2026年4月18日(日)に中山競馬場で行われる『皐月賞(G1)芝2000m(馬齢)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
追い切り全頭評価(まとめ)
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 最終 | (1週前) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | カヴァレリッツォ | 牡3 | 57.0 | レーン | B | B |
| 1 | 2 | サウンドムーブ | 牡3 | 57.0 | 団野 | B- | B- |
| 2 | 3 | サノノグレーター | 牡3 | 57.0 | 田辺 | B+ | B |
| 2 | 4 | ロブチェン | 牡3 | 57.0 | 松山 | B | A |
| 3 | 5 | アスクエジンバラ | 牡3 | 57.0 | 岩田康 | B- | B- |
| 3 | 6 | フォルテアンジェロ | 牡3 | 57.0 | 荻野極 | A | B |
| 4 | 7 | ロードフィレール | 牡3 | 57.0 | 武豊 | C | C |
| 4 | 8 | マテンロウゲイル | 牡3 | 57.0 | 横山和 | B+ | B |
| 5 | 9 | ライヒスアドラー | 牡3 | 57.0 | 佐々木 | B- | B- |
| 5 | 10 | ラージアンサンブル | 牡3 | 57.0 | 高杉 | B- | B |
| 6 | 11 | パントルナイーフ | 牡3 | 57.0 | ルメール | B | B- |
| 6 | 12 | グリーンエナジー | 牡3 | 57.0 | 戸崎 | B | B+ |
| 7 | 13 | アクロフェイズ | 牡3 | 57.0 | 西村 | B | B- |
| 7 | 14 | ゾロアストロ | 牡3 | 57.0 | 岩田望 | B | B |
| 7 | 15 | リアライズシリウス | 牡3 | 57.0 | 津村 | B+ | B |
| 8 | 16 | アルトラムス | 牡3 | 57.0 | 横山武 | B- | - |
| 8 | 17 | アドマイヤクワッズ | 牡3 | 57.0 | 坂井瑠 | B- | B |
| 8 | 18 | パステール | 牡3 | 57.0 | 川田 | B- | B- |
Grade A
フォルテアンジェロ
1週前は栗東CWで3頭併せの中。相手が並びかけた場面で軽く合図を送ると、鋭く加速します。やや強めに追われたグリーンエナジーに対し、こちらはほぼ馬なり。最後は完歩の違いでわずかに遅れたものの、反応の良さと能力の高さは十分に示しました。
最終追い切りは、皐月賞出走予定馬3頭による豪華な併せ馬。その最内に入りました。馬格こそ見劣りますが、フットワークは最後まで安定しており、直線では最も鋭い伸びを見せました。
1週前に見せた加速力に加え、最終追いでは集中力の高さも際立ちます。トモの柔らかさと筋肉の質も良く、小柄でも動きの質は高く、仕上がりの良さがはっきり伝わります。メンバーの揃った今年の皐月賞でも、この馬には主役を張れるだけの動きがあります。皐月賞馬の可能性をしっかり感じさせる一頭として、堂々の【A】評価です。
Grade B+
マテンロウゲイル
1週前は栗東CWで単走追い。肩回りに少し硬さは残るものの、活気十分の弾むようなフットワークが目を引き、追われてからの反応も上々でした。
最終は栗東坂路で単走。頭の位置がぶれず、適度な前向きさを保ったまま直線に入ると、ラスト1Fで軽い合図に素早く反応し、一気にギアを上げています。1週前の前向きさを保ちながら、最終追いでは反応面がさらに際立ちました。終い重点でもストライドは大きく、動きは実にパワフル。仕上がりの良さがはっきり伝わってきます。
サノノグレーター
1週前は栗東CWで併せ馬。今回も整ったフットワークを見せていましたが、もう少し脚元に力感が欲しく、評価を一段引き上げるまでには至りませんでした。
最終は田辺騎手騎乗で美浦坂路を単走。輸送を考慮した軽めの内容ながら、ハロー明けの馬場をスムーズに駆け上がり、今回もこの馬らしい上質な走りを見せています。もともと見栄えする馬ですが、今回は肌艶も良く、体幹の強さも十分。見た目の良さだけでなく、状態面の上積みも感じさせます。エレガントさで言えば最上位級で、1週前より見栄えは確実に上向いています。人気薄でも、この馬が持つ素材の良さは侮れません。今回はその秘めたるポテンシャル込みで、思い切ってB+評価としました。
リアライズシリウス
1週前は栗東CWで併せ馬。コーナーを深く回り、直線入口ですぐに外の相手を捕らえると、少し遊ぶ面は見せながらも、古馬3勝クラスを子ども扱いする内容でした。後肢を深く踏み込み、長く地面を捉えながら力強く蹴る走りで、推進力は十分です。
最終も同じ相手との併せ馬でしたが、今度は持ったままで楽に抜き去り、格の違いを見せつけました。まだ相手を煽るような仕草は残しますが、1週前との比較で集中力も動きの質も明らかに上向いています。無駄な動きの少ない省エネ走法らしく派手さこそありませんが、地面をしっかり掴んでパワフルに走れています。着実に良化しており、素晴らしい仕上がりです。
Other Key Runners
ゾロアストロ
1週前は栗東CWで3頭併せの中。抑え切れない手応えで直線に入り、外の相手と並んでから追い出しを開始すると、鋭いギアチェンジでものの数完歩で3/4馬身先着しました。精神的負荷の高い形でも集中力は高く、大きなストライドでしっかり走れています。
最終は、1週前にしっかり負荷をかけたうえで、きっちり仕上がった印象です。持ったままでは届かないかと思う位置から、ジワジワと一完歩ずつ差を詰め、最後はきっちりハナ差先着。終始リラックスして走れていますし、ラスト1F11.2秒も優秀。後肢の蹴りの高さも戻ってきました。きさらぎ賞以来でも十分に乗り込まれており、状態はかなり高いレベルにあります。
カヴァレリッツォ
1週前は栗東坂路で単走追い。調整程度の内容でもフットワークは素軽く、集中力も高いです。折り合いもきちんとついており、軽めでも好感の持てる内容でした。
最終は、映像で確認できた水曜追いこそ軽めでしたが、吉岡厩舎は土曜を実質的な本追い切りとする調整パターンです。1週前との比較で脚元の力感が増し、着地の安定性も上向きました。ただ、コーナーを逆手前で入ってきた点は少し割引きです。それでも集中力は高く、現時点でも力は出せる仕上がりです。最終判断はパドックで見極めたい一頭です。
ロブチェン
1週前は栗東CWで3頭併せの内。前肢でしっかり地面を掻き、首を使って前へ前へと推進する走りが印象的でした。後肢のバネ感も十分で、ステッキを抜く仕草にも素早く反応。外の2頭を完封する好内容でした。
最終追いは、格下相手に気持ち良く先着させる意図の内容です。ただ、少し気持ちが乗り過ぎたのか力みが強く、首の振りも大きめ。動きのまとまりを欠き、最後に手前を戻した点も割引きです。最終だけを見れば割引きが必要な内容ですが、1週前の動きは良好です。トータルで見れば、大きく評価を下げるほどではありません。
グリーンエナジー
1週前は戸崎騎手騎乗で、栗東CW3頭併せの内。先に仕掛けた相手に対し、こちらは少し反応を遅らせる形になりましたが、フォルテアンジェロよりしっかり追われて半馬身先着しました。浮遊感のあるフットワーク、大きな可動域、一完歩の大きさが目を引き、1週前だけを見ればこちらが上とも映る内容です。
最終は、皐月賞出走予定馬3頭併せの一番外。前受けする形から、直線で強引に手前を替えたことで走る気を削がれ、途中で自ら手前を戻して走るのをやめた点は割引きです。それでも、雄大な馬格から繰り出されるフットワークの浮遊感と可動域の広さは十分に魅力的。最終で少し粗さは見せましたが、馬のスケール感と素材の良さは十分に伝わる内容でした。雰囲気のある一頭です。
アクロフェイズ
1週前は栗東CWで3頭併せの内。大きく前を追走していたとはいえ、ややショートカット気味にコーナーを回りながら、最後まで相手に並びかけるところまでは至らず半馬身遅れました。馬体の厚みは十分ですが、走りはやや忙しなく、最後は自分から走りをやめたようにも映ります。そのぶん評価は少し割り引きました。
最終は栗東CWで併せ馬。軽めの内容でしたが、脚捌きは柔らかく、四肢の回転も実にスムーズです。ゴール前では、相手に前へ出られそうになったところからグッと脚を伸ばし、わずかながら勝負根性も見せました。1週前の物足りなさは残しますが、最終で気配はやや上向きました。大きくは見限れない一頭です。
パントルナイーフ
1週前は栗東CWで3歳未勝利馬との併せ馬。1馬身追走からアタマ差先着でしたが、鞍上が手綱を短く持ち、全体に少し抑え気味だったのが印象に残ります。仕上がり過ぎを避ける調整程度の内容にも見えますが、そう断定できるほどの動きでもなく、そのぶん評価は少し割り引きました。
最終は栗東CWで3頭併せの真ん中に入る、精神的負荷の高い内容です。外の馬の追い出しを合図にギアを上げ、こちらも1馬身先着しましたが、内の相手との比較ではやや見劣りました。ただ、直線入口で少し進路が狭くなる場面でも臆せず馬群を割れた点は好感です。脚元の力感も十分で、勝負根性を引き出すような内容でした。大きく評価を上げるほどではありませんが、精神面を含めて内容は悪くなく、現状の評価は維持できます。
マイナス評価とした馬たち
今年の皐月賞は、ステップレースを振り返っても稀に見るハイレベルな一戦です。この特別な一戦への敬意を込めて、今回はマイナス評価とした馬たちについても、人気順に全頭コメントします。
パステール
1週前は川田騎手騎乗で、栗東CW3頭併せの内。中のサウンドムーブに対し、直線を向いた時点で1馬身差から馬なりで並びかけ、最後に仕掛けてハナ差先着しました。内容自体は悪くありませんが、地面をなぞるような走りで脚元の力感は物足りず、そのぶん評価は割り引いています。
最終は栗東CWで単走追い。今回も走りに覇気は乏しく、肩ステッキにも反応し切れず、むしろ脚勢が鈍るような内容でした。1週前から大きな良化は見られず、強くは推しづらい仕上がりです。
アドマイヤクワッズ
1週前は坂井瑠騎手騎乗で、栗東CW3頭併せの中。G1馬を3馬身半追走し、直線ではめいっぱい追われて半馬身先着しました。ただ、相手の走り方も踏まえると内容はもうひとつで、動きには少し重さが残っていました。
最終は、その重さを解消したい場面でしたが、ポリトラックで調整程度の内容。大きく前を追う形だったとはいえ、外の3歳未勝利馬にやや手応えで見劣りし、促されてからの伸びにも鋭さを欠きました。フォーム自体は悪くありませんが、肝心の動きに鋭さがありません。上積みも乏しく、今回は割引きが必要です。
ライヒスアドラー
1週前は栗東CWで単走追い。頭が高く、推進力を上に逃がす走りになっていた点は割引き材料でした。
最終は皐月賞出走予定馬3頭による併せ馬の真ん中。序盤は外のグリーンエナジーを意識した走りで、内からフォルテアンジェロが迫ると、それに呼応するように脚を伸ばしています。途中で頭が高くなる場面はありましたが、これは走らせ過ぎないよう騎手が手綱を引いた影響でしょう。余力残しの内容とはいえ、推進力を上に逃がす完歩はまだ目立ちます。1週前から大きな良化までは感じられず、今回は評価を割り引きました。
アスクエジンバラ
1週前は栗東CWで単走追い。序盤から口向きが悪く、追われてからも手前をコロコロと替えながら、遊ぶような走りでした。無駄の少ない動きで、ステッキを抜いた直後の数完歩には見どころもありましたが、それも一瞬。全体としては集中力を欠く走りで、そのぶん評価を割り引いています。
最終は輸送を考慮し終い重点。手前を替える際のロスは比較的小さく、両手前で大きく崩れず走れる器用さはあるものの、G1でこの走りが通用するかとなると疑問が残ります。脚元はパワフルでフォームのバランスも良いものの、1週前同様に口向きの悪さは残っています。能力は認めつつも、今回は評価を割り引きます。
アルトラムス
1週前映像が確認できなかったのはこの馬だけでしたが、毎日杯から中2週での臨戦だけに、その影響もありそうです。輸送も控えており、強い負荷をかけづらい状況がうかがえます。最終追いの栗東坂路では格下相手にクビ差遅れ。最後に手前を戻した点も含め、決して余裕のある内容ではありません。雰囲気はある馬ですが、今回はまだ仕上がり切っていない印象です。
ロードフィレール
1週前は軽めの内容ながら、脚元の力感が薄く、評価しづらい内容でした。最終は栗東坂路で単走追い。助手騎乗だったとはいえ、前肢が開き気味のフォームで覇気も乏しく、左右のブレも大きく映ります。全体の比較でもどうしても見劣りし、たとえ逃げる形に持ち込めたとしても、全体比較で見劣りし、調教過程からは強く推しづらい内容でした。今回は割引きが必要です。
サウンドムーブ
1週前は栗東CWで3頭併せの中。内から迫るパステールに対し、追われて食い下がったものの、最後はわずかに交わされてハナ差遅れました。そのぶん相対評価では割り引いています。
最終は団野騎手騎乗で栗東CW3頭併せ。格下相手に気持ち良く先着したものの、四肢の伸びやかさはもうひとつで、動きの質が大きく上向いた印象まではありません。最終で大きな上積みは感じられず、今回は強くは推しづらい内容です。
ラージアンサンブル
1週前は栗東CWで3頭併せの外。先行して前受けする形から、後ろで懸命に追う相手を気にすることなく、自分のリズムで走れていました。クビの角度は良く、トモの回転も非常にスムーズです。
1週前の動きが良かっただけに、最終追い切りでさらに評価を引き上げたい一頭でしたが、そこからもうひと押しがありませんでした。むしろ内を走る相手の動きが目立ち、こちらはトモの回転こそ滑らかでも、ギアの入りがひと息で脚元の力感も見劣ります。1週前の良さを最終で活かし切れず、今回は評価を下げました。
今週開催のその他重賞レース
アンタレスS(G3)

福島牝馬S(G3)
土曜日の夜~日曜日の朝、公開予定。
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