2023年7月16日(日)に函館競馬場で行われる『函館記念(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アラタ 58.0 【B+】
函館W単走。馬なり⑥
クビの角度よくバランスの良いフットワーク。前肢でしっかり地面を掻き込んで走れている。
アルナシーム 55.0 【B】
函館芝併せ。馬なり⑦
鮫島克騎手が騎乗。相手を前に置き、後ろで我慢させながら。1週前と比べると折り合えていた点は好感が持てる。直線で手前を替えるとジワっと脚色を強め、馬なりのままスッとクビ差先着。強くは追っていないため時計は出ていないが、捌きは柔らかで、体もふっくら見せ肌艶良好。状態は良く映る。
追い切りからは、後ろから競馬することを示唆しています。折り合いが鍵になりそうです。【B】の中でも上位です。
イクスプロージョン 57.0 【B-】
函館W単走。馬なり⑩
2頭併せの外。1週前に早い時計を出し、しっかりとした負荷をかけていた為、この最終追い切りは軽め。1週前同様、肩の出が悪く、手前替えも出来ていない。評価は割引いた。
1週前は好時計ですが先行した状態から古馬3勝クラスのアップデートにアタマ差遅れ。動きも一息です。今一つ上向いてこない。そんな印象です。
キングオブドラゴン 56.0 【B-】
函館芝併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの内。外を5馬身追走から半馬身遅れ。アタマが高いのはいつものことだが、不器用なコーナーリングと直線で手前を替えれられなかった点は気になるところ。評価は迷ったが割り引いた。
併せた相手は、同レースに出走予定のユニコーンライオンです。
スカーフェイス 57.0 【B】
函館芝併せ。G前軽仕掛け⑥
2頭併せの内。外を3馬身追走から、直線で軽く仕掛けるも、馬なりのままの相手に差を詰めるどころか逆に突き放されてしまう。ただ肌艶良く体をふっくらみせており気配は悪くない。一つオマケして評価は据え置いた。
併せた相手は、函館2歳Sに出走予定のロータスワンドです。
テーオーシリウス 55.0 【C】
函館W単走。馬なり⑦
藤岡祐騎手が騎乗。大きなフットワークではあるものの終始舌を出し集中力欠く走り。直線半ばでソラを使い脚元が緩んだ点も割引き。それもあってか、最後は走りのリズムが乱れていた。追い切りからは評価できない。
ドーブネ 57.0 【B】
函館W単走。馬なり⑨
クビを前に突き出し前傾姿勢で走る馬。急坂は好ましくないが函館コースの起伏であればこなしそう。見かけによらずコーナーリングも上手い。ただ終いにかけて脚力が緩んだ点は割引き。一つ評価を下げた。
ハヤヤッコ 58.5 【B-】
函館W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。一度は相手の前に出るも、さして動けていない相手に差し返され気味に併入という内容。この馬の持ち味である迫力がもの足りない。
併せた相手は古馬OPのボスジラです。1週前のCWは、七夕賞5着のレッドランメルトに1馬身遅れ。馬力があり最終週の洋芝コースは合いそうですが、この内容では評価できません。ハンデもきつく思えます。
ブローザホーン 55.0 【B-】
函館芝併せ。馬なり⑥
岩田康騎手が騎乗。2頭併せの内。前を追走からショートカット気味に内を回し相手に並び掛けるも、そこから無理はさせずに相手にやや手応え見劣るカタチで併入。発汗が目立ち動きの伸びやかさ欠く走り。手前も替えることができていない。
外の相手は同レースに出走予定のフォワードアゲンです。時計は出ているように映りますが、函館は自動計測ではありません。最後の脚色はフォワードアゲンの方が上です。
マイネルウィルトス 57.0 【B+】
函館W単走。馬なり⑨
丹内騎手が騎乗。最終追いはやや手控えた内容も、前肢をピンと伸ばし大きく前に着地させるのびやかな走り。脚元の力感と活気も十分。既に7歳となったが、動きはフレッシュ。高く評価したい。
1週前も函館Wコースの一番深いところを回し活気十分の内容です。繋靱帯炎で1年ぶりの復帰戦ですが状態は良さそうです。
ヤマニンサルバム 56.0 【B】
函館芝単走。G前強め⑦
横山和生騎手が騎乗。集中し地に足ついたフットワーク。四肢をめい一杯広げ大きく走れている。
【B】の中では最上位です。
ユニコーンライオン 59.0 【A】
函館芝併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの外。気分良さそうにリズミカルなフットワーク。それでいて脚元はずっしりしておりパワフル。前後左右のバランスが良く、弾力性も十分。高く評価したい。
内の相手は、同レースに出走予定のキングオブドラゴンです。59㎏のハンデがどうかだけ。ハンデキャパーやりおるなという感じです。
ルビーカサブランカ 56.0 【B+】
函館芝単走。馬なり⑥
吉田隼騎手が騎乗。表記は単走も、実際は併せ馬。前で併せ馬をしている2頭の後ろで我慢させ、直線でスッと内に切り替え、終いにかけて脚色を増す走り。しっかり地面を掴んで走れている。プラスに評価したい。
ローシャムパーク 56.0 【B-】
函館芝併せ。G前軽仕掛け⑦
ルメール騎手が騎乗。序盤はフワフワした走り。直線向いて気持ちが入るも、外でラクに走る相手に対して、仕掛けて何とか併入という内容。洋芝が合わないのだろうか。推進力が少しもの足りない。
併せた相手は、古馬2勝クラスのハウゼです。
ローゼライト 52.0 【B-】
函館W単走。馬なり⑥
胴が詰まった短距離向きの馬体。ただトモはふっくらみせ四肢の回転なめらか。残念なのはクビを上の方で振っており前への推進力を削ぐ走りとなっていた点。評価は割り引いた。
ロングラン 55.0 【B】
美浦南W単走。馬なり④
水曜追いの全頭が函館入りしての最終調整を行う中、この馬だけが美浦南Wでの最終追い切り。最終追いは輸送を考慮して軽めの内容。1週前は口から泡を吹いていたものの、背中が安定し一完歩ごとの推進力十分。評価は据え置いた。
出走が叶わなかった馬たち
スタッドリー 56.0 【B-】
函館W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を5馬身追走から半馬身先着という内容。馬体はパワフルも、クビの振り方が悪く推進力を上に逃がす走り。評価できない。
併せた相手は、古馬1勝クラスのフォーサイドナインです。1週前のCWもクビの可動域が狭くチョコマカした動き。見栄えの悪い内容です。
フォワードアゲン 54.0 【B-】
函館芝併せ。馬なり⑦
黛騎手が騎乗。2頭併せの外。四肢の可動域は狭く、ピッチ走法で走る馬。直線向いてから綺麗に手前を替えるも、走りづらかったのか、手前変換後は口が開き、右手前に戻した点は割引き。毛艶はピカピカで序盤の雰囲気まずまずも評価しづらい。
内の相手は同レースに出走予定のブローザホーンです。
レインフロムヘヴン 55.0 【B-】
函館W併せ。G前追う⑨
アタマが高いのはいつものこととは言え割引き。ただコーナーでのスピード感は十分で適度な気合いを示して走れている。とは言え、格下相手に先行した状態から1馬身遅れ。評価は割り引いた。
併せた相手は、古馬1勝クラスのグランプレジール。1週前追い切りもアタマが高く推進力一息です。