《2026》オーシャンS【評価結果】レース回顧 ~テン2F“21.5”が作った、後方イン差しの正解~

チューリップ賞 オーシャンS 弥生賞ディープインパクト記念 追い切り 調教評価 レース回顧
目次

追い切り評価結果

(1~3着は)【B】→【B-】→【B】。
人気上位のファンダムを【C】評価とし、結果的に馬券外に飛んでくれた点は収穫でした。
一方で、プラス評価(【A】・【B+】)を付けた馬が馬券に絡めず、馬券内にはマイナス評価(【B-】)が一頭入る形。総合的には、評価は微妙だったと言わざるを得ません。

着順馬名評価人気
1ペアポルックスB7
2レイピアB-5
3ルガルB1
4ママコチャB3
5ヨシノイースターB-11
6フリッカージャブA4
7ウイングレイテストB10
8ルージュラナキラB-12
9ビッグシーザーB8
10カリボールC15
11フィオライアB13
12ファンダムC2
13フリームファクシB-14
14オタルエバーB-16
15インビンシブルパパB-6
16ピューロマジックB+9

パドック

この日は仕事。パドックがリアルタイムで見れなかったため割愛します。

レース回顧

勝ち時計とペース

勝ち時計1:07.0は、過去10年(2016〜2025)のオーシャンS「良馬場開催」(8回)の勝ち時計平均 1:07.6/中央値 1:07.5 と比較して 0.5〜0.6秒ほど速い 水準です。時計評価としては、はっきり「速い」で良いでしょう。

レースラップは 11.4-10.1-10.5-11.4-11.6-12.0。前半600mが32.0秒、後半600mが35.0秒で、前半が3.0秒も速い強烈な前傾ラップ。ペースは「ハイペース」判定です。

主導権を握ったのは ピューロマジック(横山和生)。2F目10.1で一気に“速い区間”を作り、前半3F32.0まで押し上げます。以降は 11.4→11.6→12.0 と減速しており、後半はもう一段の切れ味勝負というより、序盤の負荷を背負ったうえでの“踏ん張り”が問われた構造でした。

なお、今年のテン2F(=11.4+10.1=21.5秒)は、過去10年(2016〜2025)の良馬場だと、“あの天性の快速馬モズスーパーフレア”(2019年=21.5秒)と同タイ。過去10年最速(1位タイ)のハイペースだったと言えます

回顧

極端なハイペースとなった今年のオーシャンS。
ラップは 11.4-10.1-10.5-11.4-11.6-12.0。テン2Fからいきなり飛ばし、前半の負荷がそのまま後半の失速へ直結する構造でした。

1着、2着馬は、ともに 後方のインで脚を溜めた馬たち
そして着差はほとんどなく、僅かに先に仕掛けた ペアポルックス(岩田康) の気迫が勝った一戦と言えます。


1着 ペアポルックス(岩田康)

スタートで隣の2頭に挟まれ、ポジションは後方から。結果、これが功を奏しました。
岩田康はハイペースを悟り、直線は得意の イン突き。1着、2着の明暗を分けたのは、まさに騎手の「インを突く決めつけ」の強さでした。

先行して強いイメージのあったペアポルックスが、ここで 差す競馬の新たな一面。これで本番はある程度人気になりそうですが、冷静に見極めたいところです。


2着 レイピア(戸崎)

中団後方の インで脚を溜め、直線は前が開くのを待つ形。
ただ、先に仕掛けた岩田康の気迫に押され、最後は ルガルとペアポルックスに挟まれるかたちになり、満足に追えていません。少し脚を余した格好でしょう。

それでも1着馬との差はほぼない内容。芝の短距離重賞で 連続2着 と力を示しています。
本番は人気との相談になりますが、妙味という意味ではこちらに触手が伸びても不思議はありません。


3着 ルガル(鮫島克)

もっとも強さを見せたのは、3着ルガルです。
最序盤から押してポジションを主張し、ハイペースに付き合い、58㎏を背負って最後まで粘っての3着。立派の一言です。

追い切りを見る限り、ここで100%の状態に持ってきていた印象でもありません。となれば本番の最有力候補の一頭になりそう。
ただ、思った以上の激戦でした。中2週の高松宮記念まで、どの程度疲れを取れるかが鍵。杉山晴紀トレーナーの腕の見せ所です。


4着 ママコチャ(川田)

外目の枠から中団をキープし、終始外を回しての4着。
地力を示しましたし、ここでの状態も仕上げ途上。ルガルほど無理はさせていない印象で、本馬の方が怖さが残る内容でした。


5着 ヨシノイースター(田辺)

こちらも大健闘。ママコチャの後ろに位置し、ママコチャと同じ上り時計を使って掲示板確保。十分すぎる内容です。


6着 フリッカージャブ(松山)

想定通り3番手から。テンの脚の速さがあることは覚えておきたいです。
ただ、今回はペースが未経験ゾーンの早さ。追走に脚を使ってしまい、最後は坂下で失速しました。

それでも前が総崩れする中で、その条件で0.3秒差。内容は濃いです。まだ若い4歳。今後のスプリント界で、名前が挙がり続ける一頭でしょう。


10着 フィオライア(太宰)

スタートで後手を踏み後方から。さらに一番外を回したぶん、この着順に終わりました。
ただ、勝ち馬に次ぐ上り2位の脚を使えており、状態の良さは示しています。これで人気を落としそうで、次走は狙い目になりそうです。


16着 ピューロマジック(横山和)

主導権を握ったのはピューロマジック(①①)。ただ、テン2Fが 21.5秒
これは今年のオーシャンS自体が「過去10年最速タイ」の入りで、明らかに踏みすぎでした。

この馬の“逃げて残す”をテン2Fで整理すると、

  • 残った例:葵S 22.5秒(1着)/北九州記念 21.6秒(1着)/マーガレットS 23.1秒(2着)
  • 中山で苦しくなった例:スプリンターズS 21.7秒 → 馬券外/今回 21.5秒 → 16着

つまり「速いテンでも押し切れる日」はある一方、中山芝1200mに限ると21秒台前半〜中盤で踏むと残りにくい傾向が出ています。

高松宮記念でピューロマジックを“逃げ残す”なら、鍵は入りの2F
中京の坂を考えても、狙うべきは 22.5前後(22.4〜22.6) と見ておきたいです。結論、速さではなく“呼吸を残した速さ”。ここが本番の分岐点です。

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