《2026》京成杯【評価結果】レース回顧 ~20年以上ぶり京成杯史上2番目に早い決着――1分59秒3、1Fだけの息。地獄の我慢比べに落ちた霹靂~

京成杯 日経新春杯 追い切り評価結果 レース回顧
目次

追い切り評価結果

(1〜3着は)【B】→【B】→【B】。評価した馬たちは総じて上位に来てくれたものの、高評価した2頭が9着、10着。なぜ噛み合わなかったのか、振り返りたい。

着順馬名評価人気
1グリーンエナジーB(下位)2
2マテンロウゲイルB6
3ソラネルマンB1
4タイダルロックB-9
5ステラスペースB14
6エリプティクカーブB13
7ブラックハヤテB-12
8アメテュストスB8
9アクセスA3
10ジーネキングB+7
11ポッドクロスB-15
12ポルフュロゲネトスB(下位)4
13ショウグンマサムネ10
14パラディオンB-11
15アッカンB(下位)5

パドック

この日は用事があり、Xでのリアルタイムレポートはできませんでした。【A】評価としたアクセスのパドックは素晴らしく、状態面は文句なかったと思います。優勝したグリーンエナジーも「弾力性十分に深く踏み込めており好気配」でした。

レース回顧

勝ち時計とペース

勝ち時計 1:59.3はとても速い。2004年にフォーカルポイント叩き出した京成杯レコード(1:59.4)に0.1秒差に迫るもの。京成杯史上2番目の好時計。

前半4Fは 47.7秒。一方、後半4Fは 46.8秒で、極端なスローではなく、ミドル寄りの平均ペースから軽い後傾で流れました。主導権を握ったのは、1角から並走で先頭に立った ジーネキング(斎藤新)とソラネルマン(ルメール)であった。

回顧

冬の中山、京成杯。時計が速い日──では片付かない。
この日の1分59秒台は、馬場よりもまず「人」と「馬」が作った。

スタートから、ジーネキングとソラネルマンがレースを引っ張る。息が入らない。前半からずっと、ペースが止まらない。
ようやく「一瞬だけ」緩むのは、向こう正面の後半1F。たったそれだけ。すぐに3角入口、残り800mで再びギアが入る。ここからは根性比べ。脚を溜めた馬が強いのではなく、“削られながらもどこまで粘るか”の勝負になる。

残り200m。まずジーネキングが力尽きる。
ソラネルマンが踏ん張る。3番手で受けてきたマテンロウゲイルが並びかける。ここは一騎打ち──そう見えた。

残り100m。マテンロウゲイルがソラネルマンを競り落とす。勝った、と思った矢先だった。
外から、グリーンエナジーが一気に飲み込む。霹靂。直線の景色が、そこで塗り替わる。

勝因は、戸崎騎手の“迷いのなさ”がそのまま形になったこと。
4角手前、マテンロウゲイルの一つ外。あの進路を取ると決めた瞬間から、動きが速い。躊躇がない。取りたいところにステラスペースがいる。それでも引かない。馬体を合わせてでも、通すべき場所を確保する。あれで勝負が決まった。
クラシックへつながる勝利というのは、こういう「勝ち切り方」がついてくる。

そして京成杯は、数字以上に「武器がはっきりした2頭」を浮かび上がらせた。
グリーンエナジーは、後ろからでも脚を使い切れる。“最後だけは落とさない”タイプで、展開が多少ズレても勝ち筋を残せるのが強い。
一方、マテンロウゲイルは、前で受けて形を作れる。厳しい流れを3番手で追走しての2着は、内容が濃い。勝ち馬が差し脚の利を得た構図に対し、こちらは勝ちに行って、最後まで踏ん張っている。負けて強しとは、まさにこの競馬だ。

3着ソラネルマンは、少し悩ましい。
気性や精神面は良さそうに見えるのに、今回もほぼ“逃げ”の手。展開を作ったぶん、最後は力比べで押し切られた形になる。ここで気持ちが落ちなければいいが、収得賞金の問題も出てくる。どこかで権利が欲しい。となると、次も同じ形を選びたくなる──その連鎖が怖い。とはいえ、先々で“どっしり構える競馬”を覚えたとき、別の顔を見せる余地は残している。

差し馬でもう一頭、思わず目が止まったのがタイダルロック。
こちらも同じような位置取りから同じように脚を使っている。差は、ギアの入り方と、仕掛けの判断の速さ。戸崎騎手の迷いのなさが、結果的にタイダルロックの進路を狭くした面もある。もしスムーズなら、3着どころか2着まであったかもしれない。広いコースでこそ、さらに良さが出そう。次走も楽しみな一頭だ。

5着ステラスペース、6着エリプティクカーブ、7着ブラックハヤテは葉牡丹賞組。
人気は妙に落ちていたが、追い切りの動きと葉牡丹賞の時計を考えれば、ここで走って不思議はない。次もフロック扱いされるなら、それはむしろ“買い時”になる。

【A】評価のアクセスは、評価を下げるレースではないが、もう少し工夫が見たかった。
大外枠でも、エリプティクカーブは序盤に動いて位置を確保している。アクセスにも、能力的にはもう少し上の着順を狙える下地がある。ただ、息を入れたい局面でパラディオンの捲りが入り、本来1Fだけ息が入るはずのところで、こちらは息が入らないまま苦しくなった。これは不運でもある。
それでも、こういう競馬で嫌われて人気を落とすなら、次はむしろ面白い。今回で見限る馬ではない。

速い時計には、理由がある。
前が作った“削る流れ”。そこで粘り切ったマテンロウゲイル。差し切ったグリーンエナジー。
京成杯は、クラシックへ向かう道の入口で、二つの武器がはっきり見えたレースだった。次の舞台で、その武器がどんな形に研ぎ澄まされるのか──それを見届けたくなる。

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