2021年1月24日(日)に中山競馬場で行われる『AJCC(G2)芝2200m(別定)』の1週前追い切り評価となります。
1週前追い切り動画で確認できた9頭の追い切り評価となります。
アリストテレス 【B】
栗東CW併せ。G前軽く促す⑧
2頭併せの内。1馬身追走から直線へ。外の相手をムリに交わそうとすることなく自然な形で並び掛けると、強めに追った相手に3/4馬身遅れという内容。低い姿勢でトモのバネ感はある一方、前脚の伸びやかさは物足りない。あのコントレイルに迫る脚を見せた菊花賞時の追い切りも同じような動きをしており、今回も問題ないのかもしれない。最終追い切りでしっかり追ってくるものと思われる。評価は据え置いた。
ウインマリリン 【B】
美浦南W併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。前を1馬身半追走から相手より深くコーナーを回り、直線では相手の内に入り、強めに追って1馬身先着という内容。前脚を高く上げ、後肢で地面をしっかりと蹴って走れている。活気も十分。もう一段ピリッとしそうな気配はある。最終追い切りに期待したい。
ヴェルトライゼンデ 【B+】
栗東CW併せ。G前一杯⑦
2頭併せの内。前を5馬身追走し、直線強めに追って1馬身先着という内容。コーナーを少しショートカット気味に回ったとは言え評価できる。特に相手を射程圏に捕らえてからギアが一段を上げ、交わし去った動きは迫力十分。アタマは少し高めも前脚をしっかり前に投げ出し、四肢の可動域十分に走れている。抜け出してから鞍上の肩ステッキ1発に対する反応がなく突き放すことができなかった点は気になるところだが…。とは言え十分好調だろう。評価したい。
サンアップルトン 【B-】
美浦南W併せ。G前強め⑤
3頭併せの内。前を2馬身追走から、直線は馬場の真ん中に入り並び掛ける。スムーズに手前を替えて一旦クビ差抜け出すも、そこから中の相手に強めに追われ追い付かれてしまう。鞍上が強烈な尻ムチ3発を入れるも、そこからは相手に抵抗する気力なく、最後は僅かに交わされゴールした。アタマが高めでクビの可動域も狭い、動きの伸びやかさもなく時計も平凡。評価しづらい。
ジナンボー 【B】
美浦南W併せ。G前強め⑤
2頭併せの内。1馬身追走からコーナーで並び、馬体を併せて直線へ。直線強めに仕掛けてクビ差前に出るも、その後は緩めて、あとから仕掛けた外の相手に僅かに交わされゴールした。最後に交わされたのは緩めたためで、さほど気にすることはなさそう。時計は平凡で動きに伸びやかさはないものの、仕掛けてからの反応は悪くなく、1完歩1完歩力強くは走れている。マイナス評価と迷ったが、評価は据え置いた。
ジャコマル 【C】
栗東CW併せ。⑦
2頭併せの外。2馬身先行から直線へ。直線半ばで相手に並ばれると、強めに追った相手に1馬身突き放されるという内容。こちらは終始馬なりだったとは言え、相手に突き放された際、闘志が削がれてしまい脚色が緩んだ点は大きく割り引き。クビ・脚の可動域は狭く脚元も非力。最後の最後に強めの肩ステッキを1発入れられたがさしたる反応はなかった。
タガノディアマンテ 【B】
栗東CW単走。G前強め⑤
キレる脚はないものの、折り合いに課題のない馬で鞍上の指示でスムーズにギアチェンジできる能力は評価できる。実際に直線半ばで鞍上が右尻に1発ムチを入れると素早く反応し、早い脚ではないものの12秒台後半のラップを脚色衰える気配なく刻んでいた。四肢の可動域は広くないものの、ブレの少ない安定したフォームでキビキビと走れいている。
ベストアプローチ 【A】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑦
3頭併せの中。直線向いて外の相手に対して1馬身先行した状態。そこから外の相手が勢いよく並び掛けてくる。交わされてしまいそうな勢いであったが、馬自らが脚色を強め簡単に抜かせなかった点は高く評価できる。その後は鞍上に軽く促され、内に1馬身半。外に半馬身先着した。重厚感たっぷりにストライド走法で走る馬。リラックスしてとても伸びやかに動けている。前走アルゼンチン共和国杯時の追い切りでも良く見えたが、今回も良く見える。最終追い切りではもう一段ギアを上げてきそうである。楽しみにしたい。
モズベッロ 【C】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑥
2頭併せの内。1馬身追走から直線へ。重そうな鞍上を背に直線仕掛けるも、馬なりの相手との着差が縮らない。外の相手が振り返り「来ないなら行くぞ」という感じで軽く仕掛けると、更に差を広げられてゴール。動きはスローで脚元も非力。相手と並んでから手前を戻した点も割り引き。評価できない。
最終追い切りの動きは必ずチェックしよう
出走登録17頭中、追い切り動画で確認できた16頭の最終追い切り評価記事となります。
同週開催のその他重賞レース
東海S(G2)
ハヤヤッコ 【B】
栗東CW併せ。G前強め③
2頭併せの外。コーナーから馬体を併せ直線へ。馬なりのままの内の相手にジワジワと遅れを取り出し、堪らず追い出しを開始。肩ステッキ1発入れて気合いを付けて強めに追って馬なりのままの相手に追い付き併入という内容。前脚の捌きはかためも、後肢はしっかりと地面を蹴ってパワフルに走れている。時計は良く見えるが通ったコースを考えると過大評価は禁物。評価は据え置いた。