追い切り評価の結果はいかに?
ロンギングバースが馬体故障で競走除外。本レースは17頭で行われた。
追い切り動画で確認できた全馬を評価し、高評価としたのは3頭。
高評価馬の1頭が馬券内も、残りはマイナス評価馬。微妙な結果となってしまった。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | レイハリア | B- | 13 |
2 | ヨカヨカ | B+ | 3 |
3 | オールアットワンス | B- | 9 |
4 | ファルヴォーレ | B- | 8 |
5 | モントライゼ | B- | 1 |
6 | スンリ | C | 12 |
7 | マリーナ | B | 11 |
8 | サルビア | B | 4 |
9 | フォイヤーロート | C | 17 |
10 | アスコルターレ | A | 7 |
11 | インフォナイト | B- | 6 |
12 | リンゴアメ | B | 10 |
13 | テイエムトッキュウ | B | 14 |
14 | ロングトレーン | A | 5 |
15 | カンタベリーマッハ | B- | 16 |
16 | ダディーズビビッド | B | 2 |
17 | リメス | B | 15 |
除 | ロンギングパース | 除 | 除 |
レース回顧
勝ち時計1:08.1秒は普通。良馬場における過去10年の平均勝ち時計が1:08.2秒であることから普通と言えよう。
ペースは、前半1000mが33.2秒、後半1000mが34.9秒。1.7秒前半の方が早いハイペースでレースが行われた。
このペースを作ったのは、テイエムトッキュウ(松若)であった。
パドック
この日はリアルタイムにパドックが見れなかった。
結果を知った上での後追いパドック評なので話半分に読んで欲しい。
レイハリアは、肌艶よく馬体をスカッと見せクビを使ってリズムよく周回。トモのボリュームも十分で確かによく見えた。次点はモントライゼ。動きに柔らかみがあり、後肢の踏み込みも深く良く見えた。次はスンリ。やや集中力に欠く仕草が見られるも一歩一歩に力強さあり。ヨカヨカも後肢に伸びやかさがあり、ファルヴォーレも鶴クビ気味に集中し、トモの踏み込みに力強さ感じる周回であった。
3着オールアットワンスはパドックの内目を静かな闘志で歩けていたものの、さして目立たず。【A】評価とした2頭、アスコルターレとロングトレーンは少し線が細くみえさして良くは見えなかった。
そして、ダディーズビビッドは確かに入れ込み気味であった。
総評
レースラップだけを見るとハイペース。
本命・対抗としたアスコルターレ、ロングトレーンは、上り3F順位2位、3位(33.7秒、33.8秒)の脚を繰り出すも10着、14着。
ハイペースのレースでなぜ差しが決まらないのか?、なぜこんなに着順が悪いのか?
これはレースを見ないと分からない。
このペースラップは、テイエムトッキュウが1頭飛ばしたものであり、2番手レイハリア以降はミドルペースでレースが行われていた。
16着 ダディーズビビッドについて
前走の橘ステークス(中京芝1400m OPリミテッド競争)で、7番人気ながら後続を4馬身ちぎる強い競馬を見せたダディーズビビッド。竹之下(智)から武豊への乗替りもあり2番人気に指示されていた。
スタートして最初の200mあたりで、ポジション争いを巡り内のルメール騎手騎乗のモントライゼと馬体が接触。
これでダディーズビビッドは完全に掛かってしまう。その後1Fは完全に制御不能。一歩間違えれば大事故につながりかねない危い状況であった。
武豊騎手も制御しきれず「危ない」などの声を出していたのだろう。前を走る和田騎手が後ろを振り返っていた。
前走のパドックでもテンションは高めも発汗は少なめ。またスムーズな競馬であった。
今回のパドックでは、汗がポタポタ落ちるのが見えるほど。この馬については、パドックで状態を見極めるのも良い方法かも知れない。勿論、追い切り動画も参考になるだろう。
今回はノーカウント。ただ気性が難しい馬ということは覚えておきたい。
ダディーズビビッド
気性が荒い、パドック気配重要、揉まれる競馬はリスクあり
1着 レイハリアについて
勝ったレイハリアは、亀田温心がうまく乗った。オーバーペース気味に逃げるテイエムトッキュウに付き合わず、離れた2番手のポジションを取ったのは好判断。
今回は13番人気と人気はなかったが、パドックは素晴らしく、この勝利は決してフロックではなさそう。
ただ、内が有利と思われる中京の馬場を絶好位の2番手気分よく追走できたこと。ダディーズビビッドが掛ったことでペースダウンした際に後続が差を詰めることができなかったこと。など恵まれた点もあったのも事実。
賞金加算により、今後苦しむことがある可能性はあるが、本レースの勝ち馬には、ロードカナロア、ティーハーフ、ナックビーナス、ディアンドル、ビアンフェなど過去の重賞で名を連ねる馬が多数いる。頑張って欲しい。
あと亀田騎手(20)は嬉しい重賞初勝利。3年目となる同期は6人いるが、重賞勝利は4人目。
- 斎藤新(CBC賞)
- 団野大成(日経新春杯、福島牝馬S)
- 菅原明(東京新聞杯)
- 亀田温心(葵ステークス)
残るは、岩田望来、大塚海渡、小林凌大の3人である。切磋琢磨して頑張って欲しい。
2着 ヨカヨカについて
先行できる脚のある馬だが、スタートで立ち遅れ序盤のポジション取りが後ろになったことが痛かった。
着差がハナ差だけに悔しい結果となってしまった。
力のある馬で、今回は追い切りでも動けていた。追い切り内容とレース結果がリンクする馬なのかも知れない。また追い切りで動けている時は狙ってみたい。
3着 オールアットワンスについて
掛かったダディーズビビッドの前で競馬できていたことが幸いした。終始好位3列目を追走し、勝ち馬レイハリアの後ろをスムーズに走る競馬で3着。
恵まれた感はあるものの、先行できる脚があるという点は強み。これからも常に安定した競馬をみせてくれそうだ。
少し余談となるが、このレースはヨカヨカ+先行する馬の組み合わせで馬券を購入していれば、3連複160,730円をGETできていた可能性がある訳で、筆者にはこういう買い方がなかなかできないが、たまには展開決め打ちでこういう買い方をするのはありかも知れない。少しそう感じた。
次走注目馬
5着 モントライゼについて
最序盤のポジション争いで、ダディーズビビッドと接触。これで大きくポジションを落としてしまう。
また、最後の直線も外を回しては勝てないということで最内を突くも進路が空かずジ・エンド。
進路が空いたのは最後の50mだけ。一度もまともに追うことができず終わり、最も脚を余した馬となった。
それで5着なのだから、1番人気になっていたのも頷ける。
これで人気を落とすようなら確実に狙いたい。
次走注目馬:モントライゼ
6着 スンリについて
ヨカヨカと同じ位置から同じ3F時計でヨカヨカと1馬身3/4半ほど差がついての6着だったが、最後の直線における進路取りに手間取り、追い出しにかなり時間がかかったのが痛かった。
パドックでも力強く歩けていた馬の1頭で、次走も人気がないことが想定される。かなり面白い1頭として注目しておきたい。
次走注目馬:スンリ
その他、高評価馬について
4着 ファルヴォーレについて
10着 アスコルターレについて
14着 ロングトレーンについて
この3頭については、ほぼ能力差はないのでないのではないだろうか。
4着ファルヴォーレは鮫島克騎手が大外を回さず、馬群の中に突っ込んだことによる結果。
10着アスコルターレは上り2位の脚を見せ力は見せたが、実質ミドルペースのレースで、この位置取りでは届かない。最後の直線も大外をぶん回しており、さすがに厳しかった。
この馬については、ハイペースで前が潰れる展開や、スローな展開が見込まれ自然なカタチで前目のポジション取りができることが見込まれる時に狙うべき馬だろう。また多頭数よりかは少頭数の方がベターか。いつも追い切りを良く見せてくる馬。今後は展開含めて考えたい。(この3頭については同じことが言えるかも知れません。みな能力の低い馬ではないため、今後も注目しておくと面白いかも知れません。)
14着ロングトレーンはスタートの出遅れにより最後方からの競馬で、最後の直線も大外。