追い切り評価結果
(1〜3着は)【映像なし】→【C】→【A】。9番人気の【A】評価馬が馬券内、3番人気・4番人気の【C】評価馬は馬券外と、読みは一部当たった。ただ1着は映像なし、2着は【C】評価。歯がゆさの残る結果だ。回顧していく。
| 着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 1 | フィオライア | - | 16 |
| 2 | レイピア | C | 6 |
| 3 | ヤマニンアルリフラ | A | 9 |
| 4 | カルプスペルシュ | B | 2 |
| 5 | ヤブサメ | C | 3 |
| 6 | アブキールベイ | B+ | 10 |
| 7 | イコサン | B | 12 |
| 8 | エーティーマクフィ | C | 4 |
| 9 | ロードフォアエース | B- | 1 |
| 10 | ナムラアトム | B | 11 |
| 11 | エイシンフェンサー | B | 5 |
| 12 | ビッグシーザー | B | 7 |
| 13 | アルテヴェローチェ | B- | 15 |
| 14 | ウインアイオライト | B- | 13 |
| 15 | ダノンマッキンリー | B | 8 |
| 16 | オタルエバー | - | 17 |
| 17 | エコロレジーナ | B+ | 14 |
| 18 | カリボール | - | 18 |
パドック
パドックで良く見えた上位4頭は、12番人気・2番人気・9番人気・10番人気の4頭。いずれも勝ち馬から0.3秒差以内で、着差は僅かです。大枠の見立ては概ね悪くなかったと言えるでしょう。
レース回顧
勝ち時計とペース
勝ち時計1:08.0は普通。良馬場に限った過去10年の勝ち時計は平均/中央値は、1:08.1/1.08.2。普通と言えよう。
前半3Fは34.5秒、後半3Fは33.5秒。後半が前半より1.0秒速い後傾で、スローの流れ。
レースを引っ張ったのはフィオライア(太宰)。前を飛ばして消耗させる形ではなく、隊列を落ち着かせて後半で踏む展開になったと言えるでしょう。
回顧
逃げた馬が、最も走りやすい条件が揃った日
結論から書きます。
勝ったのは 14.フィオライア。テンの速さを生かしてハナに立ち、レースの輪郭を早い段階で決めました。
シルクロードSのような短距離ハンデ戦は、まずここです。
「誰が主導権を握るのか」。
ここを外すと、その先の予想が噛み合いにくくなります。
本来、手順はシンプルです。
近走の入り(テン1F、2F)を確認し、次に枠の並び。
この時期の京都は内が荒れやすく、外が相対的に綺麗な日もある。
最後に斤量。主張し切れるかどうか。
──この条件が揃うと、逃げる馬の輪郭が浮かび上がってきます。
今回は、その答えがフィオライアでした。
しかもペースはスロー。
ラップは 前半34.5-後半33.5(差+1.0秒)。前半で落ち着き、後半で踏む形です。
逃げ馬にとっては、非常に運びやすい流れだったと言えるでしょう。
フィオライアが上がり33.5秒でまとめられた理由は、主に三つ。
① 競りかけが少なく、自分のリズムで運べたこと。
② 追い切り時計とパドックを合わせて見ると、状態の良さが窺えたこと。
③ そして何より、外が綺麗な馬場。逃げた馬が“良いところ”を通り切れました。
……とはいえ。
ここまでを事前に拾い、「軸」と言い切るのは簡単ではありません。
ただ、一つだけははっきり言えます。
馬場が荒れ始めた日は、逃げ馬を軽く扱うと痛い目を見る。今回は、その教訓を改めて突きつけられました。
想定外:8.イコサンが“譲った”こと
もう一つ印象的だったのが 8.イコサン(斎藤新)。
筆者は「ここが主張してハナもある」と見ていました。
しかし実際は、フィオライアを行かせて控える選択。
出脚だけなら、主導権を奪えるスピードはあったはずです。
それでも無理をしなかった。
短距離戦は、こうした“わずかな判断”で景色が変わります。
上位馬の中身:強かったのは、どの馬か
2着:17.レイピア(佐々木大)
外枠からでも出していきました。これは評価したい内容です。
ただ枠が外過ぎて、初角は7番手あたり。
それでも 57kg を背負い、外を回し続けて2着。負けてなお強い競馬でした。
3着:6.ヤマニンアルリフラ(団野)
この馬は、さらに中身が濃い。
序盤に不利があり、4角でも進路が思うように取れない。
それでも3着まで来る。
“次走で買いたくなる3着”とは、こういう競馬です。
レース中のアクシデント:やはり初角は荒れた
初角は案の定、混戦になりました。
7.オタルエバーがエキサイトして接触が起き、隊列が一気に乱れます。
ここで 13.エイシンフェンサーは折り合いを欠く形に。
12.エーティーマクフィや6.ヤマニンアルリフラも巻き込まれましたが、こちらは何とか我慢が利きました。
短距離のハンデ戦は、こうした“わずかな接触”が、そのまま着順に直結します。難しいレースです。
■その他の馬たち:ひと言回顧
4.カルプスペルシュ/1.アブキールベイ
荒れたインを通る形。今回は度外視でいい。
8.イコサン
スムーズでも結果はこの形。荒れ馬場の1200mだと、もう一押し欲しい。
10.ナムラアトム/11.ヤブサメ
上がりは 32.6秒/32.8秒。脚はある。
ただスローでは届きません。条件替わりで見直せます。
12.エーティーマクフィ
不利もあったし、状態も本調子ではなかった可能性。
13.エイシンフェンサー
折り合いを欠いての凡走。
9.ビッグシーザー
消極的で、噛み合わなかった。
2.ダノンマッキンリー
インの悪いところとはいえ、少し物足りない。良馬場で改めて。
最後に 16.エコロレジーナ。
追い切り評価の見立ては誤りでした。ここは素直に反省します。
まとめ
「逃げ馬、馬場、枠、斤量」。
要素は多いものの、答えは案外シンプルです。
走りやすい条件が揃った馬が、強い。
今回のフィオライアは、その条件を最も活かした勝ち方でした。
追い切り内容を評価した記事はこちら

今週開催のその他重賞レース(回顧)
根岸S(G3)
