馬特有の相手なりに走る一面が感じ取られ、この評価とした。
【1週前追い切り B+】
キセキ 58.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。コーナーをスピード感十分に入ってくる。重心が高くクビを使えていないフォームは割引。ただ脚元はパワフルで、最後まで活気十分に集中して登坂。馬格を活かした重厚感たっぷりの迫力あるフットワークも健在で、1週前はCWで良い動きを見せていた。軽視は禁物。
【1週前追い切り B+】
クロノジェネシス 56.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑧
鞍上は岩田望騎手(レースはルメール騎手)。2頭併せの内。馬体を並べてコーナー深く回ってくる。序盤から抑えきれない手応え。直線で手前を替えて、スッと1馬身前に出るも、「動かしすぎないように」との指示があったのだろうか、岩田望騎手は少し抑えたようにも見えた。馬はそれに従いスピードを落とし、そこからは相手に合わせるかのような動き。外の相手に抜かせなかったが、追いつかれ気味に併入となった。よく言えばコントロールが効いており、既に仕上がっているとも捉えることができる。これ以下の評価には落とせない。
【1週前追い切り A】
シロニイ 58.0 【B】
栗東坂路併せ。強め。
馬場の真ん中を登坂。終始頭が高く、手前を替えずに右手前1本で登坂した点は割引。クビの可動は狭く、真っ直ぐに振れていない点も割引。何かふにゃふにゃとした走り。本来はマイナス評価だが、追われてからの反応が良く、ゴールに向かうに連れて加速度合いを増すラップが踏めているあたり、調子は良いのだろう。据え置き評価とした。
【1週前追い切り B-】
この日の坂路馬場が時計が出やすかった馬場の可能性はありますが、この追い切り時計(52.0-11.8)は無視できません。スタミナ面では問題なさそうで、脚元パワフルで重馬場もこなしそう。能力的には厳しいかもですが、特殊な状況下で爆穴となる可能性は秘めています。
ミスマンマミーア 56.0 【B-】
栗東CW単走。G前強め⑦
終い重点の内容であったとは言え、序盤はアタマが高く推進力を上に逃す走りだった点は割引。最後に追うも、良い時に比べるとクビが前に出ていかず、追ってからの反応が物足りない。四肢の可動域が広く力強さ感じる走りも、まだ完調には至っていないという見立て。
【1週前追い切り D】
メロディーレーン 56.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
本番を見据えてあえて大きな馬と併せ馬したのだろうか。元々小柄な馬だが、より小さく見えた。何か親子で併せ馬しているかのよう。管が細く脚元が非力。応援はしたいが評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
モズベッロ 58.0 【C】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
やや重たそうな助手さんを背に、栗東坂路の緩いコーナーを逆手前で入って来る。直線序盤は、口を開け何か気の乗らない走り。やや斜に構えるフォームで、頭の位置が右前脚の上に置かれていた点は割引。最後も疲れたか、手前を戻して格好の悪いフォームでフニッシュしており、評価できない。
【1週前追い切り C】
ユニコーンライオン 58.0 【B】
栗東坂路併せ。G前一杯。
序盤ゆったり入り、残り250mから一杯追われて急加速。併せたラチ沿いの相手に対して1馬身先着した。追われてからの反応鋭く、高いギアチェンジ性能が垣間見られた。ペースを握りスローな展開になると、怖い一頭かも知れない。
【1週前追い切り 映像なし】
ただレイパパレの追い切りを見ていると、彼女と川田騎手が、緩いペースでラク逃げはさせてくれなさそうです。
レイパパレ 56.0 【A】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。クビを真っ直ぐ縦に振り活気十分の内容。ラスト100mまでは完全馬なり。終いだけ強めに追われると、勢いを増し伸びた。バネ感たっぷりの弾力性あるフットワークは健在。文句なし。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
最終追い切りは栗東坂路で51.6-12.3秒と時計も出して来ました。レース本番でも、大阪杯の時のように、この馬自身が主導権をとりペースを作ることも想定されます。そうなると、道中緩めないタフな展開になるかも知れません。
ワイプティアーズ 58.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。鞍上が腰を上げ下げしながらリズムを取り、馬を鼓舞。馬もそれに応えようと頑張るも、ラスト1Fで0.2秒の失速。途中フワッとなるシーンもあった。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
1週前追い切りもチェック
今週の新馬戦
6/27(日)札幌5R 2歳新馬 芝1200m
6/27(日)阪神5R 2歳新馬 芝1800m
6/27(日)東京5R 2歳新馬 芝1600m
6/27(日)東京6R 2歳新馬 ダ1400m
筆者時間の都合上、記事にすることができませんでした。評価結果だけをTwitterでつぶやきます。