《2026》京都記念【評価結果】レース回顧 ~スローを読み切った騎乗の真価~

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追い切り評価結果

(1〜3着は)【A】→【B+】→【B-】。
プラス評価とした【A】評価馬が1着。さらに【B+】評価馬が2着。3着まで【B】評価なら…とも思いましたが、概ね読みは噛み合った結果になりました。少しでも皆さまの馬券検討の参考になっていたのであれば、これほど嬉しいことはありません。

着順馬名評価人気
1ジューンテイクA6
2エリキングB+1
3エコロディノスB-3
4シェイクユアハートB-5
5サフィラB7
6リビアングラスB-8
7ヨーホーレイクB4
8ヘデントールB-2
9ドクタードリトル11
10マイネルクリソーラB10
11メイショウブレゲB-12
12バビットB9

パドック

優勝したジューンテイクは、パドック評価の3番手。さらに良く見えたのが、リビアングラスとバビットでした。残念ながらこの2頭は馬券に絡めませんでしたが、この3頭が序盤から前で隊列を固め、レースの流れを握っていました――胸が高まったのは、言うまでもありません。

https://twitter.com/jamielyeen/status/2022916391532449853

レース回顧

勝ち時計とペース

勝ち時計2:12.7は、やや遅め。過去10年の京都記念で「良馬場」だった年(4回)の勝ち時計の平均/中央値は、 2:12.1/2:11.5。今回は中央値・平均値より僅かに遅く、良馬場としては少し落ち着いた決着と言えます。

前半1000mは 61.8秒、後半1000mは 58.5秒。後半が前半より 3.3秒速い後傾ラップ。極端な「スローペース」でレースは行われました。

ペースを作ったのは、バビット(高杉吏麒騎手)。2F目の11.8で一度流れを作りつつ、3F目で13.2と息を入れて隊列を整える形。道中も大きく乱さず進め、ラスト4Fから 11.9-11.4-11.1-11.4 と早めのスパート。後続の脚を削ぎつつ、自身も逃げ残ることを目論んだ内容です。

回顧

このレースは、極端なスローペースの中で「前で運べる馬が優位」になりやすい条件でした。その中で勝ったジューンテイクは、位置取り・駆け引き・仕掛けどころのすべてが噛み合い、最も合理的な勝ち筋を選び切った内容でした。


勝ち馬:ジューンテイク(藤岡佑介騎手)

優勝したジューンテイク。藤岡佑介騎手は勝利ジョッキーインタビューで「今日は初めてぐらい、返し馬に行くときに“いいな”と思えた。その感覚通りに走ってくれたのが何よりうれしい」とコメントしています。追い切りの見立てどおり、状態は良かったのでしょう。

そして、2月28日で引退を発表している藤岡佑介騎手が見せたのは、考え抜かれたクールな騎乗でした。
大外枠から最序盤で前に付け、バビットが“大逃げ”ではなく“溜め逃げ”の馬であることを前提に、隊列が落ち着く局面でも無理に動かない。途中、外からエコロディノス(池添騎手)が来た場面もありましたが、そこで必要以上の抵抗を見せず、自分の競馬に徹する――その姿勢が相手の動きを止める要因にもなりました。

最後は、後ろが来るのを待たず、自ら一番馬場の良いところを選んで押し切り。上がり33.9秒でまとめ、これ以上ない形で勝ち切りました。
そして、ゴール後のガッツポーズ。あれは格好良かった。すべてが佑介騎手のプラン通りで、騎手時代を締め括る会心のレースだったのだろう――そんな熱が、あの瞬間から伝わってきました。


2着:エリキング

2着エリキングは、流石としか言いようがありません。直線を向いた時点で、ジューンテイクとは5馬身近い差。勝ち馬に上がり33.9秒の脚を使われては、物理的に届きませんでした。
ただ、前にいたドクタードリトルが思った以上に外へ膨れ、その煽りを受けた形でもあります。あれがなければ…と考えてしまうあたり、この馬はやはり強い。
一方で、後方一手の形になると今回のように展開に左右されやすいのも事実です。能力は疑いませんが、今後の課題として押さえておきたいところです。


3着:エコロディノス

3着エコロディノスは、ペースがぐっと落ちたところで池添騎手が手綱を引き、我慢させるアクションが目立ちました。意図は断定できませんが、ここで多少消耗した可能性を考えると、この3着は立派です。
安定して結果を残せるのは、この先行力と気性の素直さがあるからでしょう。まだ4歳。今後も重賞戦線で見る馬になるはずです。追い切りが良く、レースもさらに噛み合えば、勝ち負けまであった一頭だと思います。


4着:シェイクユアハート

4着シェイクユアハートは、追い切りで懸念していた斜行癖がレースでも表に出ました。この悪癖は将来性にも影響し得るポイントです。能力があるからこそ、今後も注視したい一頭です。

6着:リビアングラス

6着リビアングラスは、パドックを見る限り状態は良かったと思います。直線は内を突きましたが、馬場の良いところへ馬体を合わせて、相手と競り合う形で勝負根性を引き出せていれば、もう一つ着順を上げられた可能性もあったでしょう。田口貫太騎手にとっても、馬場読みを含めた良い経験になったはず。ここからの成長に期待したいです。


ペースメーカー:バビット(高杉吏麒騎手)

最後に、逃げたバビットというより高杉騎手について。この馬の特性を活かしたペースメイクは見事でした。結果には繋がりませんでしたが、今のバビットの能力をフルに引き出した騎乗だったのではないでしょうか。今後のこの騎手の騎乗にも注目したいです。

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