2021年8月22日(日)に小倉競馬場で行われる『北九州記念(G3)芝1200m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた16頭の追い切り評価となります。
- ボンボヤージ
- メイショウメイケイ
アウィルアウェイ 55.5 【B-】
栗東坂路単走。G前軽促す。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。相変わらず独特の走り方。前脚が真っ直ぐ前に出ず、前から見るとハの字のよう。手前を何度か替えようとするもスムーズに替わらなかった点は割引。推進力も上に逃げる走法となっており評価しづらい。
ハイペース戦においては常に警戒すべき1頭。小倉1200mはコース形態上ハイペースになりやすく、舞台適正はかなり高そう。パドック良ければ拾いたいと思います。
アスコルターレ 52.0 【B-】
栗東CW単走。強め⑦
普段坂路で最終調整を行う馬が、CWでの調整に替えてきたのは、小倉に対応するためだろうか。ただ、コーナー途中で手前を替えるなど、走りがまだ幼い。小倉のスパイラルカーブに対応できなさそう。またクビの出も物足りず、推進力をある走りが出来ていない。元々小柄な馬でトモのボリュームの薄さを気になるところ。評価しづらい。
ファルコンS、葵Sで【A】評価している馬で、この馬にとってこの外目の枠は良さそうです。ここで走っても何も驚きませんが、今回は割り引きたいと考えています。
エングレーバー 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。右手前1本の走りではあったが、クビでリズムを取りながら活気十分の走り。アタマは上がり過ぎず、フォームも安定。ラスト1Fで左肩をポンと叩くと、素早く反応し12.0秒。まだまだ余力十分の内容。好調だろう。高く評価したい。
動きを見て買いたいと思った1頭ですが、問題は枠。モズスーパーフレア、ジャンダルム、ボンセルヴィーソなどの先行馬もかなり良く見えたたため、前が簡単には止まらず馬群を捌けるかどうか…。外目の枠の方が良かったのが正直なところですが、最も良く見えたため【A】評価とします。
コンパウンダー 53.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中をキビキビと登坂。小気味良いフットワークで活気十分も、終始舌を出していたのは気になるところ。この日の坂路馬場は不良。これを考慮すると全体時計51.5秒は優秀だが、ラスト1Fで疲れて1.1秒の減速で12.9秒は評価しづらい。
疲れた際、手前を替えなかった点も割引です。
シゲルピンクルビー 52.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。クビを大きく振って活気は十分。やや推進力を上に逃す走りでフォームの安定性に欠ける点は割引も、適度な荒々しさがあり活気十分。左前脚の白斑が目立つこともあり、手前脚が分かりづらい馬。両前脚の着地タイミングが同時に近いこともあるのだろう。少し適切な表現ではないかも知れないが、4輪駆動的な走り。力のいる馬場は歓迎の口だろう。評価は据え置いた。
ジャンダルム 57.5 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
ラスト1Fを切ってからの映像だったが、手前をカチッと替え、馬なりのまま楽々と体幹しっかりの安定したフォームで登坂。余力十分の内容で、状態面は全く問題なさそう。高く評価したい。
水曜日にこの記事を書いていたら、この馬にも【A】評価を付けたかも知れません。1番人気は予想外で、この人気ならこの馬からは入りたくないという個人的な気持ちも含めて、評価を一つ落としました。ただ動きはよく、モズスーパーフレアを見ながら前目で競馬を進め、最後に交わし切るイメージの持てる内容でした。
ノーワン 53.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を登坂。鞍上が手前を替えさせようと右手綱を引くも、馬はそれを拒み、手前を替えることなく右手前1本で登坂した点は割引。馬体もこじんまりと小さく見える。当日の馬体重には注意したい。
ファストフォース 55.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。大きなフットワーク。馬なりでジワジワと相手を圧倒。追って差を詰めようとする相手に対して、肩ムチ一発で、スッと1馬身半突き放す好内容。際立つ動きではないものの、しっかり肩ムチに反応できていた点は評価したい。
トビの大きい馬で揉まれないで走れるかがポイントかも知れません。今回は同型多く、前走から+3㎏増。これは考慮したいところです。
ファンタジステラ 54.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
馬場のやや植え込み側を登坂。序盤はラチ側を走る相手と馬体を離したカタチの併せ馬。相手が徐々に植え込み側に寄せて来た際、怯むほどではないものの、右に逸れた点は割引。また頭の位置が体の真ん中に置けず、手前脚の逆側に置くフォームも見栄えしない。評価は割引いた。
ラスト1Fの0.1秒の減速は、コースロスを手前替えによるものでさほど気にしなくで良さそうです。
ボンセルヴィーソ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。 G前強め。
馬場のラチ沿いを登坂。赤と白の染め分け帽。鞍上は競馬学校の生徒。上半身はやや上ずった走りになっているように見えるも、踏んだラップが素晴らしく、この日の馬場を考えるとラスト2F 24.6-11.9秒は優秀。重たい馬場への適性を感じる。最後の1Fは鞍上が肩ムチなどを使い馬を鼓舞。馬はそれに応えて最後までシッカリと駆けた。手前を替えなかった点も割引きも、綺麗な加速ラップは踏めている。高く評価したい。
この馬はなぜいつも人気ないのでしょうか…。テンに早い馬も多いですが、状態面は良さそうで、好枠活かして頑張って欲しいです。
メイショウカリン 51.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラスト1Fからの映像。右手前1本での走りであったが、馬なりでゴールに向けて加速度合いを増す加速ラップが踏めている点は評価すべきところ。グンと伸びる感じはないものの、集中して一定のリズムで駆けることができている。
ハンデの51㎏はかなり魅力。穴はこの馬かも知れません。
メイショウキョウジ 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。残り350mあたりスムーズに手前を替えて、身体全身を使いリズミカルに登坂。最後は少し苦しくなり顔が右を向いた点は割引き。マイナス評価とするか迷ったが、軽く仕掛けられて加速ラップを維持したため、評価は据え置いた。
モズスーパーフレア 56.5 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を迫力十分の走り。脚の回転の鋭さが他馬とは全く異なる。少し格の違う動き。最後は少しフッと脚色を緩めたため、ラスト1Fは0.7秒失速していたが、これが気にならないほどの活気と迫力。【A】評価とするか迷ったが、ラスト1Fの失速分を割り引き、この評価とした。
単勝オッズを見ると、4番人気ですか…。牡牝の斤量差を考えると実質トップハンデですが、この単勝オッズはかなり魅力に思えます。
ヨカヨカ 51.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。まだ体幹がしっかりせず、右に左にヨレながら登坂した点は大きく割引。走りがまだ幼い。ただ、全体時計と踏んだラップは優秀で、クビを使って活気十分に走れている。
1週前追い切り動画もありましたが、まだ走りの軸が安定していません。51㎏のハンデが魅力とは言え、モズスーパーフレアより人気しているのには少し驚きました。この人気であれば割り引いて考えたいと思います。
レッドアンシェル 58.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
周りにいる馬が馬の多い時間帯での追い切り。馬場の真ん中ややラチ側を登坂。ヨカヨカの後に見たこともあり、走りの軸の安定性はさすが。真っ直ぐ集中して走ることができている。表記は単走であったが、実際はラチ側を走る相手との併せ馬のような感じになっており、懸命に追う相手に対して、完全馬なりで1馬身先着の好内容。評価は据え置くも、プラス評価とするか迷った1頭。
ロジクライ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
この馬としては軽めの追い切り内容。アタマの高い走法はいつものことだが、この馬特有の走りの迫力が影を潜めている。裏を返せばリラックスして走れているとプラスに捉えることもできるが、やはり走りに往年の迫力を感じず、評価しづらい。