《2023》安田記念【1週前追い切り】調教評価

安田記念 追い切り 調教評価
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2023年6月4日(日)に東京競馬場で行われる『安田記念(G1)芝1600m(定量)』の1週前追い切り評価となります。

出走登録21頭中18頭の追い切り評価です。上位評価の馬は良く見えた順に記載しました。マイナス評価は馬名順に記載しています。

以下の3頭については、追い切り動画がありませんでした。

  • ジャスティンスカイ
  • ナミュール
  • レッドモンレーヴ
目次

A評価

もっともよく見えたのはイルーシヴパンサーです。岩田望騎手が騎乗し、リラックスしてキレ味満点の走り。ゴールに向かって加速し続けるラップを踏み、長く鋭い脚が使えています。ゴールを過ぎても衰えることのない脚色。状態はかなり良さそうです。

次点はシュネルマイスター。内をショートカットして回る相手に、大きく外を回して測ったようにゴール前で捕らえて併入です。ただゴール後は相手を大きく引き離しました。集中力の高い走りで脚元俊敏。気になったのは股下に僅かな発汗だけ。最高に近い仕上がりです。

B+評価

3番手はマテンロウオリオン。横山典騎手が騎乗し、いつにない活気でストライドのびやかです。併せた相手は古馬2勝クラスのスカイフォールでしたが、3馬身差を一瞬で詰め、そこから4馬身突き放す圧巻の内容です。直線は右手前一本の走りでしたが、手前を替えていれば、どれだけ伸びたか…。末恐ろしい走りです。

ソウルラッシュには松山騎手が騎乗しました。3頭併せの内。中の相手は古馬OPのボッケリーニでしたが、相手が仕掛けるのを待つ余裕あり。後から仕掛けてあっさり1馬身以上先着です。高いギアチェンジ性能を示す内容で、この馬らしい重心の低い走り。リラックスして走れている点も好感が持てます。

B評価

この組も良く見えた順に書いていきます。

セリフォスは、コーナーで制御されたことを嫌がりアタマを振る仕草。煩い一面を見せました。助手騎乗とは言え、折り合いを欠いた点は割引きです。これもあり、直線では、本来の背中を波打つ走りが見られませんでしたが、それでもスピード感は十分。併せた古馬OPのアラジンバローズに難なく2馬身半先着です。高い能力を感じます。最終追い切りで最注目の一頭です。ガイアフォースは、西村淳騎手が騎乗して栗東坂路で3歳1勝クラスのミルトプライムとの併せ馬。これを大きく追走から、めい一杯追って1馬身半千切る好内容。荒々しいフットワークで迫力十分です。

ここまでの2頭はプラス評価にしても良いくらいです。

ソングラインには戸崎騎手が騎乗しました。美浦南Wで3頭併せの真ん中でほぼ持ったままの状態から、力強く抜け出し内外の相手を圧倒です。ただ、四肢の回転の美しさは前走の方が上。この評価です。ナランフレグには丸田騎手が騎乗しました。フットワークに弾力性がありリズミカル。前肢の回転と後肢の蹴りの鋭さも十分です。しっかり前を向き集中した走りで、併せた外の相手(古馬3勝クラスのルージュリナージュ)を2馬身追走から1馬身先着です。ドルチェモアには坂井瑠騎手が騎乗し、ソダシとの併せ馬。外からソダシが迫ると右手前に戻してアタマ差先着です。ソダシが迫ると脚色を強め抜かせない勝負根性は評価できます。

インダストリアには戸崎騎手が騎乗しました。地に足ついたずっしりとしたフットワークで外2頭を圧倒です。好時計ですが通ったコースは馬場の3分どころ。時計だけの過剰な評価は禁物です。抜け出してからの伸びは少しもの足りません。 カフェファラオは美浦南Wで併せ馬。3頭併せの内で、前を大きく(5馬身半)追走してのものでしたが、追って追って外の2頭に追いつくのがやっとという内容。アタマが高いのはいつものことですが、やはり推進力が削がれています。着地の力感も横の比較でモノ足りませんが、下半身の動きは大きく俊敏です。オマケで据え置きました。

B-評価

ウインカーネリアンは、美浦南Wでの併せ馬。外で先行させており、本番でも先行することを示唆する内容です。直線右手前に替わってから動きはのびやかさを欠くもので一息に映りましたが、それでもラスト1Fは11.2秒。遠慮気味に走った古馬OPのバラジと併入です。光って見えるのは毛艶の良さと言うより汗。最終追い切りでの更なる上昇に期待です。ジャスティンカフェは、栗東坂路を単走でリラックスして駆けさせただけの内容です。安田翔伍厩舎の馬であるため水曜日の追い切りは軽め。軽めで余力十分だったとは言え、手前を替えることなく右手前一本で走った点は割引きで、クビの使い方も上手ではありません。

ジャックドールは、栗東CWでの併せ馬。通ったコースは馬場の4分どころです。仕掛けてからは伸びは流石で、外の相手(古馬3勝クラスのスパイラルノヴァ)に半馬身先着しましたが、手前は変わっておらず右手前のまま。馬自らハミをとる前進気勢が、まだ見られません。上昇途上という見立てです。ソダシには川田騎手が騎乗しました。ヴィクトリアマイルから中2週となる安田記念の1週前追い切り。ドルチェモアをいつでも交わせそうな手応えでしたが、ドルチェモアに抵抗されアタマ差遅れです。上から叩きつける力強いフットワークは健在も、直線における左手前時の走りでフワフワしてしまい、今一つ弾ききれませんでした。ドルチェモアに見劣る内容です。メイケイエールには池添騎手が騎乗しました。テンから気分よく走らせたため、折り合い欠くことはありませんでしたが、終いは疲れを見せ、0.5秒の失速です。

C評価

ダノンスコーピオンがM.デムーロ騎手との初コンビ。栗東坂路で併せ馬を行いましたが、手前替えのスムーズさを欠き、アタマの位置が安定しません。併せた3歳未勝利のノイアーアークを捕えることができず半馬身遅れ。ラスト1Fは失速です。迫力欠く内容で評価できません。

D評価

シャンパンカラーには内田博騎手が騎乗し、キャンターで流しただけ。内容が軽過ぎるため横の比較ができず評価不能です。

最終追い切りは必ずチェックしよう

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