追い切り評価結果
(1~3着は)【B】→【B-】→【B】。
人気上位のファンダムを【C】評価とし、結果的に馬券外に飛んでくれた点は収穫でした。
一方で、プラス評価(【A】・【B+】)を付けた馬が馬券に絡めず、馬券内にはマイナス評価(【B-】)が一頭入る形。総合的には、評価は微妙だったと言わざるを得ません。
| 着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 1 | ペアポルックス | B | 7 |
| 2 | レイピア | B- | 5 |
| 3 | ルガル | B | 1 |
| 4 | ママコチャ | B | 3 |
| 5 | ヨシノイースター | B- | 11 |
| 6 | フリッカージャブ | A | 4 |
| 7 | ウイングレイテスト | B | 10 |
| 8 | ルージュラナキラ | B- | 12 |
| 9 | ビッグシーザー | B | 8 |
| 10 | カリボール | C | 15 |
| 11 | フィオライア | B | 13 |
| 12 | ファンダム | C | 2 |
| 13 | フリームファクシ | B- | 14 |
| 14 | オタルエバー | B- | 16 |
| 15 | インビンシブルパパ | B- | 6 |
| 16 | ピューロマジック | B+ | 9 |
パドック
この日は仕事。パドックがリアルタイムで見れなかったため割愛します。
レース回顧
勝ち時計とペース
勝ち時計1:07.0は、過去10年(2016〜2025)のオーシャンS「良馬場開催」(8回)の勝ち時計平均 1:07.6/中央値 1:07.5 と比較して 0.5〜0.6秒ほど速い 水準です。時計評価としては、はっきり「速い」で良いでしょう。
レースラップは 11.4-10.1-10.5-11.4-11.6-12.0。前半600mが32.0秒、後半600mが35.0秒で、前半が3.0秒も速い強烈な前傾ラップ。ペースは「ハイペース」判定です。
主導権を握ったのは ピューロマジック(横山和生)。2F目10.1で一気に“速い区間”を作り、前半3F32.0まで押し上げます。以降は 11.4→11.6→12.0 と減速しており、後半はもう一段の切れ味勝負というより、序盤の負荷を背負ったうえでの“踏ん張り”が問われた構造でした。
なお、今年のテン2F(=11.4+10.1=21.5秒)は、過去10年(2016〜2025)の良馬場だと、“あの天性の快速馬モズスーパーフレア”(2019年=21.5秒)と同タイ。過去10年最速(1位タイ)のハイペースだったと言えます
回顧
極端なハイペースとなった今年のオーシャンS。
ラップは 11.4-10.1-10.5-11.4-11.6-12.0。テン2Fからいきなり飛ばし、前半の負荷がそのまま後半の失速へ直結する構造でした。
1着、2着馬は、ともに 後方のインで脚を溜めた馬たち。
そして着差はほとんどなく、僅かに先に仕掛けた ペアポルックス(岩田康) の気迫が勝った一戦と言えます。
1着 ペアポルックス(岩田康)
スタートで隣の2頭に挟まれ、ポジションは後方から。結果、これが功を奏しました。
岩田康はハイペースを悟り、直線は得意の イン突き。1着、2着の明暗を分けたのは、まさに騎手の「インを突く決めつけ」の強さでした。
先行して強いイメージのあったペアポルックスが、ここで 差す競馬の新たな一面。これで本番はある程度人気になりそうですが、冷静に見極めたいところです。
2着 レイピア(戸崎)
中団後方の インで脚を溜め、直線は前が開くのを待つ形。
ただ、先に仕掛けた岩田康の気迫に押され、最後は ルガルとペアポルックスに挟まれるかたちになり、満足に追えていません。少し脚を余した格好でしょう。
それでも1着馬との差はほぼない内容。芝の短距離重賞で 連続2着 と力を示しています。
本番は人気との相談になりますが、妙味という意味ではこちらに触手が伸びても不思議はありません。
3着 ルガル(鮫島克)
もっとも強さを見せたのは、3着ルガルです。
最序盤から押してポジションを主張し、ハイペースに付き合い、58㎏を背負って最後まで粘っての3着。立派の一言です。
追い切りを見る限り、ここで100%の状態に持ってきていた印象でもありません。となれば本番の最有力候補の一頭になりそう。
ただ、思った以上の激戦でした。中2週の高松宮記念まで、どの程度疲れを取れるかが鍵。杉山晴紀トレーナーの腕の見せ所です。
4着 ママコチャ(川田)
外目の枠から中団をキープし、終始外を回しての4着。
地力を示しましたし、ここでの状態も仕上げ途上。ルガルほど無理はさせていない印象で、本馬の方が怖さが残る内容でした。
5着 ヨシノイースター(田辺)
こちらも大健闘。ママコチャの後ろに位置し、ママコチャと同じ上り時計を使って掲示板確保。十分すぎる内容です。
6着 フリッカージャブ(松山)
想定通り3番手から。テンの脚の速さがあることは覚えておきたいです。
ただ、今回はペースが未経験ゾーンの早さ。追走に脚を使ってしまい、最後は坂下で失速しました。
それでも前が総崩れする中で、その条件で0.3秒差。内容は濃いです。まだ若い4歳。今後のスプリント界で、名前が挙がり続ける一頭でしょう。
10着 フィオライア(太宰)
スタートで後手を踏み後方から。さらに一番外を回したぶん、この着順に終わりました。
ただ、勝ち馬に次ぐ上り2位の脚を使えており、状態の良さは示しています。これで人気を落としそうで、次走は狙い目になりそうです。
16着 ピューロマジック(横山和)
主導権を握ったのはピューロマジック(①①)。ただ、テン2Fが 21.5秒。
これは今年のオーシャンS自体が「過去10年最速タイ」の入りで、明らかに踏みすぎでした。
この馬の“逃げて残す”をテン2Fで整理すると、
- 残った例:葵S 22.5秒(1着)/北九州記念 21.6秒(1着)/マーガレットS 23.1秒(2着)
- 中山で苦しくなった例:スプリンターズS 21.7秒 → 馬券外/今回 21.5秒 → 16着
つまり「速いテンでも押し切れる日」はある一方、中山芝1200mに限ると21秒台前半〜中盤で踏むと残りにくい傾向が出ています。
高松宮記念でピューロマジックを“逃げ残す”なら、鍵は入りの2F。
中京の坂を考えても、狙うべきは 22.5前後(22.4〜22.6) と見ておきたいです。結論、速さではなく“呼吸を残した速さ”。ここが本番の分岐点です。
追い切り内容を評価した記事はこちら

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