追い切り評価の結果はいかに?
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた14頭に評価を付け高評価としたのは4頭。
【B+】としたタイムトゥヘブンが馬券内も人気馬も、人気薄の3着馬は【映像なし】。イマイチ参考にならなかったかも知れない。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | バスラットレオン | B | 2 |
2 | タイムトゥヘヴン | B+ | 3 |
3 | シティレインボー | - | 11 |
4 | ヴィジュネル | B | 8 |
5 | シュバルツカイザー | B | 10 |
6 | ゴールドチャリス | B- | 15 |
7 | ワザモノ | B- | 9 |
8 | ロンギングパース | B- | 14 |
9 | スパークル | B | 6 |
10 | ブルーシンフォニー | B- | 12 |
11 | ドゥラモンド | B+ | 5 |
12 | トーセンウォーリア | B | 16 |
13 | ワーズワース | - | 7 |
14 | ゲンパチミーティア | A | 13 |
15 | アヴェラーレ | B+ | 1 |
16 | サトノブラーヴ | B- | 4 |
レース回顧
勝ち時計1:33.1は早い。以下からも十分に早いと言えよう。
- 過去10年で1:32秒台の決着は1度もないこと
- 過去10年で昨年のロフトシュトローム(1:33.0秒)に次ぐ時計であること
- 過去10年の平均勝ち時計(良馬場のみ)が1:33.8秒であること
ペースは、前半800mが46.7秒、後半800mが46.4秒。前後半差の少ないミドルペースでレースが行われた。
なお、前半1000m通過は58.5秒。
このペースを作ったのは、バスラットレオン(藤岡祐)であった。
パドック
この日はパドックをリアルタイムで見れなかった。後追いでパドックをみた感想は以下のとおり。
もっとも良くみえたのは、14.スパークル。スラッとした好馬体で顔つきも精悍。トモの踏み込みがとてもしっかりしていた。今回は9着であったがこういう馬は今後走ってくるケースが多い。注目しておきたい。
パドックからの次走注目馬:スパークル
次点は、15.タイムトゥヘヴン。トモのボリュームは幾分物足りないものの、可動域広い歩様で大きく柔らかく動けていた。1.トーセンウォーリアもバランスの良い好歩様。もう1頭あげるなら3.アヴェラーレになっていただろうか。
勝ったバスラットレオンは腹袋がボテッとしており、完歩小さめのピッチの早い歩様。アタマも下げて正直見栄えはしなかった。3着シティレインボーはゼッケン下の発汗激しく、パドックから拾うことは難しい。レース本番でも思い切りかかっていたサトノブラーヴはパドックでもかなり入れ込んでいた。
総評
バスラットレオンがスピードの違いでハナに立つと、そのまま後続に影を踏ませることなく5馬身突き放しての快勝。1頭能力の違いを見せた。ラスト2F目(中山コースの4角~直線向くあたり)で見せたギアチェンジ性能が高く、中山コース適性がもの凄く高そうで、直線の長いコースよりかは小回りコースの方が良さそうだ。
2着タイムトゥヘヴンは終始外々(内から5頭分外)を回っての2着。バスラットレオンを除いて考えると、強い競馬はしていたが、この馬自身の走破時計は1:34.0秒であり通ったコースを考慮すると例年並みの時計。そこまで高く評価はできない。
3着シティレインボーは、1枠2番の好枠から最序盤で逃げたバスラットレオンの直後2番手のINを追走。そこそこ早いペースであったにも関わらず、この馬は道中かかり気味。もし、ピタリと折り合うことができてれば2着はあったかも知れない。また、バスラットレオンが作った早めの淀みない流れもこの馬が好走できた要因の一つだろう。ラスト2F目~1F目でグンとバスラットレオンがペースアップした際に行けなかったことから急激なギアチェンジ性能は持ち合わせおらず、ワンペースでバテることなく走るのが得意なスタミナタイプの馬なのかも知れない。
枠順・能力を考えると過少評価されていた馬の1頭だったが、恐らく調子も良かったのだろう。追い切りから、シティレインボーのような人気薄の激走馬を拾いたいわけで、ぜひ調教動画はアップして欲しい。
筆者本命であったゲンパチミーティアは、想定どおり前目のポジションを取ることができたが、掛かりながら上がってきたサトノブラーヴに取りたかったポジションを奪われ、外目を追走したのが痛かった。ただ、バスラットレオンが刻んだペースは厳しく、この馬の現時点の能力では追走するのが精一杯だった。
バスラットレオンを押しのけ、1番人気となっていたアヴェラーレは、スタートで行き脚付かず後方4番手からの競馬。最後の直線では、一瞬グンと伸び高いギアチェンジ性能を見せたものの、前が詰まり坂下でブレーキを踏むことに。これでジ・エンド。最後はルメール騎手も追わずの15着。大きな不利があった点は記載しておきたい。仮に前が空いていたとしても、馬券内に食い込めたかは微妙なところではあるが、これで大きく馬柱が汚れたことも事実。追い切りで良い動きをみせていた1頭であり能力は高いとみており、こういう馬は次走狙い馬となる。
次走注目馬:アヴェラーレ(直線の長いコースの方で狙いたい)