2021年11月14日(日)阪神競馬場で行われる『エリザベス女王杯(G1)芝2200m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は17頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アカイイト 56.0 【C】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。手前替えを試みるも上手く手前が替えられない。体幹も弱く走りの軸が安定しない。ラスト1Fから鞍上がステッキを抜き肩を叩いて軽く仕掛けるも、反応するどころか0.5秒の失速。評価できない。
【1週前追い切り B-】
全体時計は51.8秒とそこそこ時計は出していますが、1週前同様の失速ラップは評価できません。
アカイトリノムスメ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。内の相手は古馬1勝クラスのミッキーパンチ。これを2馬身追走しながら、ゆったりとコーナーを回ってくる。毎度のことだが、脚元の力感は薄く素軽い走り。直線では馬なりのままの相手にアタマ差出られるも、さしたる抵抗を見せる事なくそのまま僅かに遅れた。評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
秋華賞時の最終追い切りでも、僅かに遅れを取りマイナス評価としましたが、それでも優勝。この馬はこれで良いのかも知れません。ただ追い切りからは評価しづらい馬です。
イズジョーノキセキ 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。外の相手は古馬3勝クラスのサンライズノート。これを2馬身追走から直線早々と捉えて追う相手を尻目に、ラクラクと1馬身先着という好内容。四肢の可動域は広くないものの、とてもキビキビと動けている。7Fと長めを追ってしっかりと負荷をかけた点も好感。終いもう少しキレてくれると良いのだが…。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
ただ、この人気ならかなり気になる1頭です。当日のパドック気配は要注意の1頭です。
ウインキートス 56.0 【A】
美浦南W単走。馬なり⑧
変わらずやや重心高めも走りでアタマの位置が安定しない点は割引きも、それを凌駕するような弾力性ある走りで、推進力も十分。トモに厚みが増し、クビと前脚を上手に使ってこの走りを実現している。充実期。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
ウインマリリン 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑧
中間に右肘が腫れ、発熱したというニュースがあり。1週前追い切りは、元気なく相手に1馬身遅れ。かなり心配していたが、最終追い切りでは、前脚を高々と上げ、この馬らしい滞空時間の長いダイナミックな走り。1週前と比べるとだいぶと良く見えた。最終追い切りの動きだけを見ていると、プラス評価でも良いくらいだが…。ただ1週前の動きはこの馬本来のものではない。順調さを欠いていることは間違いないだろう。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
追い切り映像でも右肘の滑液嚢が膨らんでいるのが分かるほど。最終追い切りの動きを見る限り、痛みを感じているようには思えなかったが、鎮静剤でも打っているのだろうか。人間に置き換えると普通に痛みを覚えるレベルだとは思うのだが…。この辺り獣医ではないため素人の憶測に過ぎない無いので悪しからず。
クラヴェル 56.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑤
3頭併せの内。前を3馬身追走し直線半ばで馬なりで追い付くと、そのまま追う外の2頭に対して馬なりで併入。折り合いに専念する内容ではあったが、追えば弾けそうな雰囲気あり。直線でスーッと外に2頭に並び掛ける時の脚色は鋭く、この動きをみる限り、かなり状態は良さそう。高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
コトブキテティス 56.0 【B+】
美浦南W併せ。G前軽く促す③
2頭併せの内。外の相手は2歳未勝利馬のハピネスガッサン。これを4,5馬身は追走していただろうか。コーナーで差を詰め、直線向いて並び掛ける。一時は前に出られるも、軽く促し最後に僅かに交わた。動きに派手さはないが、きっちり折り合い、軽やかな走り。四肢も大きく広げて走れている。能力はさておき状態面は良さそう。1週前も良く見えた。プラスに評価してみたい。
【1週前追い入り A】
大外枠ですが無欲で前が潰れる展開になるならチャンスはあると思います。パドック気配にも注意したいと思います。
シャムロックヒル 56.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
1週前に早い時計を出しており、最終追い切りは軽めの調整。軽めだったとは言え、集中してキビキビとした走り。地面を撫でるような走りで走りの力感は薄いも、この馬なりに四肢を大きく広げて身体全身を使って走れている。
【1週前追い切り B+】
ステラリア 54.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑨
2頭併せの内。併せた相手は古馬2勝クラスのレヴェッツァ。これを4馬身ほど追走し、コーナー深く回ってくる。抑えきれんばかりの手応え。直線向いて手綱を開放すると難なく相手に並び掛ける。そこから相手も頑張り、最後は併入。ただ相手は仕掛けて、こちらは馬なり。思った以上の弾け方はみせず評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ソフトフルート 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの内。外は古馬1勝クラスのギブンアソート。これを1馬身追走しコーナー深く回ってくる。ピッチ走法の馬で四肢の可動域はそれほど広くない。右手前で長く引っ張り、相手が追い付いてきたところで左手前に替わると、そこから伸びて1馬身半先着という好内容。見た目は派手だが、走りの内容は及第点。この評価となる。
【1週前追い切り B】
デゼル 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを登坂。内の相手はマカヒキ。低い姿勢を保ち体幹しっかりの好フォーム。右手前で引っ張りラスト1F直前で左手前に替わり、そこからめい一杯追われて、マカヒキに首差先着という内容。1週前のコース追いではかなり良く見えた1頭で評価を据え置くか迷ったが、ラスト1Fでの0.5秒失速は、やはり評価しづらい。評価は割引いた。
【1週前追い切り B+】
テルツェット 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑩
時計は遅く輸送を考慮しての軽めの追い切り内容。とは言え、コーナーの一番深いところを回り、しっかりとした負荷はかかっている。クッションの効いた走りで弾力性十分。それほど馬体の大きくない馬だが、馬体をふっくら見せており好気配。1週前もさほど強い内容を消化しておらず、評価が難しい。評価は据え置くも、状態は悪くなさそうに思える。
【1週前追い切り B】
ムジカ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。G直前追う。
ラチ沿いを登坂。アタマの位置が高くクビを上手に使えていない走りも、チップを高々と蹴り上げ脚元の力感は十分。毛艶もよく活気も十分。ただ、ゴール直前で少し疲れて、追われて何とか加速ラップを維持するといった余力感じない内容。評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
ランブリングアレー 56.0 【A】
栗東CW単走。馬なり④
4F追い。1週前にしっかり追って好時計を出し、最終追い切りは短い距離でサラリというイメージだったのだろうが、伸び伸びとスピード感ある走り。馬なりで早い時計が出ていた。よほど調子が良いのだろう。とても良い具合に仕上がった印象。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
リュヌルージュ 56.0 【B-】
栗東芝併せ。G前仕掛け③
2頭併せの外。内は2歳新馬のゼンノウィーク。これに1馬身先行したカタチで直線へ。何か力んだような走りでクビを真っ直ぐ振れておらず、相手に前に出られそうになり、手前を戻した点は割引き。活気十分にパワフルに走れてはいるが…。この評価とした。
【1週前追い切り C】
レイパパレ 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを走る古馬OPライトウォーリアを1馬身追走し、坂路に入ってくる。カッコ良く手前を替えると、ラスト1Fからのルメールの仕掛けにも反応し、併せた相手に1馬身先着。苦しくなった際、アタマの位置を手前脚とは逆の前脚の上に置くフォームになっていたが、許容範囲か。ただラスト1Fで僅かながらも失速ラップとなっていた点は気になるところ。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
距離に不安があると言われる中、2週続けての坂路追いこれがどう出るかでしょうか。
ロザムール 56.0 【C】
美浦南W単走。G前仕掛け⑩
アタマが高くクビの可動域も狭いため、本来前に推進していかない走りなのだが、コースの一番深いところをスピード感十分に回ってくる。時計も上々。脚力が強いのだろう。ただ首筋に発汗が見られ、走りに余力感じない内容で評価できない。
【1週前追い切り C】
今週開催のその他重賞レース
今週は、筆者の時間が確保できずエリザベス女王杯のみとなります。ご了承ください。